2021-11-19
3年で限界?スタッドレスタイヤの寿命や交換時期の見分け方

スタッドレスタイヤの寿命や交換時期を見分ける方法をご存知ですか?雪道や凍結路での走行の安全性を保つために重要なスタッドレスタイヤは、寿命を迎えたらきちんと交換すべきです。交換時期を把握し、適切にタイヤ交換を行いましょう。
「スタッドレスタイヤの寿命はどのくらいだろう?」と疑問に思っていませんか?タイヤは直接地面に接しており、車の安全性に密接に関係する重要なパーツです。中でも積雪路や凍結路における走行性能を左右するスタッドレスタイヤは、事故を未然に防ぐためにも、日頃から点検を行い、必要があればきちんと交換しなければなりません。
そこで本記事では、スタッドレスタイヤの寿命について解説します。寿命を簡単に見分けることができる方法や、スタッドレスタイヤを長持ちさせる方法も紹介しますので、この記事を参考にしながら適切に点検や交換を行いましょう。
そもそもスタッドレスタイヤの使用時期や期間とは?

画像出典:photo AC
スタッドレスタイヤとは、雪が積もった道路や凍結した道路での走行を目的として使われるタイヤのことで、冬タイヤの一種です。
夏タイヤとは異なり、スタッドレスタイヤには気温が低くても柔軟性を保つことができるゴムが使用されています。これによって雪道や凍結路でも高い走行性能が保たれ、安全に走行することができるのです。
スタッドレスタイヤは冬季に使用するものですが、具体的にはいつ装着し、いつまで使用すれば良いのでしょうか?
まず、夏タイヤからスタッドレスタイヤに交換する時期は、雪が降り始めると予想される時期の1ヵ月前が目安です。天気予報で雪の予報が出てからだと、慌てて交換を行う人で業者が混み合い、間に合わないこともあるので、過去の気象データなどをもとに早めに行動しましょう。スタッドレスタイヤから夏タイヤへの交換時期は、先ほどと反対に雪のシーズンが終わる時期となります。
地域によって使用期間は大きく異なるので、まずはお住まいの地域の気象データを確認してみてください。気象庁のウェブサイトでは、霜・雪・結氷の初終日の過去データが公開されています。
スタッドレスタイヤの寿命や交換時期の見分け方は?

画像出典:Adobe Stock
スタッドレスタイヤの寿命は、一般的に夏タイヤの寿命よりも短いとされています。これはスタッドレスタイヤに使用されているゴムが柔らかいことから、乾燥した路面でのすり減りが進みやすいことなどが原因です。
ここでは、スタッドレスタイヤの寿命を詳しく解説しますので、日頃から点検を欠かさないようにしましょう。
年数や距離での寿命の見分け方
まず、年数や走行距離を基準にした寿命を見ていきましょう。スタッドレスタイヤ、夏タイヤそれぞれの寿命の目安は次の通りです。
タイヤの寿命の目安
|
製造からの年数 |
走行距離 |
スタッドレスタイヤ |
3~4年 |
10,000~15,000km |
夏タイヤ |
最長10年 |
30,000~50,000km |
スタッドレスタイヤの寿命の目安は、製造から3~4年、走行距離にして10,000~15,000kmです。
走行距離は車の使用頻度によって大きく異なるので一概に言うことはできませんが、1年に10,000km程度走行する人が多いと言われています。これは、日々のちょっとした買い物や、週末のレジャーなどで車を日常的に利用している場合に予想される数字です。スタッドレスタイヤの装着期間も住んでいる地域によって違いますが、例えば12月から3月までの4ヵ月間使用すると考えると、3年も使用すると寿命を迎える可能性が高いと言えるでしょう。
もちろん、ここで解説した寿命の目安が全てのタイヤに当てはまるわけではありません。また、寿命を迎えるまでにパンクなどのトラブルがあり、早期に交換しなければならない可能性もあります。使用頻度や適切なメンテナンスが行われているかどうかなどによっても使用できる期間は変わってくるので、あくまでも目安として覚えておきましょう。
タイヤの状態からわかる寿命の見分け方
先ほどご紹介した年数や走行距離による寿命はあくまでも目安に過ぎないため、状態を見て見分ける方法を知っておきましょう。
まず、亀裂や大きなひび割れといった損傷がある場合、パンクなどの原因となるのですぐに交換しなければなりません。
また、タイヤの溝の深さが1.6mmとなったときに現れるスリップサインの出現も寿命を知らせるものの1つです。スリップサインが現れた状態での走行は違反であり、車検にも合格することができないため注意してください。
しかし、スタッドレスタイヤではもう1点確認しなければならないことがあります。それは、雪道や凍結路での走行性能の寿命を示す「プラットフォーム」と呼ばれるサインの出現です。
スタッドレスタイヤには側面に矢印マークが描かれており、その延長線上にあるタイヤの溝の一段盛り上がった部分のことをプラットフォームと呼びます。プラットフォームまで表面がすり減ると、新品時から50%摩耗が進んだことを意味しており、この時点で冬タイヤとしての性能は寿命を迎えたと考えましょう。
100円玉でスタッドレスタイヤの寿命を見分ける方法

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スタッドレスタイヤの寿命を見分けるには、プラットフォームを確認することが最も確実ですが、タイヤの表面は案外見にくいものです。そこで、簡易的に寿命を見分ける方法も知っておきましょう。
まずは100円玉を1枚用意し、数字の1の方からタイヤの溝に差し込みます。新品のタイヤなら1の数字は溝に隠れて見えなくなりますが、すり減りが進んで溝の残りが50%に近くなると、1の数字が見えるようになるのです。1の数字が少し見え始めたと思ったら、冬タイヤとしての性能が低下しており、交換時期が近いと考えましょう。
ただし、あくまでも簡易的な見分け方なので、定期的にプラットフォームの確認も行うことをおすすめします。
スタッドレスタイヤを長持ちさせる4つの方法

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スタッドレスタイヤの交換時期の目安や、寿命を見分ける方法はおわかりいただけたかと思いますが、「できるだけタイヤを長持ちさせたい」「タイヤ交換の頻度を少なくしたい」と考える人も多いのではないでしょうか?タイヤ交換の重要性を理解していても、タイヤ交換には数万円のコストがかかるため、少しでもタイヤを長く使い続けたいと思いますよね。
そこで、この項ではスタッドレスタイヤを長持ちさせるための方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
急ブレーキや急発進などを控える
タイヤの摩耗を早める原因の1つは、急ブレーキや急発進といった荒い運転です。そもそも、発進時および停車時には、タイヤと道路に強い摩擦力がかかっており、摩耗が進む大きな要因となっています。そのため、急に発進したり急にブレーキをかけたりすることで普段以上の摩擦がかかり、タイヤの摩耗を早めることになってしまうのです。
この方法はスタッドレスタイヤだけでなく夏タイヤやオールシーズンタイヤでも同様なので、冬季に限らず意識するようにしましょう。
さらに、急ブレーキや急発進はタイヤに悪いだけでなく、他の車との追突に繋がるなどの危険も伴います。タイヤを長持ちさせるためだけでなく、安全に車を走行させるためにもスムーズで丁寧な運転を心がけてください。
適切な保存をする
走行時だけでなく、保管しているときにもタイヤの劣化は進んでしまいます。タイヤは紫外線、熱、湿気、化学物質などに弱いため、長持ちさせるにはこういった影響の少ない次のような条件の場所で保管をすることが大切です。
- 夏場でも高温にならない
- 直射日光が当たらない
- 雨天でも雨が当たらない
- 適度に風通しがある
また、タイヤラックやタイヤカバーを利用すれば、よりタイヤに負担のかからない環境を作ることができるのでおすすめです。
自宅でタイヤの保管場所が確保できない場合や、高温多湿などタイヤに適さない環境しか用意できないという場合には、タイヤ保管サービスの利用も検討しましょう。カー用品店やガソリンスタンドなどで提供されているサービスで、使用していないタイヤを月額1,000~2,000円程度の料金で預けておくことができます。
タイヤの保管方法については以下の記事でさらに具体的にご紹介しています。
もし、ご興味のある方はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
関連記事:あなたは大丈夫?そのタイヤの保管方法は寿命を短くしているかも…
夏場は使用しない
スタッドレスタイヤは夏になったら一切使えないということではありませんが、スタッドレスタイヤを夏場に使用することで寿命を大きく縮めてしまうことになります。スタッドレスタイヤは夏タイヤよりもゴムが柔らかいという特徴があり、乾いた高温の路面で使用することで摩耗が通常よりも早く進んでしまうためです。
また、スタッドレスタイヤは冬季に使用することを想定して設計されています。高温になりやすい夏の道路で走行することは考えられておらず、タイヤが柔らかくなりすぎて歪んでしまうなど、夏場の使用では走行性能が低下し危険です。安全性の面でも、タイヤを長持ちさせる面でも、スタッドレスタイヤを夏に使用することは避けましょう。
タイヤの空気圧を適切に保つ
タイヤは、車種ごとに車両指定空気圧と呼ばれる適正な空気圧の値が決まっています。空気圧が低すぎても高すぎてもタイヤの損傷や偏摩耗の原因となり、タイヤの寿命を縮めてしまうため、タイヤの空気圧を適正に保つことを心がけなければなりません。
車両指定空気圧は運転席ドアの近くに貼られたラベルか車両の説明書に記載されていますので、まずは一度確認しておきましょう。
空気圧の点検と調整は、ガソリンスタンドやディーラー、カー用品店など多くの業者で依頼することができます。費用も無料になっていることがほとんどなので、ためらわず定期的に利用することをおすすめします。
タイヤを交換するなら楽天Carタイヤ交換!

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この記事では、スタッドレスタイヤの寿命について解説しました。冬タイヤ、夏タイヤ共に日頃からきちんと点検し、必要に応じて交換をしなければならないことは言うまでもありませんが、冬タイヤは特に走行時の安全性を左右するため注意が必要です。
雪道や凍結路は非常に滑りやすく、機能が低下したスタッドレスタイヤを使い続けていると、命にも関わるような重大なスリップ事故を起こしてしまう可能性が高まります。冬季はいつも以上にタイヤの管理に気を配り、適切にタイヤ交換を行うようにしましょう。
しかし、新しいタイヤへの交換には少なくとも数万円かかるため、費用をネックに感じている人も多いのではないでしょうか?そこで、お得にタイヤ交換をしたいと考えているなら「楽天Carタイヤ交換」がおすすめです。
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また、楽天市場で購入したタイヤは、タイヤ交換の予約をした店舗まで直送されるため、自宅での受け取りや店舗までの運搬といった手間もかかりません。
タイヤ交換を検討している人は、ぜひ一度「楽天Carタイヤ交換」のページをチェックして、お近くの店舗を探してみてくださいね。
楽天Carタイヤ交換
参考サイト
スタッドレスタイヤの疑問に答えるQ&A(参照日:2021-06-14)
https://tyre.dunlop.co.jp/tyre/lineup/studless/faq/
スタッドレスタイヤなんでもQ&A(参照日:2021-06-14)
https://tire.bridgestone.co.jp/blizzak/swd/qa.html
覚えておきたい年間走行距離の基礎知識(参照日:2021-06-14)
https://www.axa-direct.co.jp/auto/guide/useful/annual-mileage.html

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