2022-04-27
テスラのSUV車の特徴と価格は?
出典:TESLA
「テスラのSUV車がどのような車なのか知りたい」と考えていませんか?この記事では、テスラのすごさから販売するSUV車の特徴まで詳しく解説します。テスラのSUV車購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
電気自動車業界の王者として確固たる地位を築いているテスラのSUV車は、昨今のSUVブームで国内のみならず海外からもさまざまなモデルが市場に投入されている中、ひときわ異彩を放つ存在として知られています。
燃料補給の必要がない完全電気自動車であるだけでなく、バッテリー出力を差別化することで圧倒的な走行性能を実現しています。
今回は「テスラのSUV車がどのような車なのか知りたい」という方に向けて、テスラのSUV車の特徴やガソリン車との違い、各モデルの基本情報について詳しく解説します。後半では、車の取得にかかる費用や維持費についても検証していますので、ぜひ参考にしてください。
テスラ社は何がすごいのか?
出典:TESLA
テスラというブランド名は聞き慣れているものの、何が具体的にどうすごいのか、なぜここまで注目されているのかまでは知らないという方は多いのではないでしょうか。
テスラ(Tesla)は、2003年に設立された電気自動車、クリーンエネルギー関連メーカーです。世界1位の電気自動車販売台数を誇り、同業界の王者として知られています。CEOには世界的にも有名なイーロン・マスク氏が就き、いまや自動車産業の革命的ブランドアイコンとしての立ち位置を確立しています。
テスラは創業時からエンジンを排除した製品コンセプトを掲げ、「電気自動車や太陽光発電によって提供される持続可能な輸送とエネルギーへの移行促進」こそが自社の存在意義であると表明し、当初からその革新性に多くの期待の目が寄せられていました。
2006年にはテスラ初の電気自動車「Tesla Roadster」を発表し、その際に改めて化学燃料からの経済的な脱却を強く訴えています。
その後、イーロン・マスク氏はSolarCityという太陽光パネル製造企業を設立して2016年にテスラの傘下に収めました。彼の目的は、将来的に車両に太陽電池を搭載して燃料補給の必要がない完全な自家発電走行を可能にすることです。
さらに、テスラの自社完結体制は燃料だけにとどまらず、自動車周辺産業にまで及びます。オンライン接続やカーシェアリング、ライドシェアなどの周辺サービスも自社で提供する体制を採用しており、これらがテスラが「自動車業界のディスラプター(破壊者)」と評される由縁となっています。
また、テスラは販売形態が特殊なことでも知られ、車両の購入は原則同社のWebサイトからの注文受付となります。
受注生産型を貫き、カーディーラーや販売代理店などの販売店舗は持たず、広告も一切打っていません。自社のデジタルメディアを活用した独自の流通構造を採っており、これは莫大な広告費用を投入しながら販売ディ―ラー網で利益を確保するという従来の流通構造を根底から覆す革新的なものです。
テスラ社は電気自動車に特化した自動車メーカーですが、従来のガソリン車と電気自動車の違いとは一体何なのでしょうか。次項では、電気自動車とガソリン車の違いについて詳しく解説します。
電気自動車とガソリン車の違い
画像出典:photo AC
電気自動車とガソリン車との違いとしては、以下の点が挙げられます。
【電気自動車とガソリン車の違い】
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電気自動車 |
ガソリン車 |
動力
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モーター
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エンジン
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燃料
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電気
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ガソリン
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二酸化炭素の排出の有無
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なし
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あり
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電気自動車は、充電スタンドや家庭用充電設備などから補給した電気を燃料として走行するモーター駆動車です。電気モーターのみで駆動し、ガソリンは一切使用しません。
そのため、環境汚染の原因の一つとして懸念されている二酸化炭素を排出しないことから、ガソリン車に台頭する次世代カーとして近年急速に普及が進んでいます。
一方、ガソリン車は内部に搭載したエンジンでガソリンを燃焼させて動力を得る内燃機関車です。生成されるエネルギー量が大きいほど車の推進力・加速力は向上しますが、排気ガスの量が増えます。環境に与える負荷の観点から、排気量が多い車には自動車税が加算される規定が設けられています。
車を所有することでかかる税金はランニングコストの一部を占めるものであり、決して軽視できない要素です。前述の通り、日本の税額は環境負荷の度合いによって決まるため、環境に優しい電気自動車には税制面での優遇措置が設けられています。
【電気自動車とガソリン車の税金の違い】
|
電気自動車 |
ガソリン車 |
環境性能割※
(車の購入時に支払う)
|
非課税
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税制優遇制度なし
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自動車重量税
(新車登録時と車検時に支払う)
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免税または減税
|
税制優遇制度なし
|
自動車税
(毎年支払う)
|
免税または減税
|
税制優遇制度なし
|
※環境性能割:旧自動車取得税
上表の通り、電気自動車(燃料電池自動車、プラグインハイブリット車も同様)は車を所有するにあたって支払う税金のすべてで免税または減税の優遇が受けられます。
電気自動車の車両価格はガソリン車に比べると高いものの、ランニングコストが安い点は大きな強みといえるでしょう。
電気自動車の燃費(電費)は?
画像出典:photo AC
燃費とは「燃料消費率」の略であり、ガソリン1Lあたりの走行距離を数値で表したものですが、ガソリン車やディーゼル車に対して使用する指標であり、電気自動車にいたっては燃費ではなく「電費(でんぴ)」という言葉が使われます。
電費の単位はkm / kWh(キロワットアワー)で、これは電力消費量1kWhあたりの走行距離を示します。電費は燃費同様速度や外気温などの条件によって大きく変わってきますが、電気自動車とガソリン車はどちらがコストパフォーマンスに優れているのでしょうか。
ボディサイズが近い日産リーフ(電気自動車)とトヨタカローラスポーツ(2WD)を例にとって、燃費と燃料費を比較して見ていきます。
【電気自動車(日産リーフ)とガソリン車(トヨタカローラスポーツ)の燃費比較】
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日産リーフ |
トヨタカローラスポーツ |
燃費(電費)
|
約7.39km / kwh
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16.4km / L
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1万kmを走行するのに必要な燃料の量
|
約1,353kWh
|
約610L
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1万kmを走行するのに必要な燃料費
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3万3,825円(電気代24円 / kWhと仮定)
|
8万5,400円(ガソリン代140円 / Lと仮定)
|
上表からわかる通り、電気自動車の燃料費はガソリン車の半分以下です。走行コストの点では、圧倒的に電気自動車が優位であると言えます。
テスラのSUV車
画像出典:photo AC
電気自動車はガソリン車に比べて高い燃料効率、コストパフォーマンスを誇る、一般ユーザーに多大なメリットをもたらす自動車です。
本項ではテスラに焦点を戻し、テスラが展開するSUV車種の基本情報、特徴を紹介していきます。
Model X
出典:TESLA
【Model Xの基本情報】
発売年
|
2016年
|
価格 |
1,300万円~ |
重量 |
2,352kg |
動力源 |
パワートレインデュアルモーター |
航続距離(推定) |
560km |
乗車人数 |
7人まで |
最高速度 |
250km / h |
Model Xは、世界トップクラスの安全性と性能を兼ね備えたSUV車です。テスラ社にとっては3車種目となるモデルであり、発売当時二コラ・ヴィレッジ社長が「最も安全で高機能なSUV」と評したことでも注目を集めました。
最大の特徴としては、鷹が両翼を広げたかのように開く「ファルコンウィング」をリアドア(後部座席側の両ドア)に採用している点が挙げられます。車体から30cmのスペースがあれば容易に開閉でき、ドライバーが近づくだけで自動的に開閉します。
また、「対生物兵器モード」を搭載し、0.3μmの粒子を99.97%以上除去することが可能です。ウイルスに対する効果は立証されていませんが、花粉などのアレルギー物質やPM2.5といった粒子が大きい物質についてはその効果が認められています。
Model X Plaid
出典:TESLA
【Model X Plaidの基本情報】
発売年
|
2021年
|
価格 |
1,500万円~ |
重量 |
2,455kg |
動力源 |
パワートレイントライモーター |
航続距離(推定) |
536km |
乗車人数 |
6人まで |
最高速度 |
262km / h |
Model X Plaidは、前述のModel Xの上位グレードモデルです。
テスラが展開するSUV車種の中で最も高い加速性能を実現したモデルであり、0-60mph加速が2.5秒と車体のサイズと質量からは信じがたい驚異的な結果を打ち出し、業界に衝撃を与えました。0-60mph加速という表記は日本ではあまり一般的ではないので、イメージが湧きにくいかもしれませんが、F1車水準の加速の速さに匹敵します。
駆動モーターを1つ追加したパワートレイントライモーターを搭載し、モーター出力と最高速度の向上を実現しています。航続距離はmodel Xに劣るものの、最大出力、加速性能においてはガソリン車のみならずF1車をも超越する水準に達しています。
Model Y パフォーマンス
出典:TESLA
【Model Y パフォーマンスの基本情報】
発売年
|
2020年
|
価格 |
価格未定 |
重量 |
1,995kg |
動力源 |
駆動方式デュアルモーターAWD |
航続距離(推定) |
480km |
乗車人数 |
5人 |
最高速度 |
250km / h |
Model Yは、コンパクトセダン「model 3」を基盤に開発したミッドサイズモデルです。テスラが展開する電気自動車の中では割安な価格設定となっています。いまだ日本での発売の見通しがなっていないため、正式な価格については不明であるものの、日本円で400万円〜600万円になるのではないかと予想されています。
パフォーマンスは本モデルの最上位グレードですが、テスラの象徴ともいうべきファルコンドアについては導入が見送られました。これはmodel Yではほかモデルとは異なるリーズナブルな価格設定を採っているため、予算的に導入するのが難しかったことが要因とされています。
ファルコンドアの代わりにリアドアには一般的なヒンジドアが採用され、航続距離にいたっては基盤モデルであるmodel 3よりも短い水準となっています。
Model Y ロングレンジAWD
出典:TESLA
【Model Y ロングレンジAWDの基本情報】
発売年
|
2020年
|
価格 |
429万円 |
重量 |
1,979kg |
動力源 |
駆動方式デュアルモーターAWD |
航続距離(推定) |
505km (推定値) |
乗車人数 |
大人5人 |
最高速度 |
217km / h |
Model Y ロングレンジAWDは、model Yの中で航続距離あたりの燃料費が最も安いモデルです。2021年に発売されたmodel 3をそのままSUVにしたかのようなコンパクトなデザインですが、実際のサイズ感は大きいため、購入前には駐車場や道路幅を考慮することをおすすめします。
航続距離は505kmと十分な水準であり、またテスラ専用の急速充電スタンド、スーパーチャージャーを利用できるため長距離移動も安心です。
電気自動車の維持費はガソリン車よりも高い?
画像出典:photo AC
電気自動車には税制優遇制度が適用されるため、ガソリン車に比べて税金負担額は少なくなります。電気自動車が受けられる税制優遇制度は、以下の通りです。
グリーン特例とは、車の燃費性能や環境性能に応じて新車登録した年の翌年度分の自動車税が減額される制度です。自動車税の軽減率は以下の通りとなっています。
【グリーン化特例による自動車税の軽減率】
|
自動車税の軽減率 |
エコカー(電気自動車など)
|
75%
|
ガソリン車など(ハイブリッド車を含む)
|
適用外
|
一方、エコカー減税とは、排気ガス性能、燃費性能に応じて自動車重量税が軽減される制度です。2021年5月の制度改正によって、2023年4月までに新車登録が行われた車に限り特例措置が適用されるようになりました。
軽減率は自動車燃費基準の達成率に応じて決まり、詳細は以下の通りです。
【エコカー減税による自動車重量税の軽減率】
|
自動車燃費基準の達成割合 |
自動車重量税の軽減率 |
エコカー(電気自動車など)
|
|
免税(新車登録、初回車検時ともに)
|
ガソリン車など(ハイブリッド車を含む)
|
90%~120%
|
免税(新車登録、初回車検時ともに)
|
75%~85%
|
50%(初回車検時は軽減なし)
|
60%~70%
|
25%(初回車検時は軽減なし)
|
このように、電気自動車は税制面で圧倒的に優位です。また、燃費性能も非常に高いため、ランニングコストはガソリン車に比べて格段に抑えることができるでしょう。
ただし、テスラをはじめ電気自動車の車両価格はガソリン車よりも高い傾向があるため、この点には注意が必要です。
最後にテスラのmodel s 100Dを例にとって、購入費、維持費はいくらかかるのか紹介します。
【テスラ model S 100Dの取得費(概算)】
車体価格
|
1,185万円
|
補助金(クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金) |
60万円 |
自動車重量税 |
37,500円⇒免税 |
環境性能割 |
296,200円⇒免税 |
合計 |
1132万6,500円 |
【テスラ model S 100Dの1年間の維持費(概算)※年間1万km走行と仮定】
1万kmを走行するのに必要な電気量
|
1,890kwh
|
1万kmを走行するのに必要な燃料費 |
50,360円(電気代24円 / kWhと仮定) |
自動車税(新車登録の翌年度) |
29,500円⇒7,500円 |
自動車重量税 |
免税 |
自賠責保険 |
15,600円 |
任意保険(40代、車両保険未加入) |
約3万円 |
合計 |
98,460円 |
テスラの場合新車価格は高いものの、維持費は非常に安いといえます。
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画像出典:photo AC
この記事ではテスラのSUVについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
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よくあるご質問
Q1:テスラ社は何がすごい?
A:テスラ社の自動車は、電気自動車とは思えない驚異的な加速性能を持ちます。また、航続距離が非常に長く、従来の電気自動車ではなしえない長距離を無充電で走行が可能です。
さらに、完全自動運転をほとんどの交通状況で利用でき、自動車運転機能やメディアプレーヤー機能などのシステムはソフトアップデートによって常に最新の状態に更新されます。
Q2:電気自動車とガソリン車の違いは?
A:動力源が電気自動車はモーターであるのに対し、ガソリン車はエンジンを搭載しています。電気自動車はガソリンを使用しないため、環境汚染の原因である二酸化炭素などの有害物質の排出量が極めて少なく済みます。電気自動車は環境負荷の度合いが低いことから税制面での優遇措置の対象となるため、ガソリン車に比べてランニングコストが安いのも特徴です。
Q3:電気自動車の燃費(電費)は?
A:電気自動車の燃費(電費)はガソリン車よりも優れています。電気自動車(日産リーフ)の燃費(電費)は約約7.39km/kwh、ガソリン車(トヨタカローラスポーツ)の燃費は16.4km/Lで、燃料費に換算すると電気自動車はガソリン車の半分以下です。
Q4:テスラのSUV車の特徴は?
A:ModelXはファルコンウィング、耐生物兵器モードを搭載した安全性能に優れたSUV車です。
Model X Plaidは、テスラが展開するSUV車種の中で最も高い加速性能を持つModel Xの上位グレードモデルで、Model Y パフォーマンスはテスラ車の中では割安な価格設定のミッドサイズモデル、Model Y ロングレンジAWDは、model Yの中で航続距離あたりの燃料費が最も安いモデルです。
Q5:電気自動車の維持費はガソリン車よりも高い?
A:ガソリン車に比べて電気自動車の燃費性能は非常に高く、税制面の各種優遇措置も受けられるため維持費は格段に安いです。さらに電気自動車は「グリーン特例」「エコカー減税」などの税制優遇制度を受けられます。
参考サイト
テスラ公式(参照日:2022-03-03)
https://www.tesla.com/ja_jp
【図解】テスラは何がどうすごいのか、「自動車業界の破壊者」のビジネスを徹底分析(参照日:2022-03-03)
https://www.sbbit.jp/article/cont1/64379
電気自動車の走行距離・燃費はどのくらい?バッテリーの寿命は?(参照日:2022-03-03)
https://www.zurich.co.jp/car/useful/guide/cc-evcar-mileage-battery
電気自動車(EV)の維持費は年間いくら? ガソリン車と比較して安いの?(参照日:2022-03-03)
https://evdays.tepco.co.jp/entry/2021/10/12/000021#kochira
テスラ モデルSの維持費っていくらかかるの?(参照日:2022-03-03)
https://car-me.jp/articles/7614
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