2021-08-01
ベンツの年間維持費はどれくらい?国産車との費用を比べて高いのは本当?
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ベンツの維持費は高くなるイメージを持っている人も多いですが、実際にどのくらいかかるか知っていますか?ベンツを所有しているとかかる年間維持費の目安はもちろん、費用を抑える方法もご紹介しますのでぜひ参考にしてください。
ベンツの維持費はどれくらいかかるのかご存知ですか?購入を検討している場合「国産車よりも高くなりそう」と不安があるのではないでしょうか。また、実際にベンツを所有しているという人は、少しでも維持費を抑えたいと考えますよね。ベンツの維持費が国産車よりも高くなりやすいのは事実ですが、年間維持費を抑えることは可能です。
そこで本記事では、ベンツの維持費について詳しく解説します。維持費の内訳や目安の金額はもちろん、維持費を抑えるコツも併せてご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
自動車の維持費の内訳
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まず、車の維持費の内訳を把握しておきましょう。車を所有しているとかかる費用は大きく分けて次の9種類があります。
- 車検費用
- 点検費用
- 部品交換費用
- 自動車税
- 重量税
- 自賠責保険料
- 自動車任意保険料
- 駐車場代
- 燃料代
ここで、これらの9項目について、一般的な軽自動車、コンパクトカー、普通車(Lクラスミニバン)それぞれの維持費の目安を見ていきましょう。
( 2021年6月8日現在)
引用:JA共済 / 総務省 / 国土交通省 / 国土交通省
駐車場代や燃料費、部品交換費用など、車の利用頻度や住んでいる地域などの諸条件によって大きく金額が異なる項目もあるため、あくまでも目安としてご覧ください。
比較的維持費が安くなりやすい軽自動車でも年間約40万円、普通車(Lクラスミニバン)ともなると50万円以上もの維持費がかかっていることがわかります。もちろん、駐車場を所有していて駐車場代がかからないなどの状況があれば大きく節約することは可能ですが、最低でも数十万円の維持費が必要です。
年間どれくらいの維持費を覚悟すべき?
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では、先ほど確認した一般的な車の維持費と比較して、ベンツの維持費はどのくらいかかるのでしょうか?ここでは、特に人気の車種をピックアップして、特徴や維持費の目安を解説していきます。維持費は上記でご紹介したものに対し、自動車税や重量税、任意保険料などの違いをクラスごとに想定して計算しています。
Aクラス
ボディタイプ |
ハッチバック セダン
|
代表車種
|
A180 A200d |
年間維持費の目安
|
350,000~550,000円 |
Aクラスは、ベンツのラインナップの中で最も小型なモデルです。価格帯も他のモデルに比べるとリーズナブルなことから、若い人や女性にも人気があります。
車両サイズが小さいことから、自動車税および重量税も比較的安くなるなど、車両価格だけでなく維持費の面でも他のモデルよりは安く済むでしょう。
さらに、Aクラスの中でもA250eという車種であれば、今回ご紹介するクラスの車種の中で唯一エコカー減税(重量税)とグリーン化特例(自動車税)の両方対象となっており、数万円の節約が可能です。
Cクラス
ボディタイプ |
セダン 2ドアクーペ ステーションワゴン カブリオレ
|
代表車種
|
C180 C200アバンギャルド
|
年間維持費の目安
|
400,000~600,000円 |
日本で1番売れているとされるのがCクラスです。一般的に「高級車」としてはCクラスからと考える人も多いため、ベンツの入門車としても人気があります。
Cクラスは車種ごとの排気量の幅が広いですが、最も小さいサイズの車種では、総排気量1,500cc以下かつ総重量1,5トン以下になっているので、Aクラスの車種とそれほど変わらない維持費で所有できるものもあるでしょう。
ただし、Cクラスで最もパワフルな車種は総排気量3,982ccと、最も小さい車種と比べると自動車税が年間2万円以上アップするなど、車種によって大きく異なる点に注意が必要です。
Sクラス
ボディタイプ |
セダン クーペ カブリオレ
|
代表車種
|
S450 S400d
|
年間維持費の目安
|
500,000~750,000円 |
高級車として知られるベンツの中でも最上級ランクに位置づけられるのがSクラスです。最上級ランクともあって車両サイズは最大級であり、高出力のエンジンを搭載したパワフルな走行が魅力の1つとなっています。また、座り心地のいいシートやリラクゼーション機能も装備されているなど、車内でも高級感を存分に感じられる車種です。
ただし、最小の車種でも総排気量2,924cc、総重量2,050kgで自動車税と重量税が高額になり、さらには自賠責保険料も上がりやすいことを考えると、維持費が他のクラスより高くなる傾向があります。
CLAクラス
ボディタイプ |
4ドアクーペ ステーションワゴン
|
代表車種
|
CLA180 CLA200d
|
年間維持費の目安
|
350,000~550,000円 |
2013年に登場したCLAは、Aクラスからの派生モデルの1つで、4ドアクーペとステーションワゴンの2つのボディタイプが用意されています。
Aクラスと同様にコンパクトクラスに位置付けされており、ベンツの中では比較的リーズナブルな価格ながらも、最高ランクであるSクラスと同等の安全機能を搭載しているなど高い安全性を誇り、上位モデルにも劣らない洗練されたデザインで人気です。
車両のサイズから考えても維持費はAクラス同等で、ベンツの中では比較的コストを抑えて所持できるでしょう。
GLAクラス
ボディタイプ |
SUV
|
代表車種
|
GLA180 GLA220 4MATIC
|
年間維持費の目安
|
350,000~550,000円 |
GLAは、Aクラスから派生したクロスオーバーSUVです。ベンツのSUVのラインナップでは最小かつ最もリーズナブルなモデルに位置付けられます。SUVならではのタフな走行性能でありながら、高級感のあるスタイリッシュなデザインで、アクティブな用途にもデイリーユースにも人気のモデルです。
維持費の面では、CLAやAクラスと近い金額相場になると考えられます。
ベンツの維持費が高いと言われる理由
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ベンツの維持費の目安を解説しましたが、なぜベンツの維持費は高くなるのでしょうか?ここでは、ベンツの維持費が高くなりやすい理由を5つご紹介します。
燃費が悪い
近年、輸入車でも燃費の良い車が多くなりましたが、やはり古くから燃費性能を重視していた国産車の方が総合的に見て燃費の良い場合が多いです。燃費が悪いと同じ距離を走るにもより多くのガソリンが必要になるため、その分燃料代がかかることになります。
また、日本では特に燃費の良い車に対して免税および減税の措置があり、燃費が悪い車は燃料代が高くなることに加えてこのような税制度上の優遇を受けることができないという点もデメリットです。
任意保険が高い
会社やプランに関わらず、ベンツの任意保険料は国産車に比べて高くなることがほとんどです。
そもそも任意保険料は、走行距離や等級(契約者の事故歴の有無によって決められるランク)などによって決められることはよく知られていますが、車種や年式にも関係しています。過去のデータで保険金が多く支払われている車の保険料は高く、保険金がそれほど支払われていない車の保険料は安く設定される仕組みです
ベンツのような高級車では修理代が高額になる傾向があり、盗難リスクも高いため、任意保険における保険料が高くなります。
法定料金が高い
車の維持費の中で、法律で定められているのが重量税、自動車税、自賠責保険料の3つです。
自賠責保険料の金額は自家用乗用車であれば車種を問わず一律ですが、重量税と自動車税は車によって金額が異なります。これは、重量税なら車両の重さ、自動車税は車の総排気量によって段階的に金額が定められているためです。
ベンツは車両が重く、排気量が多い傾向があり、重量税と自動車税が高くなる可能性があります。
国産車と比べて故障しやすい
日本の国産車は故障しにくい車として世界的に広く知られています。そのため、日本の基準で考えると輸入車は故障しやすいと言わざるを得ません。
特に電気系統は国産車の方が強く、ベンツをはじめとする輸入車では弱い傾向があります。車業界全体の技術向上によって、近年は輸入車でもクオリティの高いものが増えていますが、日本製の車と比較すると故障しやすく、結果として修理代などの維持費がかさんでしまうのです。
修理代が高い
ベンツに限らず輸入車の修理代は高くなりやすい傾向があります。輸入車は名前の通り国外から輸入していますが、当然各部品も同様に輸入されているものです。そのため、修理などで必要になる部品には輸入コストがかかっており、その分価格も高くなっています。
また、国産車の修理とは異なる知識や技術が必要であり、対応できる人材の育成などにもコストがかかっているため、部品代だけでなく業者で修理を依頼するときの工賃も高く設定されていることが多いです。
ベンツの中古車は維持費がさらに高くなる
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さまざまな理由によってベンツの維持費が高くなることはおわかりいただけたかと思いますが、中古車はさらに維持費が高くなる傾向があるため注意が必要です。
そもそも、ベンツに限らず車は古くなるにつれて不具合が起こりやすくなることは言うまでもないでしょう。修理や部品交換などが必要になることも多いので、新しい車よりも年数の経過した車では整備費用がかさんでしまいます。さらに先ほど述べた通り、ベンツは部品代や工賃も高くなる傾向があるので、よりコストがかかってしまうのです。
また、年式の古い車では、新しい車に比べて性能が劣ることも少なくありません。例えば、燃費性能が悪いと燃料代も多くかかってしまうので、古い車ほど維持費が高くなりやすいことを理解しておきましょう。
ベンツの維持費を抑えるコツ
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ベンツを所有している人や、今後購入を検討している人の多くは「できるだけ維持費を抑えたい」と考えているのではないでしょうか?確かに維持費が高くなりやすいベンツですが、維持費を抑えるいくつかのコツがあります。少しでも維持費を節約したいと考えている人はぜひ参考にしてください。
1.定期的にメンテナンスを行う
車の維持費を抑えようと思ったら、定期的なメンテナンスを行うことは欠かせません。車検や法定点検のタイミングでしか車の点検を行っていないという人もいるかもしれませんが、日頃から車の状態をチェックする習慣を付けましょう。
清掃や整備などのメンテナンスがきちんと行われていないと、その分各部品や車体が傷んだり、不具合が起きやすくなったりしてしまいます。先ほど解説した通り、ベンツなどの輸入車は特に修理代が高くなるため、日常的な手入れを心がけて車を大切に使いましょう。
2.エコカー減税の対象になる車種を選ぶ
環境へ配慮した車の利用が推進されている今、日本では環境に良い車に対して減税や免税といった税制度上の優遇があります。この優遇を受けられるのは、国が定める排気ガスと燃費の基準をクリアした車です。
重量税が安くなる「エコカー減税」がよく知られていますが、自動車税や軽自動車税における制度もあるので併せて確認しておきましょう。
- エコカー減税(重量税)
排出ガス性能及び燃費性能に優れた自動車に対して、それらの性能に応じて、自動車重量税を免税・軽減する
- グリーン化特例(自動車税・軽自動車税)
排出ガス性能及び燃費性能に優れた自動車に対して、それらの性能に応じて、自動車税・軽自動車税を軽減する
引用:国土交通省
ベンツの車にもエコカー減税およびグリーン化特例の対象となる車種があります。エコカーは一般的に車両価格が高い傾向にありますが、免税・減税を受けられることを考えると長い目で見たときに節約となる可能性が高いので、新車購入時には検討する価値があるでしょう。
3.車検を依頼する業者を見直す
最初に紹介したように、車の維持費の中の1つに車検費用があります。車検は新車購入から3年後、その後は2年に1度受けなければならないものです。国産の軽自動車でも4~5万円以上かかりますが、輸入車は車検費用も高くなる傾向があり、10万円以上かかることも珍しくありません。
車検時に併せて支払う重量税や自賠責保険料を抑えることはできませんが、車検の基本料金は業者によって異なるため、安く依頼できる業者を選ぶことで節約することができます。車検を受ける際は複数の業者で見積もりを取り、料金などを比較して依頼するところを選びましょう。
お得に車検を受けたいなら楽天Car車検!
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この記事では、ベンツの維持費について解説しました。国産車に比べて高くなりやすいベンツですが、定期的なメンテナンスや車検業者の見直しなどで節約することもできるので、ぜひ参考にしながら維持費の見直しをしてみてくださいね。
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楽天Car車検
参考サイト
メルセデス・ベンツ クラス別の価格やボディスタイルの特徴(参照日:2021-06-09)
https://cobby.jp/mercedesbenz-class.html
A-Class(参照日:2021-06-09)
https://www.yanase.co.jp/mercedes-benz/a-class/
C-Class(参照日:2021-06-09)
https://www.yanase.co.jp/mercedes-benz/c-class/
S-Class(参照日:2021-06-09)
https://www.yanase.co.jp/mercedes-benz/s-class/
CLA(参照日:2021-06-09)
https://www.yanase.co.jp/mercedes-benz/cla/
GLA(参照日:2021-06-09)
https://www.yanase.co.jp/mercedes-benz/gla/
外車・輸入車の維持費は高いの?年間でかかる費用を国産車と比較解説!(参照日:2021-06-09)
https://kurashi-no.jp/I0017238#head-959135587eec92c6a97c2817b06334cf
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