2023-01-28
車の塗装スプレーで傷補修はDIYできる?手順や業者に依頼する場合の費用 について解説
画像出典:photoAC
「車の傷を塗装スプレーで補修したい」と考えていませんか?
車についた傷は、塗装スプレーを使用すればDIYで補修が可能です。本記事では、塗装スプレーを使用して補修を行う際に知っておくべきポイントや、手順について解説します。
「車についた傷は、塗装スプレーを使用して補修できるの?」「DIYで補修する際の手順を知りたい」と疑問をお持ちの人は多いでしょう。
車についた傷は、塗装スプレーを使用して補修することが可能です。傷の修理にかかる費用が抑えられるうえに、塗装業者に持ち込む手間もかかりません。ただし、塗装スプレーを使用したDIYによる補修は、メリットがある反面、デメリットや失敗のリスクがつきものです。最初から修理業者に依頼するべきか、迷っている人も多いのではないでしょうか。
本記事では、塗装スプレーを使用した傷の補修方法と、業者に修理依頼する場合の費用について詳しく解説します。自分でDIYの塗装をするか、修理依頼するべきか迷っている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
塗装スプレーで補修できる傷の範囲は?
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まず、塗装スプレーで補修できる傷の範囲を解説します。塗装スプレーは、小さすぎる傷や大きすぎる傷に使用すると、かえって補修しにくくなったり、傷が目立ってしまったりすることがあります。傷の状態を確認してから、塗装スプレーを使用するべきか判断しましょう。塗装スプレーで補修できる場合の傷と、そのほかの補修方法を選んだ方がよい場合の傷は下記の通りです。
傷の程度 |
|
難易度 |
補修方法 |
軽度 |
クリア層のみを擦った傷 壁や枝で擦った傷 飛び石傷 |
比較的簡単、DIYでも補修可能 |
タッチペンで補修がおすすめ |
中度 |
色の層まで届いている傷 ドアやバンパーの広範囲についた擦り傷 |
DIYで補修可能の場合もある |
スプレーで補修がおすすめ |
重度 |
鉄板まで損傷しているような傷 全面の塗装を塗りなおす傷
|
DIYでの補修ではきれいに直らないことが多い |
業者に修理依頼するのがおすすめ |
塗装は大きく分けて、最も外側に位置する「クリア層」と、クリア層の下にある「色の層」に分かれています。クリア層のみに傷が入った傷は、比較的傷の範囲がせまく、軽度の傷に分類される場合がほとんどです。そのような軽度の傷には、タッチペンを使用して補修しましょう。
色の層まで傷が達している場合や、ドアやバンパーを擦ってついた中度の傷は、塗装スプレーを使用した補修が適しています。補修する範囲が広く、タッチペンだとかえって手間がかかってしまうためです。塗装スプレーだと、広範囲に一気に塗料を塗れるうえに、ムラになりにくいのが特徴です。
色の層まで届いている広範囲の傷や、塗装の下にあるボディの鉄板にまで傷が達しているといった重度の傷は、最初からプロの修理業者に依頼しましょう。鉄板を損傷しているといったダメージの大きな傷は、ほぼ必ずへこみをともなうため、板金修理が必要です。板金修理は修理工場で専用の道具を使用する難しい作業なので、修理に慣れていない一般人が行うのはかなり難しいと言えます。
このようにスプレーでの補修が適している傷は、傷が鉄板まで達しておらず、ドアやバンパーを擦ってついた中度の傷までになります。傷の範囲や深さを見て、スプレーで補修できるか判断しましょう。
塗装スプレーで傷補修をDIYする際に必要な道具
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塗装スプレーで傷補修をDIYする際に、必要になる道具は下記の通りです。
【必要な道具】
- 塗装スプレー
- サンドペーパー
- 養生用ビニール
- マスキングテープ
- シリコンオフ
- 下塗り剤
- クリア塗装剤
- コンパウンド(磨き用・仕上げ用)
用意する道具が多く、面倒に感じる方も多いと思いますが、ネット通販やカーショップで手軽に購入できる物ばかりなので安心してください。それぞれの道具の解説と、相場を解説します。
塗装スプレー
引用:楽天市場
メインの道具である、塗料の入ったスプレーです。人差し指でボタンを押すだけで広範囲に塗料を吹きかけられ、ムラになりにくいのが特徴です。1本あたり2000円前後が相場です。
サンドペーパー
引用:楽天市場
塗装前にボディの補修箇所をならす目的で、サンドペーパーが用いられます。傷の入ったボディはデコボコしている状態なので、いきなり補修に取り掛かると、研磨剤や塗料がうまく付着せず見た目が汚い仕上がりになります。サンドペーパーで擦って傷を平らにすることで、その後の作業がスムーズに進むように下準備を行います。数枚セットで500~1,000円ほどが相場です。
養生用ビニール
引用:楽天市場
塗装作業時に、周囲に塗料が付着するのを防ぐために養生用ビニールが用いられます。ビニールの端にテープがついており、使用箇所に貼りつけ、折りたたまれているビニールを広げて養生します。36mm幅程度が車を覆うのに適していますが、車の周囲もしっかり用語油したい人はさらに幅のあるタイプもおすすめです。ビニールの幅や長さにもよりますが、およそ1巻きで1,000~3,000円ほどが相場です。
マスキングテープ
引用:楽天市場
養生用ビニールを固定したり、細かいパーツを保護したりする際にマスキングテープを使用します。業務用に用いられる塗装用のマスキングテープは、しっかりボディに密着し、テープを剥がした後の糊が残ることもほとんどありません。あまりテープの幅が細いと、使用箇所に何枚も張る必要があるため、15mm~24mmほどのものがおすすめです。相場は1巻きあたり200~300円程度です。
シリコンオフ
引用:楽天市場
シリコンオフは、ボディの表面についた余分な油分を脱脂するために用いられます。ボディに油分がついたままになっていると、その後に塗布する下塗り剤や塗料がはじかれてきれいに付着できず、乾燥後に剥がれてしまうためです。相場はおよそ1本あたり1,000円前後です。
下塗り剤
引用:楽天市場
下塗り剤とは、シリコンオフで脱脂したボディの表面に吹きかける、下地の役割を担っています。下塗り剤の上に塗布する塗装スプレーとの密着性を高め、表面をよりなめらかにする効果があります。1本あたり、500~1,000円ほどが相場です。
ボカシ剤
引用:楽天市場
ホイールに傷が入っている場合はDIY塗装をする前に、傷の修復を行わなくてはいけません。前述したDIY塗装の内容をふまえながら、必要な道具や詳しい手順を解説します。DIYの修復と塗装にチャレンジする前に、必ず知っておきたい注意点についても解説しますので、しっかり押さえておきましょう。
クリア塗装剤
引用:楽天市場
クリア塗装剤は、塗装スプレーを塗布した上から塗布することで、ツヤと光沢を出す効果があります。同時に、塗装を保護する役目も担っているため、DIY塗装の仕上げには欠かせません。1本あたり2000円前後が相場です。
コンパウンド(磨き用・仕上げ用)
引用:楽天市場
コンパウンドは、塗装後にできる塗料のデコボコを、磨いて平らにする役割を担っています。コンパウンドのなかにも種類があり、細かい傷やデコボコを磨く粗目のコンパウンドから、仕上げに使用してツヤを出すものまでさまざまです。はじめてDIYで塗装するなら、コンパウンドのセットを選びましょう。セット商品で2,000円前後が相場です。
塗装スプレーで車を補修する手順
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塗装スプレーで車を補修する手順は、下記の通りです。
【補修方法】
- 傷以外の部分を養生用ビニールとマスキングテープで養生する
- サンドペーパーで軽く塗料を剥がして足付けする
- シリコンオフで脱脂する
- 下塗り剤を吹きかけて下地処理をする
- 塗装スプレーをかける
- ボカシ剤を吹きかける
- 色ムラがなくなるまで、5と6を繰り返す
- 1日乾かしたら、クリア塗装のために足付けをする
- クリア塗装がしっかり付着するように、シリコンオフで脱脂する
- クリア塗装剤をかける
- 1週間ほど放置して、しっかり乾かす
- デコボコした表面をコンパウンドで磨き上げ光沢を出す
それぞれ順を追って、詳しく解説していきます。
1.傷以外の部分を養生用ビニールとマスキングテープで養生する
傷がついた場所以外のパーツを、養生用ビニールとマスキングテープで覆っていきます。スプレーから噴射された塗料は、思った以上に広範囲やパーツの隙間などに付着することがあるため、念入りに養生しておきましょう。
2.サンドペーパーで軽く塗料を剥がして足付けする
傷が入ったパーツの表面を、サンドペーパーで擦ってならしていきます。塗料が剥がれてデコボコした表面を平らにし、擦った際についた汚れや砂利を落としていくイメージです。また下塗り剤がしっかり付着するよう、あえて表面に細かい傷を入れる「足付け」の役割も担っています。
3.シリコンオフで脱脂する
足付けで削った塗料を洗い流し、しっかり水気を取ってください。傷の上にシリコンオフを吹きかけ、余計な油分を脱脂します。
4.下塗り剤を吹きかけて下地処理をする
下塗り剤を吹きかけ、塗料を吹きかけるベースを作ります。液だまりができるとデコボコになるので、薄塗りを心がけましょう。
5.塗装スプレーをかける
下地処理された面に塗装スプレーを吹きかけていきます。一度できれいに塗るのは難しいため、薄く重ね塗りしていくイメージで吹きかけていきましょう。
6.ボカシ剤を吹きかける
全体的に塗装スプレーを吹きかけたら、ボカシ剤を吹きかけて塗りムラを消していきます。ボカシ剤は特にサラサラの液状なので、少しずつ吹きかけていきましょう。
7.色ムラがなくなるまで、5と6を繰り返す
色ムラがなく、塗料の表面が均一になるまで、5と6を繰り返してください。
8.1日乾かしたら、クリア塗装のために足付けをする
塗料を乾かすために、風通しの良い場所で1日ほど触らず乾燥させましょう。その後、クリア塗装を吹きかける前の準備として、サンドペーパーで表面を削り、足付けします。
10.クリア塗装剤をかける
クリア塗装剤を吹きかけていきます。液だまりができないよう、薄く均一に塗り広げていくのがポイントです。
11.1週間ほど放置して、しっかり乾かす
塗装が完全に乾くまで、1週間ほど車を放置します。ホコリや人の手が触れない、ガレージのような場所で乾かすのが理想的です。
12.デコボコした表面をコンパウンドで磨き上げ光沢を出す
塗装が完全に乾いたら、ボディの表面にできたわずかなデコボコをコンパウンドで磨きます。磨き用→仕上げ用の順で磨いていき、ボディの表面にツヤを出しましょう。自分で行うスプレー塗装は、これで完了です。
DIYで補修をする前に注意するべきこと3つ
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DIYで塗装を行う前に、事前に確認しておくべき注意点が3つあります。
DIY塗装は、作業を行う前の確認がとても重要です。それぞれの確認しておくべき注意点を詳しく解説します。
DIYできる作業場所を確保する
塗装を行う際、DIYで塗料を散布できるほどの十分なスペースを確保しましょう。塗装は、周囲へ塗料の臭いや飛散が広がりやすいため、近所迷惑にならないよう周囲への配慮が必要です。なおかつ、塗料を塗る・ボディを磨く・人が触れない場所で乾かすといった作業が行える程度の、広いスペースが必要になります。
塗装に最も適している場所は、自宅の私有地内にあるガレージや駐車場です。ガレージがあれば直射日光を避けられるうえに、周囲に臭いが漏れにくいため、快適に塗装作業ができるでしょう。
反対に、賃貸に住んでいる人や、貸駐車場を利用しているという人は、塗装スペースの確保がなかなか難しくなります。実家にガレージがある場合は、実家に赴くという方法もありますが、実家にも塗装スペースがないという人も多いのではないでしょうか。
アパートやマンションの住人が共同利用する貸駐車場の場合、車の塗装は本来の駐車場の用途から大きく外れるため、あまりおすすめしません。駐車場の契約内容に、使用用途は車の駐車に限定すると記載があるならばなおさらです。塗料の臭いや飛散によって、他の住人から苦情や注意を受ける可能性も大いにあります。
洗車場や河川敷などの野外の広いスペースで塗装を行う人もいますが、こちらも迷惑行為にあたる可能性があります。またどちらも水しぶきやホコリ・砂などが付着しやすく、塗装の仕上がりも悪くなる可能性があるため、あまりおすすめできません。
カラースプレーは事前にカラーナンバーを調べる
塗装スプレーを選ぶ際は、車のボディカラーと一致するカラーナンバーのスプレーを購入しましょう。たとえ一般的なホワイト・ブラック・グレーといったカラーでも、カラーナンバーが一致していないと微妙な色味のズレが生まれてしまうため、必ず購入前に確認する必要があります。
カラーナンバーは、ボンネットを開けたエンジンルーム内や、運転席のドア部分に貼られた「型式表示プレート」内に記載されています。国産車と外国車でプレートの位置はやや異なりますが、必ず車内の目につくところに記載されているので、探してみてください。
また塗装スプレーは、メーカー純正品と市販品の2種類に分かれます。メーカー純正品の場合は全く同じ塗料が入っているので、色が浮く心配がありません。ただしディーラー経由で取り寄せる必要があるため、やや費用が割高になり、取り寄せる時間もかかります。市販品はカーショップで手軽に購入できますが、色味が若干ズレてしまう可能性があります。手軽に手に入りやすい分、リスクがあることを覚えておきましょう。
自分で補修できそうな範囲を見極める
DIYでの塗装は、中途半端な状態でやめることができないため、作業前に自分で仕上げまで修理できるかしっかり見極めなければいけません。傷の状態によっては、修理業者に依頼した方が得策と言える場合もあります。DIYの補修ではなく、修理依頼を出すべき傷かどうかは、下記を目安に判断しましょう。
傷の程度に関わらず、へこみがある場合は板金修理を行わないと、元の状態に戻すことができません。
へこみの有無は正面から見ると分かりづらく、小さく見えてしまうため、斜めから見て確認します。斜めから見て光を当てた時に、ボディに映った光が歪んで見える箇所が、へこみになります。また、正面から見ると1cmほどの小さなへこみだったとしても、斜めから見ると想像以上に大きなへこみになっている場合があります。このようにほとんどの場合は正面から見るよりもへこみが大きくなるため、確認する際は注意が必要です。
また、鉄板まで損傷しているような重度の傷は、DIYでの塗装はほぼ不可能です。鉄板が損傷してしまうほどの傷も、へこみのある状態と同様に、塗装だけでなく板金修理が必要になるためです。板金修理は、パーツの取り外しや、細かい力加減を必要とする作業なので、プロの経験と技術力が必要とされます。
このような状態の傷に対して、修理に慣れていない初心者が無理やりDIYを行うと、失敗した時の修理費用が余計にかかる可能性も出てきます。へこみや、損傷の激しい傷がついた場合は、プロの修理業者に依頼を出すのが得策でしょう。
ただし上記のような重度の傷以外であっても、塗装の補修に慣れていない初心者が、完璧な状態に仕上げるのはかなり難しいものです。自分で無理に修理しようとすると、かえって不自然な仕上がりになり、失敗する可能性も高くなります。あくまでも、自分で修理を行うことで「傷をきれいに直す」のではなく、「現状よりいい状態にする」「傷を目立たなくさせる」ということを頭に入れておいてください。
DIYできるかの判断が難しいなら業者に依頼するのがおすすめ
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プロの修理業者に依頼すれば、軽度〜重度の傷まで幅広く対応してくれ、数時間から数日で修理してもらえる場合が多いです。DIYできるかの判断が難しいなら業者に依頼しましょう。
そして、プロの技術と道具を使って塗装を直すので、仕上がりはDIYの補修と比較にならないほど美しく仕上がるでしょう。ただやはりそれだけの技術を要するので、自分で補修するよりも費用は高くなります。
修理を依頼できる業者と、業者ごとの修理費用の目安をそれぞれ解説します。
修理を依頼できる業者は?
修理を依頼できる業者は、大きく分けて下記の3つが挙げられます。
それぞれ対応できる傷の範囲と、業者ごとのメリット・デメリットを解説します。
【対応できる傷の程度】
修理業者 |
修理できる範囲 |
ガソリンスタンド・カーショップ |
軽度~中度 |
ディーラー |
軽度~重度 |
板金塗装工場 |
軽度~重度 |
【修理業者別のメリット・デメリット】
修理業者 |
メリット |
デメリット |
ガソリンスタンド・カーショップ |
・全国展開しており店舗が多い ・その場で修理してもらえる ・在籍しているスタッフが多く、修理時間が短い
|
・その場で修理できない重度の傷は、修理を断られる可能性がある |
ディーラー |
・仕上がりがきれいで安定している ・修理業者を探す手間がかからない ・預かりの場合は代車サービスを利用できることもある。
|
・費用が高い ・修理時間は短くても数日かかる
|
板金塗装工場 |
・費用が安い ・腕のいい板金屋なら仕上がりがきれい
|
・腕のいい板金屋を探す手間がかかる |
ディーラー
ディーラーに修理依頼を出す場合、基本的に傷の程度は問わず、どのような傷でも修理依頼が可能です。修理はディーラーと契約している板金塗装工場に依頼するので、どうしても修理にかかる時間は長くなり、最低でも数日かかります。このときの中間マージン料が発生するため、ディーラーへの修理費用は3つの修理業者の中でも比較的高額になるデメリットがあります。
ただし、ディーラーと契約している板金塗装工場は、自動車メーカーの一定の基準をクリアした工場のみです。技術レベルが高く、仕上がりの美しさは保証されているのが特徴です。わざわざ自分でレベルの高い業者を探し出す手間がかかりません。塗料もメーカー内の純正品を使用するので、ボディカラーと塗料の色味が一致した仕上がりになるでしょう。修理にかかる時間が長い場合は、代車を貸してくれる場合もあるため、サービス面では充実しており、安心感があると言えます。
ディーラーへの依頼がおすすめの人 |
高い費用がかかっても問題ない人 仕上がりのレベルを重視したい人 修理に手間をかけたくない人 修理に時間がかかっても問題ない人 |
ガソリンスタンド・カーショップ
ガソリンスタンド・カーショップは、軽度〜中度の傷ならその場で修理してもらえるのが特徴です。店舗数が多いため気軽に持ち込みやすく、全国展開している店舗なら修理費用が大きく変動することなく安心です。傷の程度の判断がつかず、まずは持ち込んで相談してみたい人におすすめです。加えて、回転率を重視してスタッフを店舗に多く配置しているため、修理時間が短いのも魅力のひとつでしょう。
ただし塗装が大きく剥がれた傷や、車体の鉄板を損傷しているような重度の傷は、板金や再塗装といった大がかりな修理が必要になるため、修理を断られる可能性があります。あくまでも、軽度〜中度のその場で対応できる傷が対象と覚えておきましょう。
ガソリンスタンド・カーショップへの依頼がおすすめの人 |
どこに修理を依頼しようか迷っている人 傷の程度を見てもらいたい人 家の近くで傷の修理をしたい人 軽度~中度の傷を短時間で安く直したい人 |
板金塗装工場
板金塗装工場はディーラーと同様、基本的にはどのような傷でも修理依頼が可能です。修理依頼を出すメリットのひとつに、費用の安さが挙げられます。ディーラーと比較して中間マージン料が発生しないため、純粋な修理費用だけで依頼できるのが魅力です。腕のいい職人がいる板金塗装工場に修理依頼を出せば、修理費用を抑えられるうえに、納得のいく仕上がりが期待できるでしょう。
ただ、腕のいい板金塗装工場や、自分が納得して修理を依頼できるスタッフを自力で探す必要があるため、修理を依頼するまでに手間がかかります。直接工場に見積依頼を出したり、ネットで口コミを調べたりと、自分で情報収集する必要があることを頭に入れておかなくてはいけません。
板金塗装工場への依頼がおすすめの人 |
修理を依頼する手間がかかっても問題ない人 修理費用を安く抑えたい人 ある程度の仕上がりのキレイさを求めている人 |
このように、修理業者ごとに対応できる傷の範囲とメリット・デメリットが異なります。そのため、やみくもに修理依頼を出す前に、各業者から修理見積を取るのがおすすめです。それぞれの費用やサービス内容を比較することで、納得感をもって修理依頼を出せるでしょう。
業者に依頼する場合の費用
仮に、車体のドアに30cmの擦り傷ができたと仮定した場合、修理業者ごとの費用はどのように変動するのでしょうか。それぞれの修理費用の目安を表でまとめました。
修理業者 |
修理費用の目安 |
ガソリンスタンド・カーショップ |
万~5万(修理不可の可能性もあり) |
ディーラー |
5万~8万 |
板金塗装工場 |
5万~8万 |
どの修理業者も、傷のみの修理だと5万円前後が相場です。傷に加えて、へこみのある傷は板金修理も必要になってくるため、それぞれの修理費用に+ 2〜5万程度の追加費用が必要になると考えておきましょう。
30cm以下の傷であっても、基本的に修理費用は最低でも数万円かかります。これは、修理に「塗装」と「設備・人件費」が含まれているためです。
修理業者で使用する塗料は、市販品と比較して高価なうえに、修理する車のボディカラーに合わせて塗料を細かく調合します。1点物の塗料を作り出して塗装し、そこに塗装を保護するクリア層と呼ばれる塗装を重ねるため、どうしても修理費用は高額になりがちです。
加えて、塗装や板金は専用の設備や場所が必要になるため、設備費も必要になります。塗装を行う職人も、1人~数人で行うため、人件費も多くかかります。
その分、熟練の職人が行う塗装修理は、初心者がスプレーでDIY補修するのとは比較にならないほどきれいに仕上がるでしょう。塗装に失敗するのが怖い、きれいな仕上がりを求めているという人は、修理業者へ依頼するのがおすすめです。
車の修理を予約するなら楽天Carキズ修理がお得!
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色の層まで届いている傷や、ドアやバンパーの広範囲についた擦り傷をDIYで補修したい場合は、塗装スプレーの使用が適しています。ただし、自分で行う補修は途中でやめることができないため、塗装場所の確保や、自分で補修できる傷の範囲だと判断できる場合にのみ行いましょう。
補修に失敗したくない、きれいな仕上がりを求めているという人は、最初から修理業者に依頼するのがおすすめです。修理業者は、ディーラー・ガソリンスタンド・カーショップ・板金塗装工場などが挙げられ、それぞれ特徴やメリット・デメリットがあります。傷の具合や予算を見て、修理業者を選びましょう。
ただ車の傷を見慣れていない初心者が、車体のへこみや、塗装のはがれ具合を見て修理業者を選ぶのは難しいものです。無駄に高額な修理費用を払わないためにも、修理業者の比較サイトを使うという方法も便利です。
『楽天Carキズ修理』は、簡単な車の傷やへこみを修理してくれる業者を比較・予約できるポータルサイトです。
お近くの修理業者を一括で探せるうえに、修理箇所の写真を送信するだけで見積もりの概算を送ってもらえる画像診断機能もあるので、家から出ずに見積もり業者を選定できます。
もちろん、楽天ポイントも貯まるので、修理で貯まったポイントでオトクに他の買い物ができるのもうれしいですね。
車の傷やへこみを直したい人は、『楽天Carキズ修理』でお近くの業者を比べてみてくださいね。
参考サイト
楽天Carマガジン||車の塗装剥がれはDIYできる!?やり方や業者に依頼した方がいい場合についても解(参照日:2022−08−15)
https://car.rakuten.co.jp/magazine/articles/2022/repair10/#
99工房|カラーナンバーの調べ方(参照日:2022−08−15)
https://www.99kobo.jp/paint/number.html
三ツモア|車の修理費用相場はいくら?部位や傷別の一覧(参照日:2022−08−15)
https://meetsmore.com/t/car-maintenance/media/107398
DIYラボ|マスキングテープの幅は、何種類か用意して使い分けよう。何ミリ幅が必要? (参照日:2022−08−15)
https://onl.sc/4tyiqbW
ForDrivers|バンパーの塗装について徹底解説!塗装にかかる費用をチェック!ひび割れていてもDIYでの修理は可能?(参照日:2022−08−15)
https://magazine.tire-hood.com/tokusyuu/020073/
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