2022-11-20
タイヤチェーンの付け方を種類ごとに解説!装着箇所や注意点は?
画像出典:photo AC
「タイヤチェーンの付け方がわからない」とお困りではありませんか?この記事では、大雪や路面の凍結があるとき、チェーン規制区間を走行するときなど、いざというときにきちんとタイヤチェーンを装着できるように、正しい付け方を解説しています。
「タイヤチェーンの付け方が知りたい」とお考えではありませんか?雪道や凍結した道路を安全に走行するために使用するタイヤチェーンですが、購入すれば安心というわけではありません。
最近は簡単に取り付けられるタイヤチェーンが多いとはいえ、付け方をきちんと理解していないと、いざというときにすぐ取り付けられない可能性があります。また、正しく取り付けられていなければ、走行中にタイヤチェーンが外れるなどのトラブルも考えられるので大変危険です。
そこで本記事では、タイヤチェーンの付け方を解説します。タイヤチェーンを使用する予定があるという人はもちろん、念のためにタイヤチェーンを用意しているという人も、この記事を読んでタイヤチェーンを取り付ける練習をしてみてくださいね。
タイヤチェーンの選び方
画像出典:photo AC
タイヤチェーンと一口に言っても、実は「金属製タイヤチェーン」「非金属製タイヤチェーン(ウレタン製、ゴム製など)」「布製タイヤチェーン」と、さまざまなタイプの製品が販売されています。まずはタイヤチェーンを用意するにあたって、それぞれのタイヤチェーンの特徴を理解し、使用する頻度やシチュエーションに合わせて選びましょう。
タイヤチェーンの種類
|
メリット |
デメリット |
金属製 |
・制動力に優れている ・凍結路で高い効果を発揮する ・坂道にも強い ・比較的安い |
・振動で乗り心地が悪化する ・走行音が大きくなる ・耐久性はやや低い |
非金属製(ウレタン製、ゴム製など)
|
・金属製よりは乗り心地が良い ・金属製よりは走行音が静か ・装着が簡単なものが多い ・強度・耐摩耗性能が高め |
・収納に場所を取る ・価格が高い傾向がある |
布製 |
・乗り心地が良い ・走行音が静か ・軽量かつ折り畳むと小さくなる ・装着がとても簡単 |
・耐久性が低い ・長時間の使用には向かない ・装着したまま凍結する可能性がある |
また、タイヤチェーンはタイヤサイズに合わせて購入しなければなりません。タイヤサイズは、タイヤの側面に記載されている「165/55R15 75V」のような文字列を見て確認することができます。この文字列の内、この例で言うと「165/55R15」にあたる前半部分をチェックして、タイヤチェーンの適合サイズに該当しているかを確認してください。
タイヤサイズに関しては、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ併せて読んでみてくださいね。
関連記事:【初心者必見】一番わかりやすい車のタイヤサイズの見方を解説
タイヤチェーンを付けるのは前輪?後輪?
画像出典:photoAC
通常、タイヤチェーンは2本セットで販売されています。これは、4本のタイヤの内2本にだけ装着するためです。前輪と後輪のどちらに装着しても良いのではなく、タイヤチェーンはその車の駆動輪に装着します。
タイヤチェーンの装着箇所
・前輪駆動車(FF):前輪
・後輪駆動車(FR):後輪
・全輪駆動車(4WD):車種によって異なる
4WD車をお使いの場合、タイヤチェーンを装着するタイヤは車種によって異なります。取扱説明書を見るか、ディーラーへ問い合わせて確認してください。
駆動輪以外のタイヤに付けると、タイヤチェーン本来の性能が発揮されません。坂道を登るときやカーブを曲がるときなどにスリップしてしまう危険性が高まるので、タイヤチェーンは必ず駆動輪に装着しましょう。
タイヤチェーンの付け方
画像出典:photo AC
タイヤチェーンの付け方は製品によって異なります。ここでは、金属製タイヤチェーン、非金属製タイヤチェーン、布製タイヤチェーンの種類ごとに、付け方の一例をご紹介しますが、実際の付け方は製品の取扱説明書で確認するようにしてください。
また、タイヤチェーンの種類に関わらず、「増し締め」と呼ばれる作業が必要なタイヤチェーンがあります。増し締めとは、タイヤチェーンを装着してから100m程度走行し、緩んだタイヤチェーンを締めなおす作業です。
近年、走行することで増し締め効果が得られ、ユーザーが自ら増し締めをする必要がないタイヤチェーンもありますが、製品によって異なるので取扱説明書を必ず確認し、増し締めが必要な場合はこの作業を怠らないようにしましょう。
金属製タイヤチェーンの付け方
金属製タイヤチェーンは、タイヤにチェーンを被せてフックで留めていくものが多いです。タイヤチェーンによってフックの形状などが異なるので、実際に使用するタイヤチェーンの形状と装着手順を確認しながら取り付けてみてください。
金属製タイヤチェーンの付け方(一例)
- チェーンの裏表に気を付けてタイヤにチェーンを被せる
- タイヤの裏でチェーン内側のフックを留める
- チェーンが均一になるように整える
- チェーン外側のフックを留める
- 金具の連結部を起点に、ゴムバンドまたはスプリングをかける
非金属製(ゴム製、ウレタン製)タイヤチェーンの付け方
金属製タイヤチェーンと同様に、非金属製のタイヤチェーンもタイヤにチェーンを被せてフックで留めていくという付け方のものが一般的です。
非金属製タイヤチェーンの付け方(一例)
- タイヤチェーンをタイヤの裏側へ回し込む
- チェーンの両端を持ち上げ、奥側上部のジョイントを接続する
- 下部のチェーンを引っ張り、手前側下部のフックを接続する
- 上部のチェーンを引っ張り、手前側上部のフックを接続する
- 全てのフックにゴムバンドをかける
布製タイヤチェーンの付け方
布製タイヤチェーンは、タイヤを覆うように被せて装着します。タイヤの上半分にタイヤチェーンを被せてタイヤを半回転させ、残り半分にも被せるという付け方のものが多いです。
布製タイヤチェーンの付け方(一例)
- タイヤの上半分にタイヤチェーンを被せる
- 下に向かってできるだけ引き下げる
- 反対側のタイヤにも1~2の手順まで同様に行う
- タイヤが半回転する程度に車を動かす
- タイヤの残りの部分にタイヤチェーンを被せる
タイヤチェーンの付け方に関する注意点
画像出典:photo AC
タイヤチェーンの付け方をご紹介しましたが、タイヤチェーンを付ける際に気を付けたいポイントは他にもあります。ここでは、タイヤチェーンの装着に関しての注意点を解説しますので、必ず確認してくださいね。
事前に練習しておく
タイヤチェーンの付け方を事前に確認していても、実践では上手くいかないということがあります。そのため、購入しただけで満足せず、実際に装着の練習をしておきましょう。
最近は、簡単に取り付けられるタイヤチェーンが増えていますが、初めてだとなかなかスムーズに作業ができないものです。また、手順を間違えてしまったり、締めるべきところが十分に締められていなかったりすると、走行中に外れてしまうといったトラブルも考えられます。
いざというときにすぐタイヤチェーンを付けられるようにすることはもちろん、正しく装着できるように、タイヤチェーン購入後は装着の練習を行ってください。
タイヤチェーンが傷んでいないか確認する
タイヤに寿命があるように、タイヤチェーンにも寿命があり、ずっと使えるというわけではありません。
例えば、金属製タイヤチェーンは道路との摩擦でチェーンが損傷してしまったり、濡れたまま放置することでさびてしまったりします。非金属製タイヤチェーンは走行時にすり減るだけでなく、素材の特性上経年劣化も進むものです。また、布製タイヤチェーンは使用により破れたりほつれたりしてしまいます。
過度な摩耗などが見られるタイヤチェーンを使用していると、走行中に切れたり外れたりしてしまうなどのトラブルの可能性があり大変危険です。
タイヤチェーンは使用前に点検を行い、異常が見られるときは使用しないようにしてください。ただし、実際にタイヤチェーンが必要な状況になってからでは遅いので、本格的な冬になる前の時期や、大雪の予報があったときなどのタイミングで、前もって確認しておきましょう。
安全な場所で作業をする
タイヤチェーンは常時装着しておくものではないので、装着が必要なタイミングでその都度取り付けおよび取り外しの作業をすることになります。タイヤチェーンの取り付けや取り外しを行う際は、安全な場所で作業を行うようにしましょう。
例えば、タイヤチェーンを装着していないと通行できない「チェーン規制」が実施されている道路では、チェーン規制区間の近くに必ずチェーン着脱場が用意されています。また、高速道路ではチェーン規制区間に限らず各所にチェーン着脱場が設けられているので、近くに着脱場があれば利用しましょう。
チェーン着脱場が近くにない場合も、交通量の多いところや急な坂道は避け、パーキングなど平らで安全を確保できる場所でチェーンの着脱を行ってください。
タイヤチェーンを付けていればスタッドレスタイヤは不要?
画像出典:photoAC
タイヤチェーンは積雪や凍結のある道路を安全に走行するためのものなので、「タイヤチェーンがあれば、スタッドレスタイヤは要らないのでは?」と考える人もいるかもしれません。しかし、降雪がある地域では、タイヤチェーンを用意していても基本的にはスタッドレスタイヤを装着すべきです。
そもそも、タイヤチェーンは積雪や凍結がある道路を走るときに使用します。乾燥した道路では金属製タイヤチェーンが切れてしまったり、非金属製タイヤチェーンが摩耗してしまったりするので、基本的に乾いた道路でタイヤチェーンを使用するべきではありません。
しかし、一瞬にして数cmの雪が積もったり、全ての雪がなくなって一気に道路が乾燥したりすることはありませんよね。どれだけ雪の多い地域であっても、冬の初めや終わりの時期など、道路によっては雪が残っていたり、乾燥していたりすることがあるはずです。
ノーマルタイヤにタイヤチェーンを付けることも可能ですが、乾いた道路と雪道が混在している中で「ノーマルタイヤを装着+必要に応じて上からタイヤチェーンを付ける」という組み合わせは好ましくありません。
少しでも降雪がある地域においては、「スタッドレスタイヤを装着+必要に応じて上からタイヤチェーンを付ける」という使い方がおすすめです。
雪の降る地域にお住まいの方は、本格的な冬の前にスタッドレスタイヤへ交換できるよう計画しておきましょう。
こちらの記事では、スタッドレスタイヤの価格や性能、安く購入する方法を解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
関連記事:スタッドレスタイヤの価格・性能を徹底調査!安く購入する方法も紹介
お得にタイヤの購入・交換をするなら楽天Carタイヤ交換がおすすめ!
画像出典:photo AC
この記事では、タイヤチェーンの付け方を解説しました。最近は簡単に取り付けができる製品が多いですが、いざというときのために、この記事を見ながら一度取り付けの練習をしてみてくださいね。
また、降雪のある地域に住んでいる人は、タイヤチェーンだけでなくスタッドレスタイヤの準備も必要です。雪道や凍結路を安全に走行するため、冬が近づいたらスタッドレスタイヤの用意もしておきましょう。
タイヤの購入・交換にはお金がかかりますが、ネットショッピングを利用すればタイヤを安く買うことができます。インターネット上のお店では、街に店舗を構えるお店よりもタイヤが安く販売されていることが多いので、費用を抑えたい方はチェックしてみてください。
しかし、自分でタイヤ交換ができないために、インターネットでタイヤを購入することをためらう方もいるかもしれません。
そこで、インターネットでタイヤを安く購入し、タイヤ交換はプロに依頼したいなら「楽天Carタイヤ交換」がおすすめです。
楽天Carタイヤ交換は、楽天市場の対象店舗でのタイヤの購入と実店舗でのタイヤ交換をセットで行えるサービスで、実店舗でのタイヤの購入・交換よりもお得にタイヤの購入・交換を行うことができます。また、購入金額に応じて楽天ポイントも進呈されるので、さらにお得です。
近くの店舗の検索やタイヤ交換の予約も簡単にできる上に、購入したタイヤは、タイヤ交換を行う店舗まで直接送られるので、自宅で受け取ったり店舗まで運搬したりといった手間もかかりません。
ぜひ一度「楽天Carタイヤ交換」をチェックして、お近くの店舗を探してみてくださいね。
楽天Carタイヤ交換
参考サイト
タイヤチェーンの種類・付け方(参照日:2022-08-24)
https://www.cbr.mlit.go.jp/mie/snow/sp/chain.html
冬の安全運転を守る布製チェーン – AutoSock JP(参照日:2022-08-24)
https://autosock.jp/
[Q] 雪道でのタイヤチェーンは、どのタイヤに装着すればいいのですか?(参照日:2022-08-24)
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-natural/subcategory-snow/faq156
楽天Carマガジンは、楽天Carが運営するウェブマガジンです。クルマの維持費をお得にする様々なコンテンツをお届けします!
この記事をシェアする!
あなたにおすすめの記事