2023-12-13
スタッドレスタイヤの寿命は10年持たない!長持ちさせる方法や交換時期の見分け方を解説
スタッドレスタイヤの寿命や交換時期を見分ける方法をご存知ですか?スタッドレスタイヤは10年どころか3〜5年程度しか持たず、雪道や凍結路での走行の安全性を保つためにスタッドレスタイヤは、寿命を迎えたらきちんと交換しなくてはなりません。本記事ではスタッドレスタイヤの寿命と交換時期の見分け方について解説しています。
「スタッドレスタイヤの寿命は何年持つ?」と疑問に思っていませんか?中にはスタッドレスタイヤは、年に数回しか使わないから10年持つと勘違いしている人もいるかもしれません。
タイヤは直接地面に接しており、車の安全性に密接に関係する重要なパーツです。
中でも積雪路や凍結路における走行性能を左右するスタッドレスタイヤは、事故を未然に防ぐためにも、日頃から点検を行い、必要があればきちんと交換しなければなりません。
そこで本記事では、スタッドレスタイヤの寿命と交換時期の見分け方について解説します。寿命を簡単に見分けることができる方法や、スタッドレスタイヤを長持ちさせる方法も紹介しますので、この記事を参考にしながら適切に点検や交換を行いましょう。
スタッドレスタイヤとは?交換時期は雪が降ってからでは遅すぎる!?
画像出典:photo AC
スタッドレスタイヤとは、雪が積もった道路や凍結した道路での走行を目的として使われるタイヤのことで、冬タイヤの一種です。
夏タイヤとは異なり、スタッドレスタイヤには気温が低くても柔軟性を保つことができるゴムが使用されています。これによって雪道や凍結路でも高い走行性能が保たれ、安全に走行することができるのです。
スタッドレスタイヤは冬季に使用するものですが、具体的にはいつ装着し、いつまで使用すれば良いのでしょうか?
まず、夏タイヤからスタッドレスタイヤに交換する時期は、雪が降り始めると予想される時期の1ヵ月前が目安です。
天気予報で雪の予報が出てからだと、慌てて交換を行う人で業者が混み合い、間に合わないこともあるので、過去の気象データなどをもとに早めに行動しましょう。
スタッドレスタイヤから夏タイヤへの交換時期は、先ほどと反対に雪のシーズンが終わる時期となります。
地域によって使用期間は大きく異なるので、まずはお住まいの地域の気象データを確認してみてください。気象庁のウェブサイトでは、霜・雪・結氷の初終日の過去データが公開されています。
スタッドレスタイヤの寿命|交換時期の見分け方を解説
画像出典:Adobe Stock
スタッドレスタイヤの寿命は、一般的に夏タイヤの寿命よりも短いとされています。これはスタッドレスタイヤに使用されているゴムが柔らかいことから、乾燥した路面でのすり減りが進みやすいことなどが原因です。
ここでは、スタッドレスタイヤの寿命を詳しく解説しますので、日頃から点検を欠かさないようにしましょう。
年数や距離での寿命の見分け方
まず、年数や走行距離を基準にした寿命を見ていきましょう。スタッドレスタイヤ、夏タイヤそれぞれの寿命の目安は次の通りです。
タイヤの寿命の目安
|
製造からの年数 |
走行距離 |
スタッドレスタイヤ |
3~4年 |
10,000~15,000km |
夏タイヤ |
最長10年 |
30,000~50,000km |
スタッドレスタイヤの寿命の目安は、製造から3~4年、走行距離にして10,000~15,000kmです。
走行距離は車の使用頻度によって大きく異なるので一概に言うことはできませんが、1年に10,000km程度走行する人が多いと言われています。これは、日々のちょっとした買い物や、週末のレジャーなどで車を日常的に利用している場合に予想される数字です。スタッドレスタイヤの装着期間も住んでいる地域によって違いますが、例えば12月から3月までの4ヵ月間使用すると考えると、3年も使用すると寿命を迎える可能性が高いと言えるでしょう。
もちろん、ここで解説した寿命の目安が全てのタイヤに当てはまるわけではありません。また、寿命を迎えるまでにパンクなどのトラブルがあり、早期に交換しなければならない可能性もあります。使用頻度や適切なメンテナンスが行われているかどうかなどによっても使用できる期間は変わってくるので、あくまでも目安として覚えておきましょう。
タイヤの状態からわかる寿命の見分け方
先ほどご紹介した年数や走行距離による寿命はあくまでも目安に過ぎないため、状態を見て見分ける方法を知っておきましょう。
まず、亀裂や大きなひび割れといった損傷がある場合、パンクなどの原因となるのですぐに交換しなければなりません。
また、タイヤの溝の深さが1.6mmとなったときに現れるスリップサインの出現も寿命を知らせるものの1つです。スリップサインが現れた状態での走行は違反であり、車検にも合格することができないため注意してください。
しかし、スタッドレスタイヤではもう1点確認しなければならないことがあります。それは、雪道や凍結路での走行性能の寿命を示す「プラットフォーム」と呼ばれるサインの出現です。
スタッドレスタイヤには側面に矢印マークが描かれており、その延長線上にあるタイヤの溝の一段盛り上がった部分のことをプラットフォームと呼びます。プラットフォームまで表面がすり減ると、新品時から50%摩耗が進んだことを意味しており、この時点で冬タイヤとしての性能は寿命を迎えたと考えましょう。
100円玉でスタッドレスタイヤの寿命を見分ける方法
画像出典:photo AC
スタッドレスタイヤの寿命を見分けるには、プラットフォームを確認することが最も確実ですが、タイヤの表面は案外見にくいものです。そこで、簡易的に寿命を見分ける方法も知っておきましょう。
まずは100円玉を1枚用意し、数字の1の方からタイヤの溝に差し込みます。新品のタイヤなら1の数字は溝に隠れて見えなくなりますが、すり減りが進んで溝の残りが50%に近くなると、1の数字が見えるようになるのです。1の数字が少し見え始めたと思ったら、冬タイヤとしての性能が低下しており、交換時期が近いと考えましょう。
ただし、あくまでも簡易的な見分け方なので、定期的にプラットフォームの確認も行うことをおすすめします。
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