2021-10-01
エンジンがかからない時はどうしたらいいの?状況別に原因と対処方法を解説!
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車のエンジンがかからないと焦ってしまいますよね。実は、エンジンがかからない原因はいくつか考えられます。この記事では、考えられる原因とそれぞれの状況に応じた対処方法をご紹介しますので、慌てず冷静に対処しましょう。
「エンジンがかからない!」と、急なトラブルに焦った経験はありませんか?車に乗ろうと思ったときに突然エンジンが始動しなくなると困ってしまいますよね。重大な不具合や故障があるのかもしれないと不安に感じるかもしれませんが、エンジンがかからなくなる原因はいろいろ考えられます。
そこで本記事では、エンジンがかからないときの原因や、状況別の対処方法を解説します。急なトラブルでも冷静に対処ができるように、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。
電気がつかないならバッテリー上がりかも?
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車が動かなくなってしまったときに多くの人が思い浮かべる原因と言えば、バッテリー上がりです。そもそも、バッテリー上がりとは、バッテリーに蓄えられていたはずの電気が何らかの原因で減少し、エンジンが始動できなくなっている状態を指します。
ただし、冒頭で述べた通り、エンジンがかからなくなる原因はさまざまであり、すぐに断定できるわけではありません。ここでは、バッテリー上がりの特徴的な症状や原因、対処方法をご紹介します。
バッテリー上がりかもしれない症状
先ほど述べた通り、「エンジンがかからない=バッテリー上がり」というわけではありません。そこで、バッテリー上がりを疑うべき症状を知っておきましょう。
- エンジンがかからない
- ライトが点灯しない
- 車内の電子機器類が作動しない
まず、エンジンがかからないことも代表的な現象の1つですが、これだけではバッテリーが上がっていると断定できるわけではありません。そこで、エンジンがかからないことが確認できた後は、ライト類の点灯や電子機器類の作動を確認しましょう。
通常、車にキーを挿せば、エンジンをかけなくてもライトや電装品が作動するようになっています。ここでライトも点かず電装品も作動しないとなると、バッテリーが上がっている可能性が高いでしょう。
バッテリーが上がってしまう原因
バッテリー上がりには、次のような原因が考えられます。
- ライトを付けたままにしていた
- 半ドア状態になっていた(ドアが開いていると室内灯が点灯するため)
- 停車中にエアコンを使用していた
- バッテリーが劣化した
- 寒さでバッテリーの性能が落ちた
- 長期間車を使っていなかった
まず考えられる原因の1つは、エンジンをかけていない状態でのライトや電装品の利用です。ほとんどの場合、エンジンをかけていなくてもライトや電子機器類は使用できるため、「ヘッドライトを消し忘れていた」「降車時に半ドアにしてしまい、一晩中室内灯が点いていた」など、うっかりしてしまったことから電気を使い続けていたということは珍しくありません。
続いて考えられる原因は、バッテリーの劣化や性能の低下です。バッテリーは経年劣化をすることに加え、寒さでも性能が低下するので、劣化や性能の低下によって十分な蓄電ができておらず、バッテリー上がりに繋がってしまうことは十分に考えられます。バッテリーの寿命は2~3年と言われているので、然るべき時期に交換を行いましょう。
また、長期間車を運転しないことも原因の1つとなります。車のライトや電装品を一切使用しなくても、「自己放電」と言ってバッテリーは少しずつ放電しています。そのため、1ヵ月以上など長期間車を使用していなかった場合にも、自然放電によるバッテリー上がりが起きる可能性があるのです。
対処方法
バッテリーが上がってしまった場合、次のいずれかの方法で対処しましょう。
- ジャンピングスタートを行う
- ジャンプスターターを使用する
- ロードサービスを呼ぶ
ここでは、それぞれの方法をご紹介しますので、無理なくできる方法を試してみてください。
ジャンピングスタートを行う
「ジャンピングスタート」とは、他の車から電気を分けてもらうことで再度エンジンをかける方法です。この方法には、ブースターケーブルという専用ケーブルと、助けてくれる救援車が必要になります。
では、ジャンピングスタートの手順をご覧ください。
- 救援車を故障車の近くに停車し、エンジンを止める
- 救援車のライト類や電装品がオフになっていることを確認する
- 両方の車のボンネットを開ける
- ブースターケーブルを繋ぐ
(順序:故障車のプラス→救援車のプラス→救援車のマイナス→故障車のマイナス)
- 救援車のエンジンをかける
- 救援車がAT車の場合はパーキング、MT車の場合はニュートラルになっていることを確認し、サイドブレーキをかける
- 救援車のアクセルを踏み、タイヤの回転数を高く保つ
- 故障車のエンジンをかける
- ケーブルを取り外す(手順4で繋いだときと逆の順序で行う)
ケーブルを繋ぐ順番は非常に重要で、間違えるとショートしてしまうなどのトラブルが考えられます。作業を行うときは慎重に進めるようにしてください。
ジャンプスターターを使用する
先ほどご紹介したジャンピングスタートは、もう1台車が必要になるため、友人や家族に助けが求められる場合にしか使えません。そこで、救援車なしでも対処するには、ジャンプスターターを使用する方法が挙げられます。
ジャンプスターターとは、バッテリーが上がってしまったときに電気を供給するためのモバイルバッテリーです。以前は大きくて高価なものでしたが、最近はコンパクトで低価格な商品も増えています。5,000~10,000円で購入できるものもあるので、いざというときのために車内に常備しておくのも良いでしょう。
ロードサービスを呼ぶ
ジャンピングスタートやジャンプスターターを使用しての方法は、電力を供給してエンジンをかけられるようにするという対処法です。そのため、バッテリーそのものが使用不能な状況になっているときには使えないということになります。また、救援車も頼めず、ジャンプスターターを所持していない場合にも1人では解決できません。
そこで、前述の2つの方法が使用できない場合には、JAFや保険会社のロードサービスを依頼しましょう。場所や状況よっても異なりますが、多くの場合は電話連絡から1時間以内に駆けつけてくれます。
電気がつくならバッテリー以外が原因の可能性が高い
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続いて、エンジンがかからないときに考えられる、その他の原因を解説します。
エンジンがかからず、ライトや電装品も作動しないのであればバッテリー上がりの可能性が高いと解説しましたが、反対にライトや電装品が使えるのであれば、バッテリー以外に原因がある可能性が高いです。いくつか考えられるパターンがあるので、それぞれの状況別にご紹介します。
鍵が回らない/押し込めない場合
まずは、鍵が回らなかったり、そもそも押し込めなかったりする場合の原因と対処法を解説します。
- ブレーキを踏み込んでいない
比較的新しい車ではブレーキを踏んでいないとエンジンがかからないようになっていることもあるので、ブレーキを踏みながら鍵を回してみましょう。
- ギアの位置が間違っている
AT車はパーキング、MT車はニュートラルの位置にギアがあるか確認しましょう。
- ハンドルロックがかかっている
ハンドルロックがかかってしまった場合、ハンドルを左右に軽く動かしながらエンジンを始動させることで解除できます。
- クラッチペダルを踏んでいない(MT車のみ)
MT車はクラッチペダルを踏まないとエンジンをかけられません。クラッチペダルを踏みながら鍵を回してみましょう。
- 鍵に問題がある
鍵に変形や欠けているところがないか確認しましょう。電子キーの場合は電池切れになっていないかも併せてチェックしてください。
鍵が回らないと焦ってしまいますが、「ブレーキペダルを踏みながらエンジンを始動する」など、ルーティンとして意識せずにやっていることが出来ていないだけのことも案外少なくありません。落ち着いて1つずつ確認しましょう。
セルが回る場合
通常、鍵を回してエンジンをかける際、「キュルキュル」というモーター音が聞こえますよね。このようにセルモーターが回転している状態を「セルが回る」と言います。
セルは回っているのにエンジンはかからないという場合には、「プラグかぶり」という現象が起きている可能性があるでしょう。プラグかぶりとは、エンジン始動時に燃焼室へ送られた霧状の燃料がスパークプラグを濡らしてしまう現象のことで、スパークプラグが濡れていることでエンジンがかかりにくくなるのです。
この場合、セルを回しながらアクセルペダルを踏むことで、エンジンに空気が送られて解決することがあります。
ただし、エンジンがかからないのに何度もセルを回していると、セルモーターの故障などのトラブルに繋がる可能性が否定できません。1回で上手くいかず再度行う場合には、必ず5~10分の間隔をおいてから行ってください。
状況によってはロードサービスを活用しよう
引用:フィット
症状別にエンジンがかからないときの対処法をご紹介しましたが、「自分でジャンピングスタートをする自信がない」「いくつか対処法を試しても解決しなかった」など、1人で対処できないケースは少なくないでしょう。自分で原因が突き止められない場合や、自分では解決できない場合は、無理をせずにJAFや保険会社のロードサービスを依頼しましょう。
例えば、バッテリー上がりでJAFのロードサービスを利用する料金は次のようになっています。
JAFのロードサービス料金(バッテリー上がり)
|
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会員
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非会員
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一般道路
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8時~20時
|
無料
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13,130円
|
一般道路
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20時~8時
|
無料
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15,230円
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高速道路(SA、PA内)
|
8時~20時
|
無料
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15,230円+救援車の高速料金 |
高速道路(SA、PA内)
|
20時~8時 |
無料 |
15,230円+救援車の高速料金 |
高速道路(SA、PA以外)
|
8時~20時 |
無料 |
21,520円+救援車の高速料金 |
高速道路(SA、PA以外)
|
20時~8時 |
無料 |
24,650円+救援車の高速料金 |
※バッテリー交換を行う場合、バッテリー代金は実費
(2021年8月現在の金額)
引用:JAF
非会員であっても料金を払えば利用できるので、1人で解決できないときには利用を検討しましょう。
また、任意の自動車保険でもロードサービスを無料で提供していることがあります。まずは加入している保険の補償内容を確認してみましょう。
トラブルを防ぐためのメンテナンス方法
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トラブルが起きたときの対処方法を知っておくことも大切ですが、トラブルを防ぐために日頃から点検やメンテナンスを行うことも非常に重要です。
バッテリー上がりをはじめとするバッテリー関連の不具合を防止するために、バッテリーの寿命に合わせて2~3年ごとに交換を行いましょう。ただし、バッテリーの寿命は車の利用状況など条件によっても異なります。ガソリンスタンドで給油時にバッテリーの点検をしてもらうことができるので、定期的に点検を依頼するのも良いでしょう。
もちろん、安全に車を使うためには、バッテリー以外にも車の点検やメンテナンスは欠かせません。また、安全面だけでなく、車の状態によっては車検に通らないなどの問題も考えられます。日頃からタイヤのすり減り、ライト類の点灯、オイル類の残量など、少なくとも月に1回は車の状態を確認する習慣をつけましょう。
車検を受けるなら楽天Car車検がおすすめ!
引用:ノート
この記事では、エンジンがかからないときの原因や対処方法をご紹介しました。急なトラブルがあると焦ってしまいますが、症状を見極めて冷静に対応しましょう。
また、トラブルが起きたときだけでなく、日頃から車の状態を点検する習慣をつけてトラブルを未然に防ぐことも、安全走行を行うためには欠かせません。もちろん、自分では点検ができないこともあるので、車検や法定点検を然るべき時期に受けることも大切です。
しかし、車検代は車の維持費の中でも高額な出費になるため、費用に頭を悩ませているという人も多いでしょう。
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楽天Car車検
参考サイト
車のバッテリーが上がってしまったらどうしたらいい?原因や対策、直し方をご紹介!(参照日:2021-08-19)
https://www.ins-saison.co.jp/otona/oshiete/car/battery-trouble.html
[Q]クルマのバッテリー上がりと応急処置(参照日:2021-08-19)
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-trouble/subcategory-support/faq267
車の鍵が回らない原因と対処法とは?廃車処分時のコツも紹介!(参照日:2021-08-19)
https://carnext.jp/magazine/article/it_does_not_turn_the_car_key/
クルマのエンジンかかりづらいときの対処法 バッテリー元気でも「プラグかぶり」注意(参照日:2021-08-19)
https://trafficnews.jp/post/92134
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