2021-09-01
ヘッドライトの黄ばみ取りは自分でできる?黄ばむ原因や対処方法について解説!
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ヘッドライトに黄ばみが生じると気になりますよね。見た目の問題だけでなく、ライトが暗くなることによる安全性の問題もあります。ヘッドライトの黄ばみの原因や対処方法、予防対策を知って、適切なメンテナンスを行いましょう!
ヘッドライトの黄ばみが気になることはありませんか?新車のときはピカピカでも、時間が経つと変色が気になってしまうヘッドライトは、できれば綺麗な状態に保ちたいと思いますよね。見た目以外にも、安全性など他の問題がないかも気になるでしょう。
そこで本記事では、ヘッドライトが黄ばんでしまう原因や、その対処方法をご紹介します。必要に応じたお手入れを行って、きれいなヘッドライトを維持しましょう。
ヘッドライトの黄ばみの原因
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ヘッドライトが黄ばんでしまう主な原因は紫外線と傷です。
かつて、ヘッドライトにはガラスが使用されていましたが、現在は主にポリカーボネートという樹脂が使われています。素材の主流がガラスからポリカーボネートになったのは、ポリカーボネートがガラスよりも頑丈で、破損した場合にも破片が飛び散りにくい上、製造コストを抑えられるためです。しかし、ポリカーボネートは紫外線に弱いという欠点があり、太陽光にさらされることで、時間の経過と共に黄ばみが進行してしまいます。
また、走行中に飛び散る小石などが当たることで付いてしまう表面の小さな傷も、黄ばみの原因の1つです。小さな傷の隙間に汚れが付着し、ヘッドライト全体がくすんで見えてしまいます。
こういった紫外線や外的な傷による劣化が原因で、黄ばみや変色が生じてしまうのです。
黄ばみ除去は行業者に依頼すべき?
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ヘッドライトの黄ばみが気になる場合、プロに除去を依頼することができます。カー用品店やガソリンスタンドなどの業者でクリーニングメニューが用意されているので、お近くの店舗でも作業を受け付けているか確認してみてください。
自分で黄ばみ除去ができるケースもありますが、黄ばみの程度が酷い場合は自分で作業をすることが困難なので、業者に依頼するのが賢明です。その他、黄ばみの程度が軽いケースでも自分で作業をすることに不安があるという人は、無理をせずにプロの手を借りることを検討しましょう。
依頼先や黄ばみの度合いにもよりますが、左右で3,000~9,000円程度から作業を依頼することができます。また、価格はアップしますが、性能の高いコーティング剤を用意している業者もあり、2~3年効果が持続するものもあるので、頻繁にメンテナンスをするのが面倒くさいという人は、高くても長期間効果の続くコーティングを依頼するのもおすすめです。
自分で黄ばみの除去をする手順
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ヘッドライトの黄ばみがごく軽度であり、表面だけが黄ばんでいる場合は自分で除去することも可能です。自分で黄ばみ除去を行うときは、次のものを用意します。
- マスキングテープ
- 耐水ペーパー(防水タイプの紙やすり)
- コンパウンド(研磨剤)
- コーティング剤
では、黄ばみ除去の手順を見ていきましょう。
- 軽く水洗いをする
- ライトの周囲をマスキングテープでカバーする
- 適宜水をかけながら耐水ペーパーで表面を磨く
- コンパウンドで表面を磨く
- 表面に仕上げのコーティング剤を塗布する
表面を研磨することで黄ばみを取り除くという作業なので、マスキングを行わなければ車のボディにも傷付けてしまうことがあります。必ずマスキングテープで車体を保護してから作業を行うようにしてください。
また、車用ではないクリーナーなどを使用すると、成分によってはポリカーボネート樹脂が溶けてしまう可能性があります。車用ではないクリーナーを自己判断で使うことは避け、不安がある場合は購入時に確認するようにしてください。
黄ばみを防止するためには
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ヘッドライトが黄ばんだ場合に対策をするのはもちろんですが、できれば予防をして黄ばみが発生しないようにしたいですよね。そこで、ここでは黄ばみを未然に防ぐための方法をご紹介します。
紫外線を避ける
黄ばみの原因の主な原因は紫外線であると前述しました。つまり、できるだけ紫外線を浴びないようにすることが黄ばみ防止策になります。
特に、車は走行させている時間よりも停車させている時間の方が長いでしょう。そこで、できるだけ屋内の駐車場を選んで紫外線を避けることができれば、黄ばみを防止することが可能です。月極駐車場の場合、屋内駐車場は屋外駐車場よりも数が少なく、月額利用料も高いというデメリットはありますが、場所や予算の条件が許せば検討する価値はあるでしょう。
また、屋外の月極駐車場を利用していたり、自宅の駐車スペースに屋根がなかったりする場合、車全体を覆うカバーを利用するという対策もあります。毎回カバーをかけるのは手間がかかりますが、ヘッドライトだけでなく車全体の劣化を防止することができるので、必要に応じて利用してみてください。
コーティングをする
新車のヘッドライトは、紫外線や細かな傷を防止するためにコーティングがされています。しかし、このコーティングは恒久的なものではなく、時間の経過と共に剥がれてしまい、効果が落ちてしまうものです。また、洗車などを繰り返し行うと、経年劣化による剥がれよりも早く剥がれてしまうことも考えられるでしょう。
そこで、定期的にコーティングを行い、紫外線や傷の防止効果を持続させることが黄ばみ防止策の1つになります。
コーティング剤の種類によって効果が持続する期間は大きく異なり、数ヵ月しか効果が持続しない簡易なコーティングから、3年近く効果が持続するものもあるので、利用するコーティング剤によって適切な頻度でコーティングを行いましょう。
また、コーティングには、市販のコーティング剤を使って自分で塗布する方法と、業者に依頼する方法があります。自分でコーティングを施す場合、下準備として表面を研磨したり、他の場所にコーティング剤が付着しないよう保護したりしなければなりません。少しでも不安がある場合はカー用品店などの業者で依頼しましょう。業者に依頼するときの費用はコーティング剤の種類や依頼する車種によって大きく異なりますが、5,000~20,000円ほどで依頼できます。
黄ばみを放置しているとどうなるの?
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新車のようなピカピカのヘッドライトはかっこいいですが、ヘッドライトが黄ばむと見た目が悪くなってしまいますよね。しかし、実は見た目の問題だけでなく、ヘッドライトが黄ばむことによってもっと重要な問題も発生するのです。ヘッドライトは夜道を安全に走行するために大切なパーツなので、黄ばんだ状態で放置をしないようにしましょう。
ライトが暗くなってしまう
ヘッドライトの黄ばみは、見た目上の問題があるだけでなく機能面にも支障をきたします。ヘッドライトの黄ばみの程度が酷くなると、光量が落ちてライトが暗くなってしまうのです。
ヘッドライトはそもそも夜間やトンネルなどでの走行時に使用するライトで、運転手の視界を確保することはもちろん、周囲の車や歩行者に自分の車の存在を知らせる役割も担っています。視界が悪い状況でも安全に走行するためのライトであり、日没から日の出までの時間帯には点灯することが法律で義務付けられている重要なパーツです。ヘッドライトの明るさが十分でなければ、思わぬ事故の可能性が高まってしまうことは想像に難くないでしょう。
実際に、日没を迎える夕暮れ時は1日の中でも極めて事故の発生率が多いと発表されており、暗い時間帯の走行の危険性は非常に高いです。そんな中で安全性を確保するヘッドライトの光量が落ちて暗くなってしまうことは、とても大きな問題となります。
車検に不合格になる
前項で、ヘッドライトが黄ばむことでライトが暗くなってしまうという問題を解説しました。ヘッドライトの明るさが落ちることは、安全性だけでなく車検の面でも問題となります。
後述しますが、ヘッドライトは車検時に細かく検査されるパーツの1つです。特に2016年の法改正以降はさらに厳しい基準が設けられるようになりました。
ヘッドライトの明るさは保安基準で適正な値が定められており、適正値の範囲内に入っていなければ車検に通りません。程度にもよりますが、購入時に十分な明るさがあっても、黄ばみによって光量が落ち、適正な明るさを下回ってしまうケースも見受けられるようになりました。黄ばみの程度が酷い場合には、車検を受ける際にも注意が必要となります。
黄ばみ以外にも車検前にヘッドライトの気をつけたいポイント
ヘッドライトは保安基準で明るさが決まっていると解説しましたが、車検では他にも複数の項目を検査されます。もともと基準が細かく定められているパーツでしたが、法改正によってさらに保安基準が厳しくなり、ヘッドライトが原因で車検に通らないということも決して珍しくありません。
特に、新車時に装着されていたヘッドライトから社外品パーツに交換する場合などは、保安基準に適合したものかどうかを確認してから購入する必要があります。
車検におけるヘッドライトの検査項目は、大きく分けて次の3つです。
- 正常に点灯するか…電球が切れていないか、明るさは適切か など
- 破損していないか…割れやヒビはないか、内部に水滴が溜まっていないか など
- 色味に問題はないか…平成18年1月1日以降に新車登録された車は白色のみ
さらに、明るさは具体的に数値が決められていたり、光軸といって光の方向にも指定があったりと、非常に細かく基準が定められています。
ヘッドライトに関する車検の保安基準については、こちらの記事でさらに詳しく解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。車検を受ける前に一度確認をして、必要に応じた整備をしておきましょう。
関連記事:車検に落ちるヘッドライトの特徴と対策とは?
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この記事では、ヘッドライトの黄ばみについて解説しました。ヘッドライトが黄ばむと見た目が悪くなるだけでなく、光が弱まることで安全性が落ちることも考えられます。日頃から定期的にヘッドライトを目視確認し、必要があればお手入れを行って綺麗なヘッドライトを保ちましょう。車検の合否にも関わることがあるため、車検前には保安基準と照らし合わせた上で点検やメンテナンスをしておくことをおすすめします。
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参考サイト
ヘッドライトなぜ黄ばむ? 見た目が古臭くなる黄ばみ・曇りの対処方法とは(参照日:2021-07-14)
https://kuruma-news.jp/post/155249
ヘッドライトをコーティングすべき理由と施工時に注意したい点(参照日:2021-07-14)
https://www.java-style.com/pickup/2314/
ヘッドライトの黄ばみを落とす方法は?黄ばみやくすみの原因と予防法(参照日:2021-07-14)
https://car-mo.jp/mag/category/tips/carlife/headlight/
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