2021-11-19
タイヤレバーは何を選べばいいの?種類や使い方について解説
タイヤレバーの選び方や使い方をご存知ですか?タイヤ交換を行うときに使用するタイヤレバーは、使いやすいものを選ぶことで大変な作業を簡単にしてくれます。正しい選び方や使い方を把握して、作業効率をアップさせましょう。
「タイヤレバーを購入したいけど、どれを買えばいいのだろう?」「そもそも、タイヤレバーってどう使うの?」と疑問に思っていませんか?自分でタイヤ交換をしようと考えている人は、便利で使いやすい道具を選んで、できるだけ作業を簡単にしたいと考えますよね。
そこで本記事では、タイヤレバーの種類や使い方について詳しく解説します。タイヤレバーを使ってタイヤ交換をしようと考えている人は、ぜひ参考にしてくださいね。ただし、タイヤレバーを使用するタイヤ交換は非常に難しい作業です。記事の最後には、タイヤ交換を業者に依頼するときのお得な方法についても解説しますので、作業に不安がある人は無理をしないようにしましょう。
タイヤレバーが必要になるタイミングは?
画像出典:photo AC
「タイヤレバー=タイヤ交換に使う道具」という認識を持っている人もいるかと思いますが、まずはタイヤレバーとは何かを正しく理解しましょう。
タイヤレバーは、タイヤ交換の中でも「組み換え」と呼ばれる工程で使用するものです。組み換えとは、タイヤからホイールを外したり取り付けたりする作業のことを指します。
あくまでも組み換えを伴うタイヤ交換作業に必要な道具であり、もともとホイールに組み込まれた状態のタイヤに交換する場合にはタイヤレバーを使用しません。ホイールはそのままで、タイヤの部分だけを新しくするときに必要になる道具であると覚えておきましょう。
タイヤレバーの選び方
画像出典:Adobe Stock
タイヤレバーはさまざまな種類や特徴の商品が販売されています。タイヤの組み換えはただでさえ力仕事なので、できるだけ使いやすいタイヤレバーを選びましょう。ここでは、タイヤレバーを選ぶポイントをご紹介します。
- タイヤレバーの種類
タイヤレバーにはスプーンタイプとクランクタイプの2種類があります。次の項でそれぞれ詳しく解説しますので、自分に合ったものを使いましょう。
- 強度
長く使うためにも、作業中の安全性を確保するためにも、強度のあるものを選びましょう。焼き入れ処理がされているものや、特殊鋼材が使われているものがおすすめです。
- 先端の厚み
初心者なら、タイヤとホイールの隙間に入れやすいよう、先端が薄くなっているタイヤレバーがおすすめです。ただし、薄い分強度が低い傾向があるので、大型タイヤの交換をする人や作業になれている人は厚みのあるものを選ぶのも良いでしょう。
- 長さ
同じ長さのものでも構いませんが、長いタイヤレバー(50cm以上)と短いタイヤレバー(30cm程度)を揃えると効率的に作業ができます。
- 持ち手の形状
手で握る部分の形状は商品によってさまざまです。握りやすい形になっているものや、滑り止めが付いているものなど、扱いやすいタイヤレバーを選びましょう。
以上のポイントを参考にタイヤレバーを選んでみてください。タイヤ交換に慣れた人の中には、2本で十分作業ができるという人もいますが、3~4本使うとより効率的にタイヤを外すことができるので、本数には余裕を持って用意するようにしましょう。
タイヤレバーの種類
画像出典:photo AC
タイヤレバーは大きく分けてスプーンタイプとクランクタイプの2種類です。それぞれ特徴があるので、違いを理解して自分に合ったものを選んでください。
スプーンタイプ
画像引用:楽天市場
タイヤレバーの中でも特に一般的なのはスプーンタイプです。先端が少し曲がった形になっており、スプーンのような形状をしていることからこのように呼ばれています。
スプーンタイプのメリットは、どんなサイズのタイヤにも使用できるという点です。タイヤサイズによって使い分けなくても良いので、車の乗り換えなどでタイヤサイズが変わってもタイヤレバーを買い替える必要がありません。
また、曲がった先端の部分がタイヤとホイールの間に入りやすく、初心者でも比較的使いやすいというのも魅力です。扱いやすさの面でも、初心者はまずスプーンタイプのタイヤレバーを使ってみると良いでしょう。
クランクタイプ
画像引用:楽天市場
スプーンタイプのタイヤレバーはどんなサイズのタイヤにも使用できると前述しましたが、トラックレベルの大型タイヤや硬いタイヤにはクランクタイプのタイヤレバーが便利です。
先端だけが少し曲がっているスプーンタイプと違い、クランクタイプは真ん中のあたりで大きく曲がっているという特徴があります。この形状によって、タイヤを剥がすときにテコの原理を利用して力が入れやすくなるため、特に大きな力を要する大型タイヤや硬いタイヤを外す作業に適しているのです。
ただし、形状が特殊な分、取り扱いにはコツが必要であり、初心者が使用するには難しいという側面もあります。ある程度車の整備経験がある人で、大型タイヤの交換をするという場合にクランクタイプのタイヤレバーを検討すると良いでしょう。
タイヤレバー以外の組み換えに必要な道具
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タイヤの組み換えには、タイヤレバー以外に次の道具が必要です。
タイヤレバー以外でタイヤの組み換えに使用する道具
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価格相場 |
エアコンプレッサー |
5,000~30,000円
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ビードワックス(シリコンスプレーで代用可) |
500~1,000円
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リムプロテクター
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500~1,000円
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エアコンプレッサーとビードワックスは組み換え作業に必須の道具です。リムプロテクターはホイールに傷が付くことを防止するためのもので必須ではありませんが、ホイールを大切にしたい人は用意しておくことをおすすめします。
ここで特に注意しなければならないのはエアコンプレッサーです。エアコンプレッサーなら何でも良いわけでなく、後述するビードとホイールを密着させる工程に使える規模のものを購入する必要があります。小型のエアコンプレッサーは空気入れこそできるものの、ビードを密着させることはできないものが多いので気を付けましょう。
また、タイヤの組み換えを行う場合、バランス調整を併せて行う必要があります。さらに、最低でも2~3年に1回はバルブ交換を行わなければならず、こちらも組み換えをしたときに併せて交換しておくのが一般的です。そこで、バランス調整とバルブ交換に必要な道具も確認しておきましょう。
バランス調整とバルブ交換に必要な道具
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価格相場 |
バランス調整 |
タイヤバランサー |
8,000~13,000円
|
バランスウェイト |
200~500円
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バルブ交換
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バルブコア回し
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300~3,000円
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エアバルブ |
300~1,200円 |
ここでご紹介したのは、組み換えおよびバランス調整とバルブ交換に必要な道具です。すでに組み込まれた状態のタイヤとホイールのセットを、車体から外したり取り付けたりするタイヤの脱着作業に必要な道具については下記の記事で詳しく紹介しています。作業方法も解説していますので、タイヤ交換をする前に併せて読んでみてくださいね。
関連記事:初心者でもタイヤ交換は自分でできる?交換方法などについて解説
タイヤレバーの使い方
画像出典:photoAC
では、実際にタイヤレバーを使用して組み換えを行う手順を確認していきましょう。
ただし、タイヤの組み換えは知識と技術を要する難しい作業です。作業に不備があると、走行中にタイヤが外れるなどの危険性もあります。さらに、大きな力も必要であり、1人でやろうとすると3時間から半日もの時間がかかるでしょう。そのため、少しでも不安がある人は無理して作業をしないようにしてください。
【タイヤの組み換え手順】
- エアーキャップを外す
- バルブコア回しでバルブコアを外す
- タイヤレバーを1本ホイールに引っかける
- タイヤレバーでビード(ホイールとくっついている部分)を少しずつ剥がし、隙間を作る
- リムプロテクターがあればホイールに取り付ける
- タイヤレバーを使ってタイヤをホイールから取り外す
- 方向を確認してタイヤをホイールに合わせる
- ビードにビードワックスを塗る
- 内側のビードをホイールにはめ込む
- 外側のビードを、タイヤレバーを使って少しずつホイールにはめ込む
- エアコンプレッサーで空気を入れ、ビードとホイールを密着させる
ここまでで組み換え作業は完了です。組み換えが完了したら、空気圧の調整およびバランス調整を行って、車体に取り付けていきましょう。バランス調整の方法はこちらの記事で解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
関連記事:タイヤのバランス調整はなぜ必要?料金や自分で調整する方法についても解説
自分で組み換えをするのが難しそうならプロにお任せしよう
画像出典:photo AC
タイヤレバーの使い方を解説しましたが、前述の通りタイヤの組み換えは時間もかかる上に難しく、初心者はもちろん車の整備を多少経験したことがある人でも大変な作業です。慣れていない人が作業を行うと、作業中に怪我をしたり走行中にトラブルを起こしたりする可能性があります。そのため、少しでも作業に不安がある人は無理をせずプロに依頼するようにしましょう。
タイヤ交換はディーラー、タイヤ専門店、カー用品店、ガソリンスタンドといった街のお店や、タイヤ交換を専門的に行う出張サービスに依頼することができます。それぞれの業者でタイヤ交換を依頼する工賃の目安をご覧ください。
タイヤ交換工賃の目安(タイヤ4本分)
|
店舗で購入したタイヤ |
持ち込みタイヤ |
ディーラー |
8,000~32,000円 |
12,000~48,000円 |
タイヤ専門店 |
8,000~12,000円 |
12,000~18,000円 |
カー用品店 |
6,000~10,000円 |
8,000~14,000円 |
ガソリンスタンド |
4,000~20,000円 |
8,000~30,000円 |
タイヤ交換出張サービス(※) |
4,000~12,000円(+出張料金) |
6,000~18,000円(+出張料金) |
※店舗で購入したタイヤ…利用するタイヤ交換出張サービスで販売されているタイヤを購入し、サービス利用時に持ってきてもらう場合
持ち込みタイヤ…事前にネットなどで購入しておいたタイヤへ交換してもらう場合
ご覧いただいた通り、タイヤ交換工賃は安くても数千円かかります。業者によっては1台分で1万円を超えることも多く、さらにタイヤ購入にかかる代金も必要となるため、費用に悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
オンラインショップならタイヤを安く購入することができますが、ネットで購入したタイヤを業者に持ち込むと工賃が割り増しとなることがほとんどで、安くタイヤを購入しても結局は大きな節約にならないことも少なくありません。さらに、持ち込みの場合は自分でタイヤを運ぶ必要もあるので手間もかかります。
しかし、最近ではインターネットでタイヤを購入し、実店舗で交換してもらえるというサービスが増えています。タイヤ交換をプロに依頼するなら、こういった便利なサービスの利用を検討してみましょう。
タイヤを購入するなら楽天Carタイヤ交換
画像出典:photo AC
この記事では、タイヤレバーについて解説しました。タイヤレバーはタイヤの組み換えを行うときに必要になる道具です。いくつか種類があるので、購入する際は自分が使いやすいと思うものを選びましょう。
ただし、タイヤの組み換え作業は難しく、慣れていない人が自分でするには危険を伴います。少しでも自信がない人は無理をせずプロに依頼するようにしてください。
しかし、タイヤ交換を業者に依頼すると高くついてしまうので、費用が気になってしまうという人も多いのではないでしょうか?
そこで、手軽かつコストを抑えてタイヤ交換をしたいなら、「楽天Carタイヤ交換」をおすすめします。楽天Carタイヤ交換は、楽天市場でタイヤを購入し、お近くの実店舗でタイヤ交換を依頼できるサービスです。
そもそも、インターネットでは実店舗よりも安くタイヤが販売されており、数万円単位で安く購入できることも少なくありません。さらに、楽天Carタイヤ交換なら、楽天市場で購入したタイヤがタイヤ交換を行う店舗まで直送され、プロの手で交換してもらえるので、自分でタイヤ交換ができない人や、自分で店舗までタイヤを運搬できない人でも安心して利用できます。また、購入金額に応じた楽天ポイントの進呈もあるのでよりお得です。
ぜひ一度、楽天Carタイヤ交換をチェックして、お近くの店舗を探してみてくださいね。
楽天Carタイヤ交換
参考サイト
タイヤレバーの選び方・使い方。 おすすめのタイヤレバー8選(参照日:2021-10-09)
https://www.astro-p.co.jp/article/column/tirelever/
誰にでもできるタイヤの手組み換え 道具さえあれば難しくない!(参照日:2021-10-09)
https://cars-magazine.jp/knowledge/4039.html
楽天Carマガジンは、楽天Carが運営するウェブマガジンです。クルマの維持費をお得にする様々なコンテンツをお届けします!
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