2022-04-08
現行プリウスの燃費は本当にいいの?他のハイブリッドカーと徹底比較
「プリウスの燃費を詳しく知りたい」と思っていませんか?ガソリン代や税金といった維持費の安さにも繋がるので、できるだけ低燃費な車が欲しいと考える人は多いのではないでしょうか。この記事では、プリウスの燃費性能について徹底解説します!
プリウスといえば燃費の良さで人気の車種ですが、「他のハイブリッドカーと比較しても低燃費なの?」「カタログ燃費ではなく実燃費を知りたい」と考えている人も多いのではないでしょうか?定員や荷物の積載量など車を選ぶ上でチェックしたいことはたくさんありますが、燃費も重要な項目の1つなので、できるだけ詳しく知りたいと思いますよね。
そこで本記事では、プリウスの燃費性能について詳しく解説します。同クラスの他のハイブリッドカーとの比較や燃料費のシミュレーションも交えながら徹底解説しますので、プリウスの購入を検討されている方はぜひ参考にしてくださいね。
プリウスの基本情報
プリウスの基本情報
定員
|
5人(プリウス)
4~5人(プリウスPHV)
|
ボディタイプ |
コンパクトカー |
引用:楽天Car
トヨタのプリウスは1997年から販売されているコンパクトカーです。量産型のハイブリッドカーとしては世界初の車種であり、元祖ハイブリッドカーと呼ばれています。初代が登場して以降3回のモデルチェンジが行われ、2022年2月現在最新モデルとして販売されているのは4代目となる2015年モデルです。
プリウスには、大きく分けてE、S、A、Aプレミアムという4つのグレードがあります。各グレードの特徴は次の通りです。
- E:
プリウスの中で最も価格が抑えられたグレードです。標準装備が少なく快適性などは上位グレードに劣りますが、上位グレードよりも高い燃費性能を実現しています。
- S:
低価格なグレード(E)と上級グレード(A)の中間にあたる標準的なグレードです。Eよりも快適装備や収納などが追加され、使いやすさと価格のバランスが取れたグレードと言えます。
- A:
Aはプリウスの上級グレードにあたります。トヨタ独自の安全装備である「トヨタセーフティセンス」を標準装備するなど、充実した先進安全装備と快適装備が備えられたグレードです。
- Aプレミアム:
AプレミアムはAよりさらに上の最上級グレードです。快適装備が充実しているほか、シートが本革になっているなど洗練されたデザインで、性能面でもインテリアの面でも高級感のある仕上がりになっています。
また、2012年からは進化型のプリウスである「プリウスPHV」も販売されています。
プリウスPHVは充電可能なプラグインハイブリッドカーであり、自宅や充電スタンドなどの電源から駆動用バッテリーを充電することが可能です。車を使用しないときにバッテリーを充電しておくことで、近距離の走行なら一切ガソリンを使用せず、電気自動車のように電力だけで走行することもできます。2017年にはモデルチェンジが行われ、2代目プリウスPHVが発売されました。
プリウスといえば低燃費
画像出典:photo AC
「プリウス=低燃費」と言われるほど高い燃費性能で知られているプリウスですが、なぜそれほどまでの燃費性能を誇るのでしょうか?
プリウスの燃費性能が良い理由は、高性能なハイブリッドシステムに加え、車両の軽量化と空力性能の向上が関係しています。
- 最先端技術によるハイブリッドシステム:
プリウスには、トヨタのハイブリッドシステムである「トヨタ・ハイブリッド・システム(THS)」が使われています。現行型のプリウスでは、最先端の技術によってハイブリッドシステムがさらに効率化されました。
- 車両の軽量化:
車両の軽さは低燃費を実現する上で重要です。新型プリウスでは、モーターや駆動用バッテリーをはじめ、多くの装備・構造で軽量化を実現しています。
- 高い空力性能:
車は走行時に空気による影響を受けているため、空気抵抗を低減させることで燃費性能が向上するという関係性があります。プリウスでは、工夫されたボディのフォルムやアルミホイールの形状、走行風を制御するグリルシャッターと呼ばれる装備の採用により、空気抵抗の低減が実現しました。
これらの高度な技術によって、プリウスは高い燃費性能を誇っています。
プリウスの燃費一覧
画像出典:photo AC
では、プリウスの燃費を見ていきましょう。まずは、プリウスのカタログ燃費を、プリウス、プリウスPHVそれぞれグレードごとにご紹介します。
カタログ燃費の表記について
- WLTC…2014年に採択された国際的な試験方法による燃費
- WLTC/市街地…信号や渋滞の影響を受ける比較的低速な走行を想定した燃費
- WLTC/郊外…信号や渋滞の影響をあまり受けない走行を想定した燃費
- WLTC/高速道路…高速道路での走行を想定した燃費
プリウスの燃費
まずはプリウスの燃費をグレードごとに比較してみましょう。
プリウス(標準車)の燃費(km/L)
|
E |
S |
A |
Aプレミアム |
2WD |
2WD |
4WD |
2WD |
4WD |
2WD |
4WD |
WLTC |
32.1 |
30.8 |
28.3 |
30.8 |
28.3 |
30.8 |
28.3 |
WLTC/市街地 |
29.9 |
28.2 |
25.6 |
28.2 |
25.6 |
28.2 |
25.6 |
WLTC/郊外 |
35.2 |
33.2 |
29.5 |
33.2 |
29.5 |
33.2 |
29.5 |
WLTC/高速道路 |
31.2 |
30.4 |
28.8 |
20.4 |
28.8 |
30.4 |
28.8 |
※2015年モデル
引用:楽天Car
プリウスで最も燃費性能が高いのは、プリウスで1番価格の安いグレードであるEです。Eは上位グレードであるS、A、Aプレミアムよりも標準装備が少なく、オプション装備をたくさん盛り込まない限りは他のグレードよりも車両重量が軽いという特徴があります。車両の軽さは燃費性能の向上に繋がるため、同じ車種でも重量の軽いEの燃費が最も良い結果になっているのです。
記事の後半でライバル車との燃費を比較しますが、プリウスは同じボディタイプの車と比較して優秀な燃費性能を誇ります。燃費性能は車によってもさまざまですが、「燃費性能が良い」と謳われる車であっても、WLTCモードの燃費は20km/L代のものがほとんどで、30km/Lを超える車はプリウス、ヤリス、アクアなどごく限られた車種のみです。プリウスは2WDの場合、全グレードで30km/Lを上回っており、非常に燃費性能が高いと言えます。
プリウス(トヨタ)のカタログはこちら
販売中のプリウス(トヨタ)の中古車価格を見てみる
プリウスPHVの燃費
続いて、「充電できるプリウス」ことプリウスPHVの燃費を確認していきましょう。
プリウスPHV(標準車)の燃費(km/L)
|
S |
A |
Aプレミアム
|
WLTC
|
30.3
|
30.3
|
30.3
|
WLTC/市街地
|
27.3
|
27.3
|
27.3
|
WLTC/郊外
|
33.2
|
33.2
|
33.2
|
WLTC/高速道路
|
30
|
30
|
30
|
※2017年モデル
引用:楽天Car
プリウスPHVは、どのグレードでも同じカタログ燃費となっています。先にご紹介したプリウスの燃費(WLTCモード)はEで32.1km/L、そしてS、A、Aプレミアムの2WDでは30.8km/Lだったので、プリウスPHVの燃費30.3km/Lはプリウスと同等またはやや劣るように見えるかもしれません。
しかし、ここでご紹介したカタログ燃費はハイブリッド走行における燃費です。前述したように、プリウスPHVは使用していないときに外部の電源から充電をすることができます。
夜間など走行しない時間に充電しておけば、EV(電気自動車)モードで走行することも可能です。満充電した場合、EVモードでの走行距離は約60kmなので、あまり長距離走行をしないという人ならガソリンを使用せずに電気自動車として電力だけで運用するということもできます。
プリウスPHV(トヨタ)のカタログはこちら
販売中のプリウスPHV(トヨタ)の中古車価格を見てみる
プリウスの実燃費と燃料費
画像出典:photo AC
プリウスのカタログ燃費をご覧いただきましたが、「カタログ燃費よりも実燃費の方が気になる」「実際にどれくらい燃料費がかかるのかを知りたい」という人は多いのではないでしょうか。ここでは、プリウスおよびプリウスPHVの実燃費とガソリン代の目安について解説します。
プリウス、プリウスPHVの実燃費の目安
プリウス(2015年モデル)
|
全グレード(2WD)
|
20.85~24.85km/L |
全グレード(4WD)
|
17.33~21.33km/L |
プリウスPHV(2017年モデル) |
全グレード |
25.62~29.62km/L |
参考:e燃費 / e燃費
実燃費とは、ユーザーが実際に公道で走行したときに計測された燃費のことです。実際に計測されたといっても、燃費には走行スピードや路面状況、運転の仕方などさまざまな要素が関係しているため、全てのプリウスが上記の実燃費の値に収まるわけではありません。あくまでも、この数値はプリウスを使っている人が計測した実燃費のデータを収集し、割り出されたものなので、1つの目安としてご覧ください。
では、この実燃費から、プリウスを使用しているとどれくらいガソリン代がかかるのかを計算してみましょう。
プリウスのガソリン代の目安
|
プリウス
|
プリウスPHV |
全グレード(2WD) |
全グレード(4WD) |
全グレード |
実燃費 |
20.85~24.85km/L |
17.33~21.33km/L |
25.62~29.62km/L |
ガソリン単価※1 |
171.2円/L |
ガソリン代※2
1,000km走行時 |
6,889~8,211円 |
8,026~9,879円 |
5,780~6,682円 |
※1:2022年2月7日時点の小売価格調査結果
※2:小数点以下四捨五入
引用:経済産業省 資源エネルギー庁
走行距離1,000kmあたりのガソリン代の目安は、プリウス(2WD)で6,889~8,211円、プリウス(4WD)で8,026~9,879円、プリウスPHVで5,780~6,682円となりました。
また、前述の通りプリウスPHVの場合は、事前に充電しておけば電力だけで走行することもできます。そのため、近距離走行しかしないのであれば、ガソリン代がほとんどかからないというケースもあるでしょう。
プリウスも燃費が良いのでガソリン代を安く抑えることができますが、プリウスPHVなら使い方によってはガソリン代を限りなく0円に近づけることも可能です。
プリウス以外のハイブリッド車の燃費を比較
画像出典:photo AC
プリウスの燃費性能について解説しましたが、他の車と比べても燃費が良いのかどうか気になりますよね。そこで、ここではプリウスと同じハイブリッドのコンパクトカーである2車種を例に挙げて燃費性能を比較します。
【日産】ノートの燃費
出典:楽天Car
新車価格
|
202.9~288.7万円
|
中古車価格 |
5~289万円 |
(2022年2月現在)
引用:楽天Car
ノートは日産独自のハイブリッドシステムであるe-POWERを搭載したコンパクトカーです。2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤーや、2021年グッドデザイン賞、自動車安全性能2021ファイブスター賞などさまざまな賞を受賞しており、デザイン性や安全性などが高く評価されています。
ノートとプリウスのカタログ燃費(km/L)
|
ノート(S) |
プリウス(E) |
プリウスPHV(S)
|
WLTC
|
28.4
|
32.1
|
30.3
|
WLTC/市街地
|
28
|
29.9
|
27.3
|
WLTC/郊外
|
30.7
|
35.2
|
33.2
|
WLTC/高速道路
|
27.2
|
31.2
|
30
|
※最安値グレードで比較
引用:楽天Car
カタログ燃費で比較するとプリウスに軍配が上がるという結果になりました。とはいえ、国土交通省の燃費性能調査(普通自動車・小型自動車部門)において、ノートは2019年末時点で3位、2020年末時点で6位と上位に名を連ねる低燃費車種の1つです。プリウスの方がより燃費性能が高い結果となっていますが、燃費の良さを重視する人にとってノートも十分に選択肢となり得るでしょう。
ノート(日産)のカタログはこちら
販売中のノート(日産)の中古車価格を見てみる
【トヨタ】アクアの燃費
出典:楽天Car
新車価格
|
198~259.8万円
|
中古車価格 |
22.5~269.9万円 |
(2022年2月現在)
引用:楽天Car
最安値グレードの新車価格は200万円を切っており、ハイブリッドのコンパクトカーの中でもリーズナブルに購入できる1台です。ハイブリッドカーは同クラスのガソリン車と比べて高額な車種が多い中、アクアは手が届きやすいハイブリッドカーとして人気があります。
アクアとプリウスのカタログ燃費(km/L)
|
アクア(B・2WD) |
プリウス(E) |
プリウスPHV(S)
|
WLTC
|
35.8
|
32.1
|
30.3
|
WLTC/市街地
|
36.5
|
29.9
|
27.3
|
WLTC/郊外
|
39.5
|
35.2
|
33.2
|
WLTC/高速道路
|
33.5
|
31.2
|
30
|
※最安値グレードで比較
引用:楽天Car
プリウスも低燃費車種として知られていますが、アクアは世界トップレベルの低燃費車種と言われています。最安値グレードであるBのWLTCモード燃費は35.8km/Lと、プリウスを超える圧倒的な燃費性能です。価格が安い分、走行安定性や車内の広さはプリウスがやや優勢ですが、とにかく燃費性能を重視したいという人にはおすすめの1台と言えるでしょう。
アクア(トヨタ)のカタログはこちら
販売中のアクア(トヨタ)の中古車価格を見てみる
プリウスはいくらで購入できる?
画像出典:Adobe Stock
続いて、プリウスの新車価格および中古車価格をご紹介します。
プリウスの新車価格・中古車価格
|
プリウス |
プリウスPHV |
新車価格
|
242.9~404.4万円
|
317.8~439.2万円
|
中古車価格
|
6.9~398万円
|
63~480万円
|
(2022年2月現在)
引用:楽天Car / 楽天Car
プリウスは、最も新車価格の安いEグレードなら250万円を切る価格で購入することができます。プリウスPHVの場合、1番安いグレードでも300万円台です。
もし新車価格が予算をオーバーしているのであれば、中古車の購入を検討してみましょう。中古車の購入には不安があるという人もいるかもしれませんが、中古車の状態は1台1台異なるので、きちんと見極めれば希望する条件に合う車が見つかる可能性は高いです。また、中古車の場合、人気のあるカラーを避けたり、中古車が安くなりやすい時期を狙って購入したりすることで、より安く購入できることもあります。
中古車の選び方は次の記事で詳しく解説していますので、「新車は予算オーバーで購入できない…」という方はぜひ中古車の購入を検討してみてくださいね。
関連記事:中古車を買う時に気にするべき走行距離は?目安や狙い目を解説
プリウスを中古で買うなら楽天Car!
画像出典:photo AC
この記事では、プリウスの燃費性能について解説しました。「低燃費といえばプリウス」と言われるほど高い燃費性能を誇るプリウスは、ガソリン代や税金などの維持費を抑えることができるので、非常にコスパの良い1台だと言えます。
しかし、新車価格は高くて手が届かないという人もいるでしょう。新車価格は予算オーバーながらプリウスを購入したいと考えているのであれば、中古車を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?
「中古車は車の状態が心配…」という人もいるかもしれませんが、保証や車両状態のわかる鑑定書が付いている中古車なら、安くても安心して購入することができます。そこで、インターネットで安心してお得に中古車を購入したいなら、楽天の中古車販売サービス「楽天Car」がおすすめです。
価格や走行距離、年式などを簡単に比較でき、もちろん楽天ポイントも貯まります。お店に行かずに車を購入したい方や、安心して鑑定書付きの車を選びたい方はぜひ「楽天Car」を利用してみてくださいね!
楽天Car
参考サイト
トヨタ プリウス | トヨタ自動車WEBサイト(参照日:2022-02-12)
https://toyota.jp/prius/
トヨタ プリウスPHV | トヨタ自動車WEBサイト(参照日:2022-02-12)
https://toyota.jp/priusphv/
プリウスグレード別の特徴(参照日:2022-02-12)
https://www.corolla-hakata.jp/recommend/prius-grade
楽天Carマガジンは、楽天Carが運営するウェブマガジンです。クルマの維持費をお得にする様々なコンテンツをお届けします!
この記事をシェアする!
あなたにおすすめの記事