2021-10-14
オールシーズンタイヤの寿命の目安は?魅力や選び方について解説
オールシーズンタイヤを購入を検討しているのであれば、サマータイヤやスタッドレスタイヤとの違いや寿命などを事前に知っておきたいですよね。本記事では、オールシーズンタイヤの魅力や寿命について解説しています。
近年、1年を通して使うことができるオールシーズンタイヤは人気が高まっており、取り扱うタイヤメーカーも増えてきています。
欧米では一般的なオールシーズンタイヤですが、日本の市場ではこれまであまり注目されてはいませんでした。
まだまだ日本人にとって馴染みの薄いオールシーズンタイヤ。検討したくても、サマータイヤやスタッドレスタイヤと具体的に何が違うのか、寿命はどれくらいなのかわからないという理由で、購入に踏み切れないという方もいるのではないでしょうか?
そこで本記事では、意外と知らないオールシーズンタイヤの寿命や魅力について解説しています。ぜひ購入を検討する際の参考にしてみてくださいね。
オールシーズンタイヤの魅力
画像出典:Adobe Stock
オールシーズンタイヤの最大の魅力は、ほとんど全ての季節や天候に対応しているというところです。
そもそもタイヤにはそれぞれ得意な路面と苦手な路面が存在します。
以下の表でもわかるようにサマータイヤ、スタッドレスタイヤはそれぞれの得意分野や苦手分野があります。
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オールシーズンタイヤ
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サマータイヤ
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スタッドレスタイヤ
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乾いた路面
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◯
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◯
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△
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濡れた路面
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◯
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◯
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△
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積雪
|
◯
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×
|
◯
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凍結路
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△
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×
|
◯
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冬用タイヤ規制
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走行可能
|
チェーン装着
|
走行可能
|
※チェーン規制については各タイヤ全てでチェーン装着をする必要があります。
例えば、サマータイヤの場合は冬季以外の季節であれば快適に走行するができますが、突然の雪やみぞれには対応することはできません。熟練のドライバーでもスリップしてしまう危険性が非常に高いです。
そのため、路面凍結や雪が降り出す前にスタッドレスタイヤへの履き替えを完了している必要があります。
また、スタッドレスタイヤはサマータイヤとは逆に、積雪時以外の機能はあまり適していません。
それに対し、オールシーズンタイヤは基本的にほぼ全ての路面状況で快適に走行することが可能で、その名の通り全ての季節に対応しています。
そのため、季節外れの冷え込みや暖冬で積雪が全くないなどの天候不順の影響下でも、慌ててタイヤ交換をする必要がなくなります。
オールシーズンタイヤの寿命と交換の目安
画像出典:photo AC
タイヤの寿命目安
次に、オールシーズンタイヤの寿命について確認していきましょう。
通常、サマータイヤに比べてスタッドレスタイヤは寿命が短いと言われています。雪上に対応できるようにゴムが柔らかく作られており、その分ゴムの摩耗が早くなってしまうためです。
オールシーズンタイヤもサマータイヤと比べると、ゴムは柔らかめに作られていますが、意外にも各タイヤメーカーの推奨する交換目安は、基本的にサマータイヤと同じです。
オールシーズンタイヤの寿命の目安は以下の通りです。
【オールシーズンタイヤの寿命の目安】
- 使用開始から4〜5年程度
- 走行距離が30,000〜50,000㎞程度
普段あまり車を利用しない方でも、タイヤの状況が上記の内容に当てはまった場合は、一度しっかり点検してみるのがおすすめです。
実際には、タイヤの寿命は車の利用頻度や保管状況などによって異なります。次項では寿命の目安を待たずに交換するべきサインを解説していますので、日常的に確認するようにしましょう。
寿命のサイン
寿命の目安に該当していなくても、以下内容のいずれかに該当したらすぐにタイヤ交換をするべきサインです。
- スリップサインが1箇所でも出ている
- 大きなひび割れ・亀裂がある
- 大きく偏った摩耗がある
タイヤがこれらの状態にある場合、走行中にブレーキが効かなくなる、タイヤがバーストしてしまうなどのトラブルが発生してしまう可能性もあります。また、車検にすら合格が難しいため、速やかに交換するように心がけましょう。
タイヤの寿命について詳しく知りたい方は、以下の記事でさらに具体的に解説していますので、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
関連記事:タイヤの寿命はどれくらい?交換時期を徹底解説 | 楽天Carマガジン|クルマの維持費をお得にする情報をご紹介
オールシーズンタイヤのメリット5つ
画像出典:Adobe Stock
「ほとんどの天候に対応しているのはわかったけれど、それによってどのようなメリットがあるの?」と思う方もいるのではないでしょうか。
こちらの項では、具体的なオールシーズンタイヤのメリットをご紹介します。
オールシーズンタイヤのメリットは主に5つあります。
【メリット】
- 炎天下や雨天時、積雪時でも問題なく走行できる
- 地域によってはスタッドレスタイヤを購入する必要がない
- 冬季のタイヤ交換の手間や費用が不要になる
- 保管場所を確保する必要がない
- 冬用タイヤ規制をクリアすることができる
それぞれ5つのメリットを具体的に解説していきます。
1.炎天下や雨天時、積雪時でも問題なく走行できる
1つ目のメリットは炎天下や雨天時、積雪時でも問題なく走行できるという点です。
季節タイヤは苦手分野が非常に顕著です。
例えばサマータイヤは積雪が苦手で、みぞれや雪が降り始めてしまうとスリップしやすくなり、走行には大変危険を伴います。
スタッドレスタイヤに関しては、実は雨が苦手です。タイヤが柔らかく吸水性が高いゴムでできているので雨天時はタイヤが水をまとってしまい、車が水面上を滑ってしまうハイドロプレーニング現象が起きやすくなります。また、雪上での走行を想定しているので、炎天下での利用はバーストの危険性もあります。
オールシーズンタイヤは、基本的にほぼ全ての天候に対応できるように設計されているので、いつでも安定した走行をすることができます。
2.地域によってはスタッドレスタイヤを購入する必要がない
2つ目のメリットは、地域によってはスタッドレスタイヤを購入する必要がないという点です。
前述した通り、オールシーズンタイヤは積雪でも走行可能です。
スタッドレスタイヤほどの雪上機能を必要としない、降雪が少ない地域であれば、わざわざスタッドレスタイヤを購入する必要がなくなります。
また、スタッドレスタイヤの寿命はサマータイヤよりも短く2〜3年程度と言われています。タイヤは使用していない間もゴムが劣化してしまうため、一定の期間でサマータイヤもスタッドレスタイヤもそれぞれ買い替えが必要となります。
タイヤの値段は決して安くありませんので、購入しなくて済むのであれば、大きな節約となります。
3.冬季のタイヤ交換の手間や費用が不要になる
3つ目のメリットは、冬季のタイヤ交換の手間や費用が不要になるという点です。
通常サマータイヤから、スタッドレスタイヤに交換する場合、業者に依頼をするか、自分自身で交換作業をする必要があります。
業者に依頼すれば手間はかかりませんが、数千円〜数万円程度の交換工賃を支払わなければなりませんし、自分自身でタイヤ交換を行うとなると、手間も時間もかかります。
オールシーズンタイヤを年間通して使うのであれば、交換するための手間やタイヤ交換工賃などを削減することが可能です。
4.保管場所を確保する必要がない
4つ目のメリットは、保管場所を確保する必要がないという点です。
ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤをそれぞれ使う場合、シーズンでないタイヤは自分自身で保管をする必要がありますが、オールシーズンタイヤであれば1年中同じタイヤを使い続けることができるので、保管の必要もありません。
特に、トランクルームを借りてシーズンオフのタイヤを保管していた方や、保管場所に困っていた方にとっては大きなメリットなのではないでしょうか。
5.冬用タイヤ規制をクリアすることができる
5つ目のメリットは、冬用タイヤの規制をクリアできるという点です。
通常冬の一部地域では、高速道路などでは冬用タイヤ、もしくは滑り止めのためのチェーン等を装着しないと走行ができなくなる地域があり、これを「冬用タイヤ規制」といいます。
もちろん高速道路を走行中、冬用タイヤ規制になってしまった場合は、速やかに高速道路から降りなくてはなりません。もし、滑り止めのチェーンを携帯していれば、路肩やパーキングエリアなどで装着して走行を続けることが可能ですが、交換の手間や時間がかかってしまうことは避けられません。
タイヤ側面にスノーフレークマークやM+S、SNOWという表記があるオールシーズンタイヤであれば、急な冬用タイヤ規制があったとしても、そのまま走行することができます。
また、特別警報が出されるような異例の大雪の場合は、別途「チェーン規制」が出されることがあります。この規制が出された場合は、全てのタイヤにチェーンを装着する必要があるため注意が必要です。
オールシーズンタイヤのデメリット2つ
画像出典:Adobe Stock
一見、万能に見えるオールシーズンタイヤですが、実はデメリットも存在します。
こちらの項ではオールシーズンタイヤのデメリットについてご紹介します。
オールシーズンタイヤのデメリットは以下の2つです。
- スタッドレスタイヤの方が凍結路での性能が上回っている
- サマータイヤほど性能が優れていない
それぞれ2つのデメリットを1つずつ解説していきます。
1.スタッドレスタイヤの方が凍結路での性能が上回っている
1つ目のデメリットは、スタッドレスタイヤの方が凍結路での性能が上回っている点です。
雪上でも、シャーベット上でも走行可能なオールシーズンタイヤですが、実はアイスバーン(路面凍結)は少し苦手です。スタッドレスタイヤと比べてしまうと少し滑りやすく、凍結路を走行する場合は、そのことを加味して走行する必要があります。
オールシーズンタイヤは、サマータイヤとスタッドレスタイヤの中間的な存在なため、全ての季節のどんな路面状況にも対応する必要があります。
その一方で、スタッドレスタイヤは積雪や凍結状態でも快適に運転できるように作られたタイヤです。スタッドレスタイヤほどの雪上機能を求めている人にとっては、オールシーズンタイヤの性能は物足りないと感じてしまうかもしれません。
2.サマータイヤほど性能が優れていない
2つ目のデメリットは、サマータイヤほどの燃費などの性能が優れていないという点です。
サマータイヤには様々な性能のついたものが販売されています。
例えば、燃費を向上させた低燃費タイヤや、静粛性を向上させたタイヤなど、魅力的な性能を備えたタイヤが多く販売されています。
それに対し、オールシーズンタイヤはサマータイヤほど、まだ種類が豊富ではありません。
そのため、タイヤの種類によっては、機能性の高いサマータイヤと比べると走行音がうるさかったり、乗り心地がいまひとつと感じてしまう人もいるかもしれません。
ただし、日本で認知度が高まるにつれ、オールシーズンタイヤの性能が年々向上しています。性能にこだわりたいという方は、最新のオールシーズンタイヤもチェックしてみると良いでしょう。
オールシーズンタイヤがおすすめな人は?
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ここまでオールシーズンタイヤのメリットとデメリットをご紹介してきました。今までオールシーズンタイヤをよく知らなかった方も、どのようなタイヤなのかイメージができるようになったのではないでしょうか。
次にオールシーズンタイヤがおすすめな人をご紹介します。
以下に当てはまる場合はオールシーズンタイヤが特におすすめです。
- 年に数回程度しか雪降らない地域に住んでいる
- 突然の雪でも慌てずに走行したい
- タイヤ本体の費用や交換費用などをかけたくない
- タイヤ交換の手間をかけたくない
- タイヤの保管場所に困っている
1番におすすめできるのが、降雪が少ない地域に住んでいる方です。
年に数回しか雪が降らない地域に住んでいる人の中には、節約のためにサマータイヤを年中使い続けているという人もいるのではないでしょうか。
雪が降る回数が少なくても、いざ雪が降り気温が下がれば路面状況は大きく変わるため、サマータイヤを使い続けるのは大変危険です。
オールシーズンタイヤにすれば、毎年降るかわからない雪のために、スタッドレスタイヤを購入して交換をする必要がなくなりますし、保管場所に困ることもありません。
さらに、普段は雪が降らない地域に住んでいて、冬はスキーや登山などを楽しみたいという方には、オールシーズンタイヤは特におすすめです。
また、降雪の多い地域に住んでいて、冬季はスタッドレスタイヤに履き替えるという方でも、サマータイヤとしてオールシーズンタイヤを使っていれば、秋から冬への季節の変わり目に急に雪が降ってきてしまっても、慌ててタイヤを交換する必要がなく、真冬になるまで余裕をもってを交換することができるようになります。
タイヤを購入するなら楽天Carタイヤ交換がおすすめ
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オールシーズンタイヤの寿命や選び方についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
オールシーズンタイヤにサマータイヤやスタッドレスタイヤほどの機能を期待してしまうと物足りなさを感じてしまう人もいるかもしれませんが、1年通して安定して走行することができますし、年中同じタイヤを使うことによって、タイヤ購入費や交換費用など大きく費用を削減することも可能です。
もし、オールシーズンタイヤが気になった方は、この機会に検討してみてくださいね。
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タイヤの購入を検討している方は、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。
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参考サイト
タイヤの寿命はどれぐらい?知っておきたい交換時期と見分け方
(参照日:2021-09-08)
https://tire.bridgestone.co.jp/about/maintenance/lifespan/
交通規制にご注意 知っていないと困る、冬道の交通規制
(参照日:2021-09-08)
https://www.c-nexco.co.jp/special/snow/point.html
チェーン規制について
(参照日:2021-09-08)
https://www.mlit.go.jp/road/bosai/fuyumichi/tirechains.html#Q5
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