2021-03-16
サマータイヤ(ノーマルタイヤ)とは?スタッドレスなどタイヤ各種との違いも解説
サマータイヤの特徴や性能をご存知ですか?サマータイヤとは、凍結や積雪していない路面で使用されるタイヤのこと。別名「ノーマルタイヤ」とも呼ばれています。この記事では、サマータイヤの特徴やその他タイヤとの違いを解説します。
あなたの車のタイヤは、サマータイヤですか?それとも他の種類のタイヤですか?
タイヤにはたくさんの種類があり、構造や性能の違いによって分類されています。今回はその中から、一般的に使用されることが多い「サマータイヤ」について詳しくお伝えしていこうと思います。
サマータイヤの特徴をはじめ、スタッドレスタイヤやオールシーズンタイヤとの違い、サマータイヤの寿命や交換時期などをわかりやすくまとめました。
- サマータイヤの特徴や性能を詳しく知りたい人
- サマータイヤを使用しているけど、タイヤ交換のタイミングがわからない人
- スタッドレスタイヤやオールシーズンタイヤとの違いを知りたい人
このような人は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。今後、タイヤを交換したり買い替えたりする際に役立つ情報が満載です。
タイヤの種類と性能を比較
画像出典:Adobe Stock
一言で「タイヤ」と言っても、ノーマルのものから省燃費や静粛性などの性能に特化したものまで種類はさまざまです。
この章では、季節ごとに使用される3種類のタイヤについて紹介します。
- サマータイヤ(ノーマルタイヤ)
- 冬タイヤ(スタッドレス)
- オールシーズンタイヤ
それぞれの特徴や性能を、以下で詳しく見ていきましょう。
サマータイヤ
サマータイヤとは、凍結や積雪のない路面で使用するタイヤのこと。燃費性や耐摩耗性、操縦性、安定性など優れた性質を持っているタイヤです。
サマータイヤという名前から「夏場専用のタイヤ」と思われがちですが、冬タイヤから履き替えるタイヤという意味合いでサマータイヤと呼ばれています。
寒冷地でなければ、1年のほとんどをサマータイヤで走行している人も多いのではないでしょうか。
また、雪がほとんど降らないような温暖な地域では、一年中サマータイヤを使用することも珍しくありません。
このように、サマータイヤは一般的に使用されることが多いため、「ノーマルタイヤ」と呼ばれることもあります。
冬タイヤ(スタッドレス)
冬タイヤとは、凍結や積雪している路面を走るためのタイヤのこと。スタッドレスタイヤは冬タイヤの一種で、鋲(スタッド)がない(レス)タイヤのことを指します。
スタッドとは、滑り止めの役割をもつ金属鋲のことです。サッカーやゴルフで使用するスパイクシューズのタイヤバージョンとイメージすると、わかりやすいでしょう。
以前はスタッドのついたスパイクタイヤが主流でしたが、走行時に道路のアスファルトも削り取ってしまう粉塵公害が発生し、1991年より使用禁止になりました。
スパイクタイヤの代わりにスタッドレスタイヤが開発され、現在では多くの人が冬タイヤとして使用しています。
スタッドレスタイヤの特徴は、低温でも柔らかさを失わない素材で設計されていること。凍結により表面がデコボコした道路でも、タイヤが密着して滑りづらくなります。
とはいえ、どんな雪道でも走行できるというわけではありません。かなり深い雪の場合は、チェーンが必要になると覚えておきましょう。
オールシーズンタイヤ
オールシーズンタイヤとは、サマータイヤと冬タイヤ(スタッドレス)どちらの性能も持つタイヤのこと。1つのタイヤでオールシーズン使えるため、季節ごとに履き替える手間もかからず便利なタイヤです。
ただし、サマータイヤや冬タイヤ(スタッドレス)と同じような性能が発揮できるわけではありません。
オールシーズンタイヤは雪道に対応できる分、サマータイヤよりも柔らかいゴムでできています。そのため、夏場の走行は摩擦が起こりやすく、燃費が悪くなってしまいます。
また、スタッドレスタイヤほど雪道を安全に走行できる性能もありません。オールシーズンタイヤは、あくまで軽い雪道のみに対応可能なタイヤになります。凍結した路面には使用できないため、注意が必要です。
各種タイヤのメリット・デメリット
画像出典:Adobe Stock
それぞれのタイヤの特徴がわかったところで、続いてサマータイヤ、冬タイヤ(スタッドレス)、オールシーズンタイヤそれぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
今後、タイヤの交換や買い替える際の参考にしてください。
サマータイヤ(ノーマルタイヤ)のメリット・デメリット
サマータイヤ(ノーマルタイヤ)のメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット
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・燃費性、耐摩耗性、操縦性、安定性などに優れている
・雨などで濡れた路面の走行にも適している
・種類が豊富で、目的に合ったタイヤを選べる
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デメリット
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・凍結、積雪した路面での走行はできない
・季節ごとにタイヤを履き替える必要がある
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一般的なサマータイヤの他に、低燃費性に優れた「エコタイヤ」や、静粛性を重視した「コンフォートタイヤ」など、性能に特化したタイヤも多く販売されています。
特定の性能にこだわったサマータイヤを選びたい人は、業者や販売店に相談してみてはいかがでしょうか。
冬タイヤ(スタッドレス)のメリット・デメリット
冬タイヤ(スタッドレス)のメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット
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・凍結や積雪している路面でも安定して走行できる
・凍結や積雪している路面でもブレーキ制動がしっかり働く
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デメリット
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・雪道以外の走行は摩擦が起こりやすいため燃費性能が劣る
・走行中の揺れを感じやすい
・季節ごとにタイヤを履き替える必要がある
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メーカーによっては、サマータイヤと変わらない燃費性能を持つスタッドレスタイヤが販売されています。
地域によってスタッドレスタイヤを履いている期間は異なるかと思いますので、燃費が気になる人は業者や販売店に相談してみるとよいでしょう。
オールシーズンタイヤのメリット・デメリット
オールシーズンタイヤのメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット
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・季節ごとにタイヤ交換する手間が省ける
・タイヤの購入費用や交換工賃を抑えられる
・突然の雪にも対応できる
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デメリット
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・凍結した路面には使用できない
・サマータイヤと比べて燃費性能は低い
・タイヤの種類が少ない
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夏場の道路も、積雪やシャーベット状の道路も走行できるオールシーズンタイヤ。めったに雪が降らない地域ならば、多くのメリットを感じられるのではないでしょうか。
ただし、販売されているタイヤの種類が少ないため、まずは業者や販売店に問い合わせてみることをおすすめします。
また、お住まいの地域によってはサマータイヤとスタッドレスを使い分けるほうが適していることもあるので、それをふまえてタイヤを選ぶようにしましょう。
サマータイヤの寿命と交換時期
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寿命を迎えたタイヤのまま走行を続けていると、最悪の場合バーストする恐れがあります。大事故につながる可能性もあるため、適切なタイミングで交換することが大切です。
サマータイヤの交換時期は使用頻度や消耗度合によって異なりますが、目安となるタイミングを以下にまとめました。
- タイヤの溝が1.6mm以下(スリップサイン)
- タイヤに亀裂や深い傷がある
- 消費期限が過ぎている(タイヤの製造年より4~5年後)
- 走行距離が30,000~50,000kmを超えている
スリップサインが出ている、亀裂や傷がタイヤ内部の骨格にまで達している場合は、早急にタイヤ交換が必要です。
目立つような損傷がなくても、消費期限が過ぎている、走行距離が30,000~50,000kmを超えている場合は、タイヤ交換を行いましょう。経年劣化によってタイヤが消耗している可能性があります。
浅いひび割れならすぐに交換する必要はありませんが、日頃から経過観察をして、ひび割れの進行具合をチェックするよう心がけてください。
サマータイヤの金額相場と交換工賃
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この章では、サマータイヤの購入価格と、交換工賃の相場を紹介します。
ちなみにタイヤ交換には、2つのパターンがあります。
- ホイールはそのままでタイヤのみ交換するパターン
- タイヤとホイールをセットで交換するパターン
今回は「タイヤのみの交換にかかる工賃」を以下の表にまとめました。
交換を依頼する店舗でタイヤを購入したケースと、自分でネットなどでタイヤを購入して店舗に持ち込んだケースそれぞれの工賃を見ていきましょう。
タイヤ交換(4本)の工賃目安
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店舗で購入したタイヤに交換
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持ち込んだタイヤに交換
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ディーラー
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8,000~32,000円
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12,000~48,000円
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タイヤ専門店
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8,000~12,000円
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12,000~18,000円
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カー用品店
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6,000~10,000円
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8,000~14,000円
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ガソリンスタンド
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4,000~20,000円
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8,000~30,000円
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タイヤ交換出張サービス(※)
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4,000~12,000円(+出張料金)
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6,000~18,000円(+出張料金)
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(2020年12月現在の価格相場)
※店舗で購入したタイヤ…利用するタイヤ交換出張サービスで販売されているタイヤを購入し、サービス利用時に持ってきてもらう場合
※持ち込みタイヤ…事前にネットなどで購入しておいたタイヤへ交換してもらう場合
上記の価格は工賃のみで、サマータイヤの購入費用が別途必要です。
サマータイヤ本体の価格は、メーカーやサイズ、購入する店舗によっても異なります。そのため、「工賃は安く抑えられたけど、トータルの費用は高かった…」なんてことも十分考えられます。
そんな事態を防ぐために、インターネットのタイヤ交換サービスを利用してみてはいかがでしょうか。インターネットのタイヤ交換サービスとは、インターネットで購入したタイヤを提携店舗にて交換できるサービスのこと。タイヤ購入から交換までをセットで提供してくれます。
サマータイヤを安く購入できると同時に、工賃の安い店舗を探すことも可能。手間もコストも抑えてタイヤ交換ができます。
タイヤ交換をお得に便利に依頼するならば「楽天Carタイヤ交換」
画像出典:Adobe Stock
本記事では、サマータイヤの特徴や交換時期、スタッドレスタイヤとオールシーズンタイヤとの違いについて解説しました。
北海道や東北地方などの雪国以外に住んでいる人は、サマータイヤを使用していることが多いのではないでしょうか。
それだけメジャーなサマータイヤですが、適切な寿命や交換時期を把握している人は意外と少ないようです。
スタッドレスタイヤについても、冬が終わったらなるべく早いタイミングでサマータイヤに交換をしないとタイヤのゴムがすり減りやすくなってしまいます。
交換しないデメリットをわかっていても、「タイヤ交換なんて面倒くさい」「タイヤの購入費用や工賃が高い」など、先延ばしにしてしまう人も多いのではないでしょうか。
そのような人におすすめなのが「楽天Carタイヤ交換」です。
「楽天Carタイヤ交換」は、楽天市場でのタイヤ購入と取付店舗への予約が同時に行えるサービスです。
楽天Carタイヤ交換なら、インターネットでタイヤを購入することで、実店舗よりも安い価格でタイヤを購入できます。また、それだけではなく工賃の安い取付店舗を簡単に探すことができ、コストを抑えてタイヤを交換することが可能です。
インターネットで購入したタイヤは取付店舗へ直送され、手がかかる取り付け作業も行ってもらえます。
自分でタイヤを運ぶ手間がかからないので、「タイヤ交換なんて面倒くさい」と思っていた人にもぴったりなサービスです。
他にも、購入金額に応じて楽天ポイントが貯まるというお得な特典もついています。
ぜひ一度「楽天Carタイヤ交換」をチェックして、お近くの取付店舗を探してみてください。
楽天Carタイヤ交換
参考サイト
【今さら聞けないクルマの基礎知識】タイヤにはどんな種類がある?サイズ表示の見方や交換する際は何を基準に選べばよい?(参照日:2021-1-18)
https://ikikuru.com/custom/basic-knowledge-15/
タイヤの種類はどう選ぶ?知れば知るほどおもしろい「タイヤの世界」(参照日:2021-1-18)
https://smartdrive-style.jp/2019/05/01/tire/
冬タイヤ(スタッドレス)のメリット・デメリットについて(参照日:2021-1-18)
https://www.goo-net.com/parts/parts-navi/tire-wheel/204.html
[メリット・デメリット]オールシーズンタイヤの性能比較(参照日:2021-1-18)
https://www.aihiro.com/blog/2017/01/allseason-tire/#i-10
タイヤの交換時期の目安は?寿命は一体いつなのか(参照日:2021-1-18)
https://autoc-one.jp/knowhow/3443145/
タイヤの寿命と長持ちさせる簡単な方法とは(参照日:2021-1-18)
https://magazine.cartune.me/articles/1390
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