2022-06-24
ノンブラシ洗車の特徴は?普通の洗車機との違いやメリット・デメリットを解説
画像出典:photoAC
「普通の洗車機は傷がつきそうで不安…」「最近よく聞くノンブラシ洗車機ってどんなもの?」と考えていませんか?この記事では最近話題のノンブラシ洗車の特徴とメリット・デメリットのほか、普通の洗車機との違いまで詳しく紹介します。
「普通の洗車機はどこにでもあって便利だけど、洗車傷がつくのがちょっと…」と不安をお持ちの方は多いのではないでしょうか。広く普及しているブラシ式全自動洗車機は、時短で一定の洗浄効果が期待できる優れモノですが、その反面洗車傷がつきやすい難点を抱えています。そんな従来の洗車機が抱える弱点を補う洗車機として登場したのが、「ノンブラシ洗車機」です。
ノンブラシ洗車機は水の高圧噴射のみで汚れを落とすため、傷がつく心配はありません。またコーティング車でも利用でき、車好きのユーザーから高く評価されています。この記事では、ノンブラシ洗車機の特徴やメリット・デメリットを、普通の洗車機や手洗い洗車と比較して詳細に解説していきます。ノンブラシ洗車機について知識を深めたい方、自分にどの洗車方法が適しているのか知りたい方はぜひ参考にしてください。
ノンブラシ洗車機の特徴や費用は?
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ノンブラシ(ノーブラシ)洗車機とは、その名前の通りブラシがついていないタイプの全自動洗車機です。一般的な全自動洗車機は回転ブラシで車の洗浄を行いますが、ノンブラシ洗車機では回転ブラシは使わずに水の高圧噴射のみで洗車を完了できます。
本項では、ノンブラシ洗車機の特徴や費用、洗車コースについて詳しく解説します。
ノンブラシ洗車機と普通の洗車機との違いや費用
一般的な洗車機は、プラスチックやゴム、スポンジ、ゴムなどの素材のブラシを高速回転させながら車のボディについた汚れを落としていきます。現在最も普及しているのは、ガソリンスタンドなどに設置されている門型の全自動洗車機(ドライブスルー洗車機)です。
一方、ノンブラシ洗車機は高圧洗浄のみで洗車を行う新しいタイプの洗車機です。ブラシの代わりに車を囲う三方向(上、左右)に噴射ノズルが搭載されていて、ノズルが往復することでボディ全体を洗浄します。
洗浄後はエアブローで残存する水滴を吹き飛ばすため、軽く拭き上げるだけで洗車を終わらすことができます。ノンブラシ洗車機は一般的な洗車機と同様、ゲートの中に車を止めるとゲートが動いて洗車していく仕様となっていて、両者に外観上の違いはほとんどありません。
次に、ノンブラシ洗車機と普通の洗車機の費用を見ていきます。
【ノンブラシ洗車機と普通の洗車機の費用】
|
費用 |
ノンブラシ洗車機 |
800円~1,200円 |
普通の洗車機(ブラシタイプ) |
300~2,000円 |
※参考:洗車サービス|ノーブラシ洗車機とカーコーティングの専門店ジャバ
※参考:EneJet Wash|ENEOSジェネレーションズ
洗車費用はコースによって異なるものの、両者の最安コース「水洗いコース」で比較すると
ノンブラシ洗車機は800円、普通のブラシタイプの洗車機は300円と、倍以上の費用差があります。
ただ洗車料金は店舗によって異なるため、上記はあくまでも目安としてお考え下さい。
どんな洗車コースなどがあるの?
ノンブラシ洗車機には、どのような洗車コースが用意されているのでしょうか。
ノンブラシ洗車を専門に行っている「洗車のジャバ」の洗車コースを参考に見ていきます。
洗車のジャバでは、ノンブラシ洗車のコースとして以下の3種類を用意しています。
コースの内容を詳しく紹介します。
【水洗いコース】
車のボディ表面に付着した砂やホコリなどの軽い汚れを、高圧水で一気に落とすコース
料金 |
800円 |
所要時間 |
約6分 |
洗車ペース |
週1~2回 |
洗車工程 |
高圧水⇒高圧水⇒乾燥⇒乾燥 |
【撥水コース】
水洗いコースに洗剤と撥水剤を加え、洗剤と高圧水のダブルの力で汚れを落とす過程で自動的に撥水剤もかかるコース
料金 |
900円 |
所要時間 |
約6分 |
洗車ペース |
週1回 |
洗車工程 |
高圧水⇒高圧水⇒乾燥⇒乾燥 |
【標準コース】
撥水コースの2倍の洗剤量で汚れ落ちを高め、乾燥も2回行うコース※撥水剤もあり
料金 |
1,200円 |
所要時間 |
約12分 |
洗車ペース |
週2~3回 |
洗車工程 |
洗剤⇒洗剤⇒撥水剤⇒高圧水⇒乾燥⇒乾燥 |
次項では、ノンブラシ洗車機のメリットについて詳しく解説していきます。
ノンブラシ洗車機のメリット
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水の高圧噴射のみで洗車を行うノンブラシ洗車機には、数々のメリットがあります。その中でも代表的なものは、以下の通りです。
ブラシタイプの洗車機の場合、洗浄の過程で高速回転するブラシによって車のボディに傷がついてしまうことがあります。最近は傷がつきにくいウレタンや不繊布などの素材を用いたブラシが普及していますが、前に洗車した車の汚れがひどかったりブラシ自体の洗浄が不十分だったりすると、ブラシに付着した砂やホコリなどの異物によってボディに傷がつく恐れがあります。
一方ノンブラシ洗車機は水圧のみで汚れを取り除くため、傷がつく心配はありません。ブラシによる摩擦がなく、コーティングを施した車でも利用できます。またブラシが届かないリアウィングやフロントグリルの隙間、バンパーなどの汚れを落とすことができる点も大きなメリットのひとつです。
ノンブラシ洗車機には何台もの高圧洗浄機がついており、多方向から洗車を行います。水の噴射が当たる範囲であれば、複雑な形状をしたパーツの汚れでも落とすことができます。
さらにもう一点、ノンブラシ洗車機のメリットとして挙げられるのが時短で洗車できることです。最安の水洗いのみのコースや洗剤一回投与+水洗いのコースであれば、ブローも含め約6分前後で洗車が完了します。ブラシタイプの洗車機も工程が少ないコースであれば5分程度で洗車は終わりますが、そのあと自分で水滴を拭き取らなければいけません。できるだけ早く洗車したい方には、ノンブラシ洗車機は最適といえるでしょう。
普通の洗車機を利用するとどのような傷がつくのか知りたいという方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
関連:洗車機で洗車をすると傷だらけになる?コーティングした車も洗車機は避けるべき
多くのメリットを持つノンブラシ洗車機ですが、一方でデメリットもあるのが実情です。次項では、ノンブラシ洗車のデメリットを解説します。
ノンブラシ洗車機のデメリット
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ノンブラシ洗車機のデメリットとしては、以下が挙げられます。
ノンブラシ洗車機はブラシタイプの洗車機に比べ、料金設定が割高です。前項でも紹介した通り、ブラシタイプの洗車機では最安コースで300円〜であるのに対し、ノンブラシ洗車機は800円〜が相場となっています。
またノンブラシ洗車機最大のデメリットともいえるのが、汚れが落ちにくい点です。汚れを直接擦り落とすブラシタイプに比べると、ノンブラシ洗車機は水の高圧噴射のみで汚れにアプローチするため、洗浄性能に劣ります。
特に油分を含む汚れに弱く、雨に濡れて汚れた状態のまま数日放置しているような車の洗浄には不向きです。このような車はボディに水垢やイオンデポジット、ウォータースポット、ワックスから流れ出た油脂などが付着していることが多く、水だけでは落とし切ることができません。
汚れがひどくこびりついている場合には、ノンブラシ洗車機のカーシャンプーを使用するコースを選ぶのもひとつの方法ですが、ブラシタイプとは違い汚れを直接擦り落とすものではないため、どうしても汚れは残ります。
また洗車機に搭載されている高圧噴射ノズルはその仕様上、タイヤやサイドステップなどの下回りの洗浄は期待できません。当然のことながらホイールのブレーキダストやピッチ・タールなども十分に洗うことはできないため、洗車後も変わらず汚れが目につくでしょう。
中にはノンブラシタイプで下回りに重点を置いた洗車メニューを備えている洗車機もありますが、台数が非常に限られているのが現状です。最寄りに対応する洗車機がない場合も容易にあり得るため、下回りの洗浄については自身で手洗い洗車を行うのもひとつでしょう。
車に傷をつけることなく洗車を行えるノンブラシ洗車機ですが、どのような場所に設置されているのでしょうか。次項では、ノンブラシ洗車機がどこにあるのか、詳しく解説していきます。
ノンブラシ洗車はどこにあるの?
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ノンブラシ洗車はどんな時に使うのがおすすめ?
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ノンブラシ洗車がおすすめな人は、以下の通りです。
・洗車に時間をかけたくない人
・洗車で車に傷をつけたくない人
・軽い汚れを落としたい人
・コーティング車を洗いたい人
・定期的に洗車する人
|
ノンブラシ洗車機はこびりついた頑固な汚れの洗浄には不向きですが、洗車を頻繁に行っても洗車傷はつきにくいため、洗車頻度が高い人におすすめです。またボディーコーティングを施した車はブラシタイプの洗車機は利用できませんが、ノンブラシであれば問題なく洗車できます。
ノンブラシ洗車機は、車の上部にまで車高が高いミニバンやハイトワゴンなどの車の洗車にも適しています。コーティング車やミニバンの洗車労力を削減したい方にとっては、ノンブラシ洗車機が最も有力な選択肢となるでしょう。
最近では弱点であった側面洗浄を高めたサイドWノズルや、下回りの洗浄に特化したオプションメニューを備える最新機種も登場しており、「ノンブラシ洗車機=洗浄能力が低い」という定説を覆しつつあります。とはいえ設置台数はまだまだ少なく、個々の性能差も目立つのが実情です。ノンブラシ洗車を活用したい方は、最新の機種が最寄りのないか調べてみるのがよいでしょう。
洗車にはノンブラシ洗車機に加え、ブラシタイプの洗車機、手洗い洗車の3つがあります。三者はそれぞれ特徴が異なりメリット・デメリットもあるため、それらを把握したうえで適した洗車方法を選択する必要があります。
以下に、改めてノンブラシ洗車、一般的なブラシタイプの洗車機、手洗い洗車のメリット・デメリット、費用相場を紹介します。
【各洗車方法の特徴まとめ】
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メリット |
デメリット |
費用相場 |
ノンブラシ洗車機 |
・車のボディに傷がつかない ・洗車にかかる時間が約5分前後と短く、時短で洗車できる ・ミニバンなどの天井部分も洗える
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・軽い汚れしか落ちない ・費用が高い ・下回りの洗浄には不向き ・設置場所が少ない ・機器ごとの性能差が激しい
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500円~2,000円程度 |
ブラシタイプの洗車機 |
・費用が安い ・水洗いのほかカーシャンプーやワックス、撥水コート洗車、コーティング施工などメニューが豊富
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・傷がつきやすい ・基本的にコーティング車は利用できない ・細かい部分は洗えない ・コースによっては洗車後に拭き上げが必要
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300円~1,500円前後 |
手洗い洗車 |
・洗車傷がつきにくい ・車や汚れの状態に合わせて洗える ・細部まで洗い残しが少ない ・仕上がりがきれい ・セルフの場合、自分の好きなタイミングで洗車できる
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・手間がかかる ・手洗い洗車サービスを行う店舗に依頼する場合、プロ以外のアルバイトなどが洗車を担当することがある
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・セルフ:0円~(道具を一式揃える場合は5,000円前後) ・プロに依頼する:2,000円~
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洗車機は手軽さが魅力ではありますが、洗車傷のリスクや洗浄効果に個体差があるなど、不安要素がある点は否めません。基本的に、洗車は手洗いがベストです。繊細に隅々まできれいにしたい方は、手洗い洗車を積極的に取り入れてみることをおすすめします。
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この記事では、ノンブラシ洗車について解説しました。ノンブラシ洗車機は洗車傷がつきにくく、時短で広範囲の汚れを洗浄できる最新の洗車機です。従来のブラシタイプの洗車機に比べると洗浄性能には劣りますが、ブラシタイプでは落としきれなかった複雑な形状のパーツの洗浄もできるため、メンテナンスの一つとして取り入れている車ユーザーが増えています。
「汚れをしっかり落としたい」「仕上がりが一番きれいな方法で洗車したい」という方には、手洗い洗車がおすすめです。手洗い洗車ではプロが車の汚れや状態に合わせて細かく丁寧に洗車してくれます。ノンブラシ洗車機やブラシ洗車機では対処できない、油分を含む汚れや水垢などの頑固な汚れも落としてくれるため、仕上がりのきれいさを優先したい方は積極的に利用してみてはいかがでしょうか。
また車の汚れを防いで長期間きれいな状態をキープしたい方には、コーティングもおすすめです。コーティングは専門業者に依頼した方が、きれいな仕上がりと高い持続性が期待できます。
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参考サイト
ノーブラシ洗車機とカーコーティングの専門店ジャバ(参照日:2022-05-28)
https://www.java-style.com/
ノンブラシ洗車機はコーティング車でも安心?メリット・デメリットを解説(参照日:2022-05-28)
https://car-moby.jp/article/car-life/useful-information/non-brush-car-wash-machine-merit-and-demerit/
ノンブラシ洗車機は埼玉のどこにある?設置場所や値段、メリット・デメリットを解説(参照日:2022-05-28)
https://paperdriver-overcome.com/20210629nonbrash-sai-chiba/
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