2023-02-23
車のドア傷の原因は?予防方法や板金修理の手順についても解説
画像出典:photoAC
「ドアに傷が入った!どうすればいいの?」と困っていませんか?
ドアは人の手で動かすことが多い分、ぶつけたり擦ったりと傷がつきやすいパーツです。本記事では、ドアについた傷の修理方法や予防方法などに関して詳しく解説します。
へこみ傷の修理方法
へこみ傷とは、傷が入った衝撃でボディの鉄板が押されてしまい、へこみをともなう傷となった状態を指します。強いドアパンチを受けた場合になりやすく、プロの修理業者に板金を依頼しない限り、綺麗な状態には戻りません。
応急処置として自分でへこみの修理をしたい場合、塗装が剥がれていないへこみ傷であれば、へこみを引っ張り出すのに有効なデントリペアキットを使用するのがおすすめです。
【準備物】
- コンパウンド(磨き用・仕上げ用)
- デントリペアキット
- 台所用中性洗剤
- スポンジ
【修理手順】
- スポンジと台所用中性洗剤で傷周辺の汚れを落とす
- へこみのついた箇所にデントリペアキットを取りつける
- へこみの状態を確認しながら、ゆっくり引っ張り出す
- コンパウンドで磨き用→仕上げ用の順に磨いていく
デントリペアキットは2,000~3,000円程度で購入でき、コンパウンド等の道具と合わせても5,000円程度で済みます。
ただし、へこみを引っ張り出す際に、塗装も一緒に剥がれてしまう場合があるため、自分で行うへこみ修理にはリスクがあることを覚えておきましょう。へこみの状態を見ながら少しずつ作業を進めるようにしてください。
傷の状態によっては塗装も必要になる
画像:photoAC
ボディについた傷が深く、塗装も一緒に剥がれてしまっている場合は、傷の修理にプラスして塗装も必要です。塗装の方法や、注意点についても押さえておきましょう。
塗装はボディの鉄板に塗る「色の層」、最も表面の「クリア層」で構成されています。クリア層だけ剥がれている場合は、前述したようにコンパウンドのみで修理するのが一般的です。反対に、色の層まで剥がれてしまった場合、下記のように2段階にわけて修理を行います。
それぞれどういった塗装の工程になるのか、詳しく見ていきましょう。
色の層まで届いている傷の修理
勢いよくドアをぶつけた・ぶつけられた場合は、クリア層を超えて色の層まで剥がれてしまう場合があります。数mm~3cm程度の傷であれば、タッチペンを使用して修理しましょう。
修理方法は下記の通りです。
【準備物】
- タッチペン
- コンパウンド(磨き用・仕上げ用)
- シリコンオフ
- マスキングテープ
- ワックス
- 台所用中性洗剤
【修理手順】
- 台所用中性洗剤で傷周辺の汚れを落とす
- シリコンオフで脱脂する
- 傷の周囲にマスキングテープを貼る
- 傷をタッチアップペンで塗装する
- タッチアップペンを乾かす
- 4と5を3回ほど繰り返す
- 塗料が完全に乾くまで1週間ほど待つ
- コンパウンドで磨き用→仕上げ用の順に磨いていく
- ワックスで艶出しをする
タッチペンの塗料は、乾くと縮む性質があるため、たっぷり厚めに塗るのがポイントです。3回ほど重ね塗りした際に、少し盛り上がる程度を目安にしましょう。その後コンパウンドで研磨して平らにならすことで綺麗に仕上がります。
鉄板まで損傷している傷の修理
強風にあおられてドアを強く打ち付けてしまったように、強い衝撃が加わると塗装が完全に剥がれてボディの鉄板まで損傷することがあります。その場合は、鉄板の傷を補修用のパテで整えてからスプレーで塗装しましょう。
修理方法は下記の通りです。
【準備物】
- 補修用パテ(厚付け・薄付け)
- サンドペーパー
- 塗装スプレー
- ボカシ剤
- コンパウンド(磨き用・仕上げ用)
- シリコンオフ
- マスキングテープ
- 養生テープ
- ワックス
- 台所用中性洗剤
【修理手順】
- 台所用中性洗剤で傷周辺の汚れを落とす
- 傷の周囲に養生テープを貼る
- 車用クロスでへこみ周辺の汚れ・ささくれなどを落とす
- パテを塗る部分の周囲をマスキングテープで保護する
- 厚付パテの主剤と硬化剤をヘラで練り合わせる
- パテをボディに乗せる
- ヘラを寝かせてパテが平らになるように塗る
- 1時間程度自然乾燥させ硬化させる
- 硬化が確認できたらサンドペーパーで研磨しデコボコを削る
- 薄付パテを薄く塗る
- 商品の規定時間だけ自然乾燥させ硬化させる
- 薄付パテをサンドペーパーで研磨しデコボコを削る
- シリコンオフで脱脂する
- 傷をスプレーで塗装する
- ボカシ剤を吹きかけて塗料を馴染ませる
- コンパウンドで磨き用→仕上げ用の順に磨いていく
- ワックスで艶出しをする
ボディの傷は、厚付パテでへこみを埋め、薄付パテで表面をなめらかにしながら修理します。また、スプレータイプの塗料は広範囲に飛散しやすいため、思わぬ箇所に塗料がつく場合があります。傷の周囲を入念に養生するようにしてください。
楽天Carマガジンは、楽天Carが運営するウェブマガジンです。クルマの維持費をお得にする様々なコンテンツをお届けします!
この記事をシェアする!
あなたにおすすめの記事