2021-11-01
車のバッテリー寿命は電圧で確認できる?寿命かもしれない症状についても解説
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車のバッテリーの寿命を知っておくことは非常に重要です。劣化が進んで性能が落ちると、エンジンがかからないなどの大きなトラブルに繋がります。車のバッテリーの寿命や、交換時期の判断方法を解説しますので、ぜひ覚えておきましょう。
車のバッテリーの寿命はどのくらいか知っていますか?バッテリーは段々と劣化していくパーツであり、性能が低下して問題を起こす前にきちんと交換しなければなりません。もしバッテリーの交換を怠っていると、エンジンがかからなくなるなどのトラブルに繋がるので注意しましょう。
そこで本記事では、車のバッテリーの寿命について解説します。電圧での確認方法や注意すべき症状なども紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
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車のバッテリー寿命の目安
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一般的に、車のバッテリーの寿命は2~3年程度です。ただし、実際には車の使用頻度や電装品の使用量、バッテリーそのものの品質などによって大きく異なります。条件によっては、2年未満で性能が低下してしまうことも十分に考えられるので、年数はあくまでも目安として考えるようにしてください。
特に、夜間走行が多く長時間ライトを使用する人や、スピーカーなどの電子機器類を多用する人、10分以下の短時間走行ばかりしている人などの車はバッテリーの劣化が速い傾向にあります。本記事の後半では、実際にバッテリーの交換時期を見極めるポイントをご紹介しますので、2~3年という年数だけにとらわれず、日常的に車の状態を確認して判断するようにしましょう。
バッテリーの電圧での確認方法
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バッテリーの劣化が進んでいることを示すさまざまな症状については後述しますが、より正確にバッテリーの状態をチェックしたい場合には電圧を測定することで判断することが可能です。ここでは、バッテリーの電圧確認方法と注意点を解説します。
12.5Vを下回っている場合は交換のサイン
通常時(エンジン停止時)のバッテリーの正常な電圧は12.6Vです。そのため、計測したバッテリーの電圧が12.5Vを下回っている場合、バッテリーが弱くなっている可能性があると判断することができます。
反対に、12.6Vを超えて13V近くになっているときは、単に走行の直後で高めの数値が出ているだけであることが多いです。もし数値が高く出てしまった場合には、エンジン停止後にライトなども切ってしばらく待ち、再度計測して数値を確認しましょう。
電圧確認の手順
電圧を測定するためには、サーキットテスターと呼ばれる機械を使用します。アナログのものなら5,000円程度から、便利なデジタル仕様のものでも10,000円前後で購入することが可能です。併せて、安全に作業を行うために、電気を通さないゴム手袋を用意しておきましょう。
では、電圧を測定する手順をご覧ください。
- エンジンを停止し、車のイグニッションスイッチを切る
- サーキットテスターの電源を入れる
- サーキットテスターのスイッチを直流電圧に設定する
- V端子にテストリードの赤プラグ、COM端子に黒プラグを取り付ける
- バッテリーのプラス端子に赤のテストリード、マイナス端子に黒のテストリードを接触させる
- 表示される電圧を確認する
電圧が表示されたら、前項で紹介した12.6Vを基準に、正常な値になっているかを判断してください。
電圧を確認する際の注意点
電圧を確認する作業は、単純ながら危険性もあります。作業中は次の点に注意し、安全面に気を配って作業を進めてください。
- 安全な場所で計測する
- ゴム手袋を着用する
- プラス端子とマイナス端子に接触させるテストリードを間違えない
電気に関連する点検なので、一歩間違うと感電や発火の可能性があります。作業中は電気を通さない手袋で手を保護しましょう。また、バッテリーのプラス端子とマイナス端子に接触させるテストリードを間違えないように、接触させる前には一度確認してから測定するようにしてください。
寿命が近いかもしれない症状5つ
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バッテリーの寿命は一般的に2~3年が目安であると解説しましたが、実際にはさまざまな条件によって異なります。もちろん、2年未満でも交換した方が良いこともあるので、バッテリーの寿命が近づいていることを示す次の5つサインを知っておきましょう。
- ライトが暗くなった
- エンジンがかかりにくくなった
- アイドリングストップが作動しなくなった
- パワーウィンドウの動きが鈍くなった
- バッテリー液の色がにごっている
ここでは、上記の症状についてそれぞれ詳しく解説します。これらの症状が現れたら速やかに点検や交換を行ってください。
1.ライトが暗くなった
ライトはバッテリーから電力を供給されて点灯します。そのため、バッテリーが劣化してライトを十分に点灯させるだけの電力がなくなると、ヘッドライトなどの灯火類が暗くなってしまうことがあるのです。
ただし、ライトが暗くなる原因としては、バルブや配線の劣化などもあります。また、最近は消費電力の少ないLEDのライトが使われている車も多く、バッテリーの電力が少なくなっても明るさが落ちないことも少なくありません。ライトの明るさだけでバッテリーの劣化を見極めることは難しいため、他のサインと併せてチェックすることをおすすめします。
2.エンジンがかかりにくくなった
エンジンの始動は特に多くの電力を消費するため、バッテリーが劣化した影響を受けやすい部分です。そこで、エンジンをかけようとしたときにいつもより時間がかかったり、弱々しい音が聞こえたりするときはバッテリーの劣化を疑いましょう。
ただし、エンジンがかかりにくい場合、バッテリーの劣化以外にもセルモーター、オルタネーター、エンジン、電気系統など別の場所に不具合が起きていることも考えられます。いずれにしても、エンジンがかかりにくいという症状が現れていると、大きなトラブルに繋がる不具合が潜んでいることが少なくないため、一度業者での点検を検討してください。
3.アイドリングストップが作動しなくなった
近年、多くの車にアイドリングストップ機能が搭載されていますよね。アイドリングストップとは、一時停車したときにエンジンが自動で停止する機能のことで、環境保全の面から今では定番の機能となっています。
アイドリングストップは一定の電力を必要とするため、バッテリーが劣化していて必要な電力を供給できない場合には作動しません。
ただし、アイドリングストップの作動には多くの条件があり、「運転席のシートベルトが着用されていない」「ボンネットが開いている」などがあると、そもそもアイドリングストップが作動しないようになっています。まずはアイドリングストップ機能が作動する条件を満たしているか確認し、それでもアイドリングストップが作動しないという場合にバッテリーの劣化を疑いましょう。
4.パワーウィンドウの動きが鈍くなった
パワーウィンドウを開け閉めする際、思っている以上に多くの電力を使用しています。そのため、バッテリーの性能が落ちていると開閉スピードが遅くなるなどの症状が現れるのです。
もちろん、パワーウィンドウの動きが鈍くなる症状にも、バッテリーの劣化以外の原因は考えられます。その他の主な原因は、モーターが正常に作動しない不具合や、レギュレーター部分のグリースが切れていることなどです。なかなか自分で原因を判断するのは難しいので、業者に点検を依頼することをおすすめします。
5.バッテリー液の色がにごっている
バッテリーにはバッテリー液(電解液)と呼ばれる液体が入っており、バッテリー内の極板と呼ばれるパーツと化学反応を起こすことで充電や放電を行っています。本来バッテリー液は無色透明の液体ですが、バッテリーが劣化すると段々濁ってきてしまうため、バッテリー液の色を見ることでもバッテリーの交換時期を知ることが可能です。
ボンネット内にあるバッテリーの蓋を開けると見ることができるので、定期的にチェックしましょう。ただし、バッテリー液の成分は希硫酸ですので、素手で触れたり顔を近づけすぎたりしないように注意してください。
バッテリーの寿命を伸ばすコツ
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バッテリーは2~3年に1回を目安に交換が必要ですが、できればバッテリーの持ちを良くしたいと考える人は多いでしょう。そこで、バッテリーの寿命を伸ばすために抑えておきたいポイントをご覧ください。
- 最低でも月に1回以上は20~30分の走行をする
- 少し長めにアイドリングを行う
- 夜間の運転を控える
- スピーカーの使用頻度を見直す
- 降車時にライトなどを消し忘れないようにする
- 大容量のバッテリーを搭載する
- 月に1回程度バッテリーの点検を行う
まず、バッテリーを長持ちさせる上でとても重要になるのが、バッテリー上がりを起こさないようにするということです。バッテリー上がりとは、バッテリーの電力が減少し、エンジンをかけられる電力が残っていない状態のことを指します。バッテリーが上がると非常に大きな負荷がかかり、バッテリーの劣化を加速させる一因となるのです。そのため、日頃から発電量以上に電力を使用することを避けなければなりません。
まず、発電はエンジン駆動時に行われるため、全く車を使わないというのは危険です。日頃あまり車を使用しないという人は最低でも月に1回の運転を行ったり、毎日短時間しか車を使用しないという人なら少しアイドリングさせたりして十分な発電量を確保しましょう。もちろん、アイドリングは環境や騒音面の問題が指摘されていますので、長時間のアイドリングや禁止されている場所でのアイドリングは避けてください。
反対に、電力の使用量を意識的に減らすこともバッテリーの電力不足を予防することに繋がります。ライトの点灯が必要な夜間走行の回数を減らすことや、スピーカーの使用頻度の見直し、電子機器の消し忘れをなくすことなどが効果的です。
ただし、どうしても夜間走行が多くなってしまう人や、ドライブに音楽は欠かせないという人もいるでしょう。その場合は、バッテリーの容量アップを検討してください。
また、バッテリー上がりを防ぐことを意識するだけでなく、日常的に点検やメンテナンスを行うことも重要です。メンテナンスの方法は次の項で詳しく紹介しますので、こちらも併せて実践しましょう。
長持ちさせるためのメンテナンス方法きポイント
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バッテリーは日常的に点検を行い、必要があればメンテナンスを行いましょう。できれば月に1回程度の頻度で実施することをおすすめします。
バッテリー周りの基本のメンテナンス方法は次の通りです。
- 電槽を湿った布で拭き、オイル汚れやほこりを取り除く
- ケーブル端子に腐食やさびがある場合、紙やすりやワイヤーブラシで磨き、グリースを塗る
- ケーブルターミナルが緩んでいる場合、きちんと締めなおす
- バッテリー液が不足している場合、補充する
バッテリー液が不足していると爆発事故に繋がったり、ターミナル部の緩みが発熱やショートに繋がったりと、バッテリー周りのメンテナンスは安全性を保つためにも非常に重要です。
さらに、これらの点検やメンテナンスを行うときには、作業中にも発熱やショートの危険性があるため、安全面に気を付けて実施しましょう。作業は素手で行うのではなく、感電やバッテリー液が直接皮膚に付くことを防ぐためにゴム手袋を着用してください。また、バッテリー液の補充やバッテリー端子のメンテナンスを行うときには、保護メガネをかけて目を守るようにしましょう。
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引用:ノート
この記事では、車のバッテリーの寿命について解説しました。性能が低下したバッテリーを使い続けるとトラブルの原因になるので、忘れずに交換を行いましょう。
さらに、バッテリーの性能が低下していると車検に落ちる可能性も高まります。バッテリーそのものを点検されるわけではありませんが、ライトが暗くなっていて既定の光量に足りていないなどのケースが考えられるためです。車検に落ちると手間もかかるので、事前に点検をして備えておきましょう。
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参考サイト
バッテリーの充電方法とメンテナンス(2021-09-11)
https://gyb.gs-yuasa.com/knowledge/car-maintenance/
車のバッテリーの寿命は?前兆や長持ちさせる方法をご紹介(2021-09-11)
https://www.takakuureru.com/magazine/16552#i-4
バッテリー電圧の測定方法(2021-09-11)
https://www.kaise.com/car-info/batt1.html
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