2022-10-18
デントリペアの料金相場はどれくらい?お得に車のへこみを修理するコツも解説
画像出典:photoAC
「デントリペアの料金相場はどれくらい?」と考えていませんか?
本記事では、デントリペアの料金相場や、板金塗装との違いについて解説しています。デントリペアについて詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
「車のへこみをできるだけ安く修理したい」「デントリペアなら板金塗装より安くへこみを直せるって本当?」と疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
車にへこみを見つけた際、できるだけ修理費用を抑えたいと考える方は多いものです。車にできたへこみを内側から押して修理する「デントリペア」という方法なら、板金塗装に依頼するよりも安くへこみを直せます。ただし、メリット・デメリットや注意点があるのを覚えておきましょう。
本記事では、デントリペアの仕組みと、デントリペアの料金相場について解説します。デントリペアのメリット・デメリットや注意点もご紹介しますので、車のへこみの修理方法について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
デントリペアとは?
画像出典:photoAC
デントリペアは、ヨーロッパの自動車メーカーで考案された自動車外板修理工法です。デントリペアの特徴は大きく分けて2つあります。
・の小さなへこみを綺麗に直すことができる
・デントリペアなら修理に時間がかからない
それぞれ詳しく解説していきます。
車の小さなへこみを綺麗に直すことができる
デントリペアは、車の塗装面にできた小さなへこみを修理することに特化した技法です。デントリペアが考案されたヨーロッパでは、雹(ひょう)がよく降ることから、雹がぶつかる衝撃で塗装面にデコボコができる雹害車(ひょうがいしゃ)になりやすいとされています。雹害車を通常の修理に出したら修理費が高くついてしまうため、デントリペアという技法が編み出されました。
引用:日本デントリペア・スクール|デントリペアとは?
デントリペアは、「デントツール」と呼ばれる細い金属の棒を使用し、車にできたへこみを内側から押しつぶして元に戻します。デントツールを入れるのは、車体の下側だったり、車のパーツとパーツのわずかな隙間だったりとさまざまです。ときには車のパーツを外して修理を行うこともありますが、基本的にはパーツを取り外さず、へこみの部分までデントツールを伸ばして修理を行います。
引用:楽天市場
また、へこみの内側にデントツールが入らない場合は、外側から引っ張ってへこみを元に戻す方法もあります。「デントリペアキット」という道具を利用し、吸盤や接着剤でへこみの部分にキットを取り付け、テコの原理でへこみを元に戻します。この方法も、へこみのる
パーツを取り外さず、ピンポイントでへこみを元に戻せるのが特徴です。
また、デントリペアで修理できる範囲は下記の通りです。
原則として、デントリペアで修理できるのは、鉄板やアルミでできた金属部分です。また、デントツールを車体の内側に挿入させる必要があるため、ボンネットやタイヤまわりのような隙間からデントツールが入る箇所のへこみは修理が可能です。ただ、デントツールが入るかどうかは、長年の知識と経験が必要となるため、デントリペア業者の判断になります。自己判断せず相談してみるのがおすすめです。
そして、へこみの状態によっても修理ができるか大きく変わってきます。基本的に、車の表面が伸びていない、浅いへこみはデントツールやデントリペアキットで押し戻すことで綺麗に元通りになる可能性が高いです。へこみの直径が10cm程度まで対応できますが、へこみが深い・塗装が剥がれているような場合は、デントリペアで修理できない可能性が高いので注意が必要です。
デントリペアなら修理に時間がかからない
また、デントリペアなら、修理にかかる時間を大幅に短縮できます。
本来、車にできたへこみを直す場合は、へこみのある部分のパーツを取り外し、へこみの後ろから板金用ハンマーで叩いて形を整えていくのが主流です。内側から板金用ハンマーで叩くと、どうしても外側の塗装面に細かいデコボコができるため、一度表面を削ってなだらかにした後、再塗装を行います。このため、小さなへこみであっても費用と時間がかかり、思った以上に大きな出費になってしまう可能性が高いです。
デントリペアはへこみを押し戻すだけなので、車本来の塗装の色を残しながら修理できます。時間短縮にもなるため、合理的な修理方法として注目を集めている技法です。
デントリペアの料金相場はどれくらい?
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デントリペアの料金は、へこみの大きさによって変わります。料金相場は下記の通りです。
へこみの大きさ |
料金相場 |
修理時間 |
~5cm |
約1~2万 |
約5分~1時間 |
5~10cm |
約2~4万 |
約1時間~3時間 |
へこみは正面から見ると小さく見えるため、斜めから見て計測するようにしましょう。斜めから見て光を当てた時に、ボディに映った光が歪んでいるところがへこみの始まりです。正面から見ると1cm程の小さなへこみだったとしても、実際は想像以上に大きなへこみになっている場合があります。このようにほとんどの場合は正面から見るよりもへこみが大きくなるため、計測する際は注意が必要です。
また、10cm以上のへこみや、ルーフのようなデントツールが簡単に入らない場所にできたへこみになると、修理ができない可能性もあります。ほとんどのデントリペア業者では別途見積もりの形を取っているので、まずは相談してみましょう。
板金塗装と費用を比較すると、デントリペアはかなり費用を抑えることが可能になります。例えば、ドアに3cm程度のへこみがあり、これを修理した場合の料金相場は下記になります。
これは、デントリペアは板金塗装と違い、基本的にへこみのあるパーツの取り外しを行わないためです。また、修理後の再塗装も行わないため、修理にかかる時間は長くても数時間程度で済みます。このように修理にかかる工程が少なく、時間を短縮できることから、費用を安く抑えられています。
デントリペアと板金塗装は何が違う?
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デントリペアで修理を行う場合と、板金塗装で修理を行う場合の違いを比較します。それぞれのメリット・デメリットは下記の通りです。
|
メリット |
デメリット |
デントリペア |
・修理費用が安く済む ・修理にかかる時間が短い ・塗装をそのまま残せる ・査定時にチェックされにくい |
・修理できないへこみがある ・塗装が痛む可能性がある ・スタッフによって技術に差が出る。 |
板金塗装 |
・直せる傷の範囲が広い ・仕上がりが綺麗 ・修理のやり直しが可能 |
・修理費用が高くなる ・修理にかかる時間が長い ・再塗装による色違いが起きやすい ・査定時にチェックされやすい |
前述したように、デントリペアは修理にかかる費用と時間を抑えられるメリットがあります。板金塗装と違って塗装を削らないことで、新車時の塗装をそのまま残せるため、再塗装による色違いが発生することもありません。見た目の修理跡が分かりにくいことから、売却査定時のチェックに引っかかりにくいので、査定額を落としたくない人におすすめの修理方法と言えるでしょう。
ただし、デントリペアで修理できるのは小さなへこみのみで、大きな傷には対応できません。へこみ部分を押し出すことで、塗装のひび割れや欠けに繋がる可能性もあります。そして、見えないボディの内側からへこみを押し出す技法なので、熟練の技術が要求されます。板金塗装はやり直しが可能なのでさまざまなへこみを修理することが可能ですが、デントリペアはやり直しが困難なので、修理を行うスタッフの技術力にかかっています。そのため、お店選びが難しくなるデメリットが存在します。
板金塗装はデントリペアと対極的で、パーツの取り外しと再塗装を前提としています。修理できる傷の範囲が広くなり、仕上がりが綺麗になるのが特徴です。再塗装できることから、万が一の修理のやり直しもできるため、失敗の少ない修理方法と言えるでしょう。
デメリットとして、デントリペアと比較して修理の工程が増えるため、費用と時間がかさんでしまう点が挙げられます。また再塗装を行うことで、元の塗装との色がズレる可能性があるため、修理前とまったく同じ塗装に戻らない場合があることを頭に入れておく必要があります。パーツを取り外す再塗装は修理歴が残るため、売却時の査定額にも影響が出る可能性も高いです。
デントリペアで修理が難しい事例
画像:photoAC
デントリペアは小さなへこみ修理に特化した修理方法ですが、すべてのへこみに対応できる訳ではありません。デントリペアでの修理が難しい事例は下記の通りです。
それぞれ詳しく解説していきます。
樹脂でできた部分
ボディの中でも、樹脂でできた部分は金属部分と比較してへこみが戻りにくく、デントリペアによる修理は行えません。また、近年の車によく使用されるFRP(繊維強化プラスチック)や、カーボンファイバー素材の部分も、同様に難しいとされています。
代表的な樹脂パーツに、樹脂製フェンダー・樹脂性ボンネット・樹脂製ドアなどが挙げられます。鉄板やアルミでできたパーツ以外のへこみは修理できないので、板金修理に出す必要があることを覚えておきましょう。
塗装が剥がれている深いへこみ
たとえ小さなへこみでも、塗装が剥がれてしまっている場合は、デントリペアで修理してもキレイに仕上がりません。塗装を行わないことが前提なので、へこみは元に戻せても、塗装の修理に別途出す必要があり、二重に修理費用がかかってしまいます。剥がれた塗装をそのままにしていると、ボディのサビや劣化を招く原因に繋がるため、塗装が剥がれているような深いへこみは、早めに修理を依頼するのがおすすめです。
また、無理にデントリペアで修理を行うと、へこみを押し返すことで塗装がひび割れて余計に剥がれてしまう可能性があります。そして、塗装が剥がれるほどの深いへこみはボディの金属が伸びている状態なので、デントツールで押し戻しただけでは表面がデコボコになってしまいます。こういった状態のへこみは、板金や再塗装を依頼する方が適切と言えるでしょう。
車の傷やへこみを修理するなら「楽天Carキズ・修理」
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車のへこみをデントリペアで修理する方法と、料金相場を解説しました。デントリペアは、デントツールという工具を使って、へこみを内側から押し出す修理方法です。板金塗装のように、へこみのあるパーツを取り外したり、再塗装を行ったりする必要がないため、費用と時間を抑えることが可能です。
デントツールの相場は下記の通りです。
へこみの大きさ |
料金相場 |
修理時間 |
~5cm |
約1~2万 |
約5分~1時間 |
5~10cm |
約2~4万 |
約1時間~3時間 |
板金塗装を依頼する場合の半額ほどで修理してもらえることもありますので、修理費用を安く抑えたい人にぴったりの修理方法と言えるでしょう。
ただし、下記のような場所にできたへこみはデントリペアで修理できないので、注意が必要です。
デントリペア業者によっては、へこみを見て見積もりを出したり、パーツごとに別途料金がかかったりする場合があるので、複数のデントリペア業者から見積もりを取るようにしましょう。
ただ、自分でへこみの範囲や、塗装の剥がれ具合を見てデントリペア業者を選ぶのは難しいものです。無駄に高額な修理費用を払わないためにも、修理業者の比較サイトを使うという方法も便利です。
『楽天Carキズ修理』は、簡単な車の傷やへこみを修理してくれる業者を比較・予約できるポータルサイトです。
お近くの修理業者を一括で探せるうえに、修理箇所の写真を送信するだけで見積もりの概算を送ってもらえる画像診断機能もあるので、家から出ずに見積もり業者を選定できます。
もちろん、楽天ポイントも貯まるので、修理で貯まったポイントでオトクに他の買い物ができるのもうれしいですね。
車の傷やへこみを直したい人は、『楽天Carキズ修理』でお近くの業者を比べてみてくださいね。
参考サイト
tdg-okayama|デントリペアと板金塗装の違い(参照日:2022−07−11)
https://www.tdg-okayama.com/tdg-bp.html
デントパンダ|デントリペア修理費用(参照日:2022−07−11)
http://dent-panda.com/dent_repair/dentrepair_price/
dentyamaguchi|デントリペア料金表(参照日:2022−07−11)
https://dentyamaguchi.com/price/
デントリペア専門店art-force|デントリペアとは(参照日:2022−07−11)
https://art-force.jp/about
ヤマハ発動機|FRPとは(FRP素材の特性)(参照日:2022−07−11)
https://www.yamaha-motor.co.jp/frp/features/
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