2023-02-25
車が雹(ひょう)やあられの被害に!修理金額はどれくらいになる?
画像出典:photoAC
雹(ひょう)やあれられに打たれて、車に傷がついた経験はありませんか?
雹はサイズが大きくなるほど車の被害も大きくなり、大掛かりな修理が必要になります。本記事では、雹被害の修理金額や、予防方法について詳しく解説します。
雹(ひょう)やあられに降られてしまい、車に傷やへこみが入るなどの被害にあった経験はありませんか?
大きな雹が車にぶつかることで、ボディの鉄板がへこんだり、ガラスが割れたりと大きな被害を及ぼします。雹は気象の変化で起こる自然現象なので、いつどこで被害にあうか分かりません。車が雹の被害を受けた場合は、修理方法や修理金額の相場についてしっかり押さえておくことが大切です。
そこで本記事では、車が雹被害にあった場合の修理金額について解説します。保険を使って修理するうえでのメリット・デメリットも詳しくお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
雹に降られると車はどんな被害にあう?
画像出典:photoAC
雹やあられと聞いても、地域によってはあまり馴染みのない人も多いのではないでしょうか。まずは雹がどういったものなのかしっかり押さえておきましょう。
加えて、雹によって起こる被害と、その修理方法について解説していきます。
雹によって起こりうる被害
雹とは、積乱雲の中で発生し地上に降ってくる氷の塊です。直径5mm以上の氷の塊を「雹(ひょう)」、5mm以下のものを「あられ」と呼び区別しています。5mm程度の雹がパラパラと降ってくることが大半ですが、場合によっては10mm~70mm程度のサイズで降ってくることもあります。空から大小ざまざまな氷の塊が高速で落ちてくる訳ですから、当然被害もゼロではありません。
引用:ウェザーニュース
雹はサイズが大きくなるほど地面への落下スピードも早くなります。画像のように、直径10mmの小さな雹であっても、時速50kmで降ってくるため、人の肌に当たればするどい痛みを感じるでしょう。
車種により違いはありますが、ボディの鉄板やガラスは1〜数mmの厚みしかないため、雹を跳ね返すほどの強度はありません。大きな雹が降ってきた場合、ボディはへこみが残る程度の被害で済むことがほとんどですが、ガラス部分はヒビが入ったり割れたりすることもあり大変危険です。
また、人の体に大きな雹が当たった場合は、ケガや死亡事故に繋がる危険性があるため、雹が降りだしたらすぐに屋内に避難するようにしてください。
どんな修理が必要になる?
雹が車にぶつかった場合、ボンネット・フロントガラス・ルーフ・リアガラス・トランクといった部分が最も被害を受けます。雹の被害を受けるとどういった状態になるのか見ていきましょう。
引用:みんカラ
画像では、雹に打たれた部分がはっきり分かるほど、ボディの鉄板に無数の細かいへこみがつき、ボコボコになっているのが分かります。雹のサイズとぶつかる速度によっては塗装が剥げるほどの衝撃が加わり、下地がむき出しになるケースもあるほどです。
ボディにへこみや塗装剥がれが起きた場合は板金塗装と呼ばれる修理をほどこします。パーツを取り外して鉄板の形を整え、再塗装を行い、ボディの状態を整えていくのが一般的です。
また、パーツとパーツの隙間から「デントツール」と呼ばれる細い金属の棒を挿入し、へこみを内側から押し出すデントリペアという修理方法が用いられる場合もあります。
引用:みんカラ
ライトには耐久性・耐衝撃性に優れたポリカーボネートが使われていることがほとんどですが、雹の当たり所が悪いと画像のようにライトを貫通してしまいます。このようにボディ以外のパーツが雹被害を受けた場合は、修理を行うとかえって高くつくことが多いため、パーツ交換となる場合がほとんどです。
雹が原因の傷やへこみの修理金額は?
画像:photoAC
雹の被害を受けた場合、修理金額は一体いくらになるのでしょうか?傷やへこみの状態ごとに、修理金額の相場を見ていきましょう。
車の状態 |
修理金額相場傷の程度 |
小さな傷やへこみがついている |
5~7万 |
車がボコボコになっている |
10~100万 |
フロントガラスが割れている |
15万円前後 |
雹被害を受けた範囲によって変動はしますが、少量の小さな傷やへこみがついている場合は、簡単な板金塗装で済む場合が多く、修理金額はそこまでかかりません。基本的には、へこみのある部分の塗装を剥がし、専用の工具でへこみを引っ張り出すかパテで穴埋めをして表面を平らにならします。その後に下地を塗り、再塗装をほどこしたら修理完了です。
車の表面がボコボコになるほどの傷やへこみが入っている場合、おそらく車の表面の大部分が被害を受けている状態なので、修理金額はグッと高額になります。へこみの数は100~300個ほどになることが多く、1つ1つを修理していく必要があるため、工賃がかさんでしまうためです。あまりにも修理金額が高額になる場合は、パーツの交換をすすめられる場合もあることを覚えておきましょう。
最後に、フロントガラスが割れてしまった場合は、交換費用に15万程かかります。ただしフロントガラスが割れるほどの被害を受けた場合、ボディにも傷やへこみが入っている可能性が高いため、ボディの修理も必要になる場合がほとんどです。車がボコボコになった場合の修理金額10~100万もセットでかかることを想定しておきましょう。
雹でつく傷やへこみの被害1つ1つは小さなものですが、数が多く広範囲に被害を受けやすいのが特徴です。思った以上に修理金額が高額になることもあるため、修理を依頼する場合は見積もりをとってしっかり比較検討するのが得策です。
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