2021-07-01
車検シール(ステッカー)はどこに貼ればいい?正しい見方や再発行の仕方についても解説
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車検シール(ステッカー)の貼り方や見方、再発行の方法を知っていますか?車検シールは、貼り付けていないまま走行すると罰金が課せられることもある大切なものです。車検後や紛失時に焦らないよう、きちんと理解しておきましょう。
車検シールは、車検に通った車であることを証明する大切なものですが、どこに貼ればいいのか、紛失した場合の再発行の仕方など、案外知らないことも多いのではないでしょうか?基本的にフロントガラスに貼りっぱなしにしているはずなので、実はじっくり見ていないという人もいるかもしれません。
そこで本記事では、車検シールについて詳しく解説します。正しい見方や貼り方、再発行の仕方など、車を所有している人はしっかり理解しておきましょう。
車検シール(ステッカー)とは
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俗に車検シールや車検ステッカーと呼ばれているこのシールは、正式名称を「検査標章」と言い、車のフロントガラスに貼り付けられた四角いシールです。これは、保安基準に適合した車であることを証明するシールで、表面および裏面に車検証の満了する時期が次のように記載されています。
- 表面…車検証の有効期間が満了する年月
- 裏面…車検証の有効期間が満了する年月日
また、軽自動車用は黄色、普通自動車用は青色と、車によって色が異なることも特徴です。
車検シールにはどんな効力がある?
車検シールは、車が車検に通っていることを証明するものであり、車検証の有効期間を記載しているものですが、車検証の有効期間は車検証にも記載してありますよね。では、一体何のために貼り付けられているのでしょうか?
実は、車検シールには下記のような目的や活用例があります。
- 街頭検査時にすぐ車検の有無を確認することができる
- 無車検車排除のため、ガソリンスタンドや工場などのスタッフが外から見てシールのない車を通報することができる
- 業者がシールに記載された満了時期を外から確認することができ、車検を案内することができる
このように、車検シールは無車検車を排除のために大きな役割を担っています。例えば、国土交通省ではガソリンスタンドや整備工場などに対し、無車検車の通報を依頼していますが、シールの有無はもちろん、記載された車検証の有効期間を車外から簡単に確認することができ、無車検車を発見できるようになっているのです。
車検シールが届く時期
新車にはもともと車検シールが貼り付けられていますが、その後は車検に通過することで車検証と共に発行してもらうことができます。「車検に通ったらもらえるということは、車検業者が車に貼ってくれるのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、実はそうではないケースもあるのです。
車検シールは車検を依頼した業者で発行されるものではなく運輸支局で発行されるため、別途郵送での送付となる場合があります。
まず、車検直後にその場で車検シールをもらえるのは、直接運輸支局に車を持ち込んで車検をしたり、個人の車検代行業者に依頼したりした場合です。この場合はすぐに受け取ることができますし、代行業者に依頼した場合などは貼り付けまでしてもらえることもあります。
それに対し、自社検査場を持っているような業者に依頼すると、検査だけがその工場で行われ、車検の更新自体は運輸支局で行われるため、車検後に車を受け取るタイミングで車検シールをもらえないことがあるのです。
車の引き渡し日によっては車検シールも同時に受け取ることができ、場合によっては貼り付けまでしてもらうことができますが、そうでない場合は郵送での受け取りとなります。
このケースでは、車検が完了してから数日~1週間くらいで車検証と共に受け取ることができるので、その後自分で貼り付けましょう。
車検シールが届くまで使える保安基準適合標章とは?
車検シールを受け取るのが後日になってしまうと、「それまでは車を運転することができないの?」と心配になりますよね。
しかし、車検を通してから車検シールを受け取るまでの間も。問題なく車を走行させることができるので安心してください。
車検に通過して、車検シールを受け取るまでに数日かかる場合、この間の期間に利用できる「保安基準適合標章」というものを車検業者で発行してもらうことができます。
これは検査を行った業者名や車の車台番号、車の所有者の名前などが記載された四角い紙で、車検シールが届くまでの間はこの保安基準適合標章をフロントガラスに貼り付けておきましょう。
保安基準適合標章を貼り付けておけば、車検シールを受け取るまでの期間も車を走行させることができます。
この保安基準適合標章は有効期間が発行から15日間となっており、その期間を過ぎて使用することはできません。車検シールを受け取ったら必ず車検シールを貼り付け、保安基準適合標章は破棄しましょう。
車検シールの正しい貼り方
前項で解説した通り、業者が車検シールの貼り付けまで行ってくれるケースもありますが、車検シールの受け取りが後日になる場合などは自分で貼り付けを行わなければなりません。まずは、正しい貼り付け位置を確認していきましょう。
車検シールの貼り付け位置
- バックミラーがある車…フロントガラスの上部、バックミラーの前方
- バックミラーがない車…フロントガラスで運転者席から最も遠い場所の上部
- フロントガラス上部が着色された車…外側から車検シールが確認できるところまで下げた場所
参考:国土交通省
車検シールは、車のフロントガラス上部に内側(車内側)から貼り付けます。貼り付け前に、正しい貼り付け場所を確認しておきましょう。
車検シールの貼り忘れは罰金の対象に!
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車検シールの備え付けに関しては、道路運送車両法によって次のように定められています。
道路運送車両法
第六十六条 自動車は、自動車検査証を備え付け、かつ、国土交通省令で定めるところにより検査標章を表示しなければ、運行の用に供してはならない。
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引用:e-Gov法令検索
このように、車検シールのない車を運転することは法律違反となります。違反をすると、50万円以下の罰金が課せられることがあるので注意してください。万が一剥がれてしまったり、紛失してしまったりする場合には、再発行を依頼しましょう。再発行の方法は次項で解説します。
また、そもそも車検証の期限が切れた状態での走行も違反です。こちらも刑罰の対象となるため、車検の受け忘れがないように気をつけましょう。
紛失・破損した場合は車検シールの再発行ができる?
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長期間フロントガラスに貼り付けたままにしておくため、車検シールを紛失する機会は多くないかもしれません。
しかし、「車検シールを貼り付ける前に失くしてしまった」「車検シールが汚れて文字が見にくくなってしまった」など、何らかの事情で紛失や破損をしてしまうことがないとは言い切れません。このような場合には、車検シールの再発行が可能です。
車検シールを再発行するためには、普通自動車と軽乗用車で申請場所や必要書類が次のように異なりますので、それぞれご確認ください。
普通自動車の場合
申請場所
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使用の本拠の位置を管轄する運輸支局または自動車検査登録事務所
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必要書類 |
・申請書 ・手数料納付書 ・使用者の印鑑または委任状(代理人申請の場合) ・理由書(申請書に記載があれば不要) ・本人確認書類(運転免許証など) |
手数料 |
300円 |
引用:国土交通省近畿運輸局
申請場所
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軽自動車検査協会の事務所、支所、分室
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必要書類 |
・自動車検査証(車検証)の原本 ・検査標章再交付申請書 ・検査標章(再発行理由が紛失ではなく、提出できる場合) |
手数料 |
300円 |
引用:軽自動車検査協会
いずれも、車そのものを持ち込む必要はありません。不備のないように書類を用意して車検シールの再発行を依頼すると、すぐに新しい車検シールを受け取ることができるので、速やかにフロントガラスに貼り付けましょう。
車検時期の正しい見方
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最初に述べた通り、車検シールを見ると次回の車検時期を知ることができます。表面(車外側)に記載されているのは、車検証が満了する年月までなので、正しい日付まで知りたい場合は裏側(車内側)を確認しましょう。
車検シールを車内側から見ると、「自動車検査証の有効期間の満了する日」と記載があり、その下に年月日が記載されています。この日付が車検証の満了日です。
この満了日は、車検証の左下にも記載されているものと同じです。
では、この日付から考えて、車検はいつ頃受けるのが良いのでしょうか?
まず、車検は車検証の満了日までに受けなければなりませんが、あまりにぎりぎりだと整備などに時間がかかった場合に満了日を超えてしまうリスクがあります。かといって満了日の1ヵ月以上前に車検を通してしまうと、その日から新しい車検証の有効期間が始まってしまうため少し損をしてしまうのです。
そこで、車検を受ける時期は車検証満了日の1ヵ月前を目安にしましょう。もし、複数の業者で見積もりを取って比較したいと考えているなら、満了日の2ヵ月くらい前から業者探しや見積もりの予約を行うと安心です。
万が一車検証の有効期間を超えてしまうと大変なので、車検証の満了日が近づいてきたら余裕を持って行動するようにしましょう。
車検をお得に受けるには楽天Car車検がおすすめ!
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この記事では、車検シールについて解説しました。車検に通った車である証として、車に貼り付けておく義務のあるとても大切なものなので、しっかりと理解しておきましょう。万が一紛失してしまったり、フロントガラスから剥がれたりしてしまった場合には、そのまま走行するのでなく、速やかに再発行を行って適切な位置に貼り付けてください。
また、車検シールをもらうためには、毎回の車検にきちんと通らなければなりません。車検は新車なら3年後、それ以降は2年に1回受けなければならないものですが、1回受けるだけで数万円もの料金になるので、毎回費用の面で頭を悩ませている人も多いでしょう。
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参考サイト
検査標章(ステッカー)(参照日:2021-05-09)
https://www.mlit.go.jp/jidosha/kensatoroku/sikumi/sankou_041.htm
検査標章の現状について(参照日:2021-05-09)
https://www.mlit.go.jp/common/001068948.pdf
車検ステッカー(検査標章)の貼り方・貼る位置、再発行方法(参照日:2021-05-09)
https://www.zurich.co.jp/car/useful/guide/cc-vehicle-inspection-sticker/
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