2021-07-01
新車の車検は3年後でいいってほんと?車検費用や例外についても解説
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新車の車検を受ける時期や、かかる費用をきちんと把握していますか?初回と2回目以降では、車検を受けるタイミングも費用相場も異なります。新車の車検について詳しく解説しますので、車を購入したらしっかりと予定を立てましょう。
「新車の車検は3年目なの?」「初回の車検はいくらくらいかかるのだろう」と、新車を購入してから初めて受ける車検について知りたいと思っていませんか?車検は車を所有している人に義務付けられているため、定められた期限を迎えるまでに受けることができるよう、きちんと予定しておかなければなりません。
そこで本記事では、費用や受ける時期など新車の車検について解説します。また、最後には料金を抑えてお得に車検を受けることができる方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
新車の車検は3年?
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車を所有しているなら忘れずに車検を受ける必要があるので、いつ受けなければならないかをしっかりと把握しておかなければなりません。新車を購入後、最初に車検を受けることになるのは3年後です。しかし、車の種別によっては初回でも車検の時期が早いものもあります。また、2回目以降は3年ごとではありません。
ここでは、車検を受ける時期について詳しく解説していきますので、まずはスケジュールを理解しておきましょう。
基本は初回3年目で2回目以降は2年ごと
自家用乗用車の車検証の有効期間は次のように定められています。
自家用乗用車の車検証の有効期間
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初回 |
2回目以降
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普通 |
3年
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2年
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小型 |
3年
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2年 |
引用:国土交通省
このように、自家用乗用車の車検証は初回と2回目以降で有効期間が異なります。新車は何年も使用されている車に比べて不具合が少ないことから、有効期間も長くなっているのです。
まず、自家用乗用車の初回の車検証は、有効期間が3年間となっています。これは、車両の登録日から数えて3年ということです。例えば、2019年10月1日に車両の登録をした車は、2022年9月30日が有効期間の最終日となります。
2回目以降の車検証の有効期間は2年間となっていますが、これは車検を通した日から数えて2年という意味です。2020年8月1日に車検を通した場合、2022年7月31日が満了日となります。
ただし、車検証有効期限の1ヵ月前から満了日までの間に車検を受けた場合には、「満了日の日付をそのままにしておくことができる」という決まりがあります。もともと2020年8月15日が満了日であったとするなら、2020年8月1日に車検を通したとしても、次の車検証の満了日は2022年7月31日ではなく、2022年8月15日となるのです。
初回でも2年で車検が必要になる場合は?
自家用乗用車の有効期間は先ほど解説した通りですが、種別によっては初回でも2年で車検が必要なものがあります。初回でも車検証の有効期間が2年のものは下記の通りです。
- 自家用貨物自動車
- 自家用三輪乗用車
- 自家用特種用途自動車
- 自家用大型特殊自動車
- 運送事業用貨物車
- レンタカー
引用:国土交通省
このように、自家用でも貨物用などの車は初回でも2年で車検を受けることになるので注意が必要です。また、上記以外のものや、上記の中でも特に重量のあるものなど特定の車は、初回の車検証有効期間が1年とさらに短いものもあります。まずは所有している車の種別を確認し、車検の頻度を確認しておきましょう。
車検時期の確認の仕方
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いつ車検を受けなければならないかは、次のいずれかの方法で確認することができます。
- 車検証(自動車検査証)を確認する
- 車検シール(検査標章)を確認する
まずは、車検証を確認するという方法です。車検証は車を走行させるときに必ず携行していなければならないので、グローブボックスやトランクなどに入れているという人が多いでしょう。その車検証を一度取り出し、左下に記載されている「有効期間の満了する日」を確認してください。
続いては、車検シールを確認するという方法です。車検シールはフロントガラスに貼られています。このシールを裏側から見てみると、「自動車検査証の有効期間の満了する日」が記載されているはずです。
こうして確認した満了日までに次回の車検を受けなければなりません。しかし、満了日直前などあまりにもぎりぎりになると、時間のかかる修理などが必要になった際に期限切れとなってしまうリスクがあります。
そのため、確認した満了日の1ヵ月くらい前が次回の車検時期の目安です。まずは一度満了日を確認し、次回の車検時期を把握しておきましょう。
新車の車検費用相場
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では、初回2回目以降では車検費用にどのくらい差があるのでしょうか?ここでは料金相場を見ていきましょう。
車検費用の目安
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初回 |
2回目以降
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軽自動車
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40,000円~
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55,000円~
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普通自動車
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60,000円~
|
80,000円~ |
料金は車のコンディションや業者によっても大きく異なりますが、新車と2回目以降では数万円の差があることは珍しくありません。
特に、2回目以降では、車の状態が悪いと追加修理や部品代で料金がかさみ、10万円を超えることもあります。直前に焦らなくても良いように、余裕を持って資金を用意しておきましょう。
新車は車検費用が安くなりやすいのはなぜ?
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新車の車検費用が安くなりやすいのには、3つの理由があります。
- 部品交換の必要があまりないため
- 新車保証などのサービスが適用期間内のため
- 減税対象の車が増えたため
ここでは、3つの理由を詳しく解説していきます。
1.部品交換の必要があまりないため
例えばパソコンや冷蔵庫といった家電でも、長く使えば使うほど不具合が出てきますよね。車も同様に、何年も使っていると各種部品などに不具合が現れるものです。そのため、購入から何年も経過した車は、交換しなければならない部品や修理しなければならない箇所が多くなります。
しかし、初回の車検は登録から3年目に受けるため、2回目やそれ以降に比べてまだまだ不具合が出ていないことが多いです。結果として、追加整備や部品交換代があまりかからず、安く済むことが多くなります。
2.新車保証などのサービスが適用期間内のため
一般的に、新車には一定の期間または走行距離を超えるまで、新車保証(メーカー保証)と呼ばれる保証が付いています。これは、保証が適用される期限までは一部の部品の無料交換や修理をしてもらえるというものです。
通常、この保証が適用される期間は次のように定められています。
- 一般保証(消耗品などを除く多くの部品への保証)…新車登録後3年間または走行距離60,000kmのどちらか早い方まで
- 特別保証(エンジンなど重要な部品への保証)…新車登録後5年間または走行距離100,000kmのどちらか早い方まで
ご覧いただいた通り、一般保証は最長でも3年間なので、2回目の車検を受ける5年目にはすでに保証期間をオーバーしています。また、特別保証も登録から5年または走行距離100,000kmまでとなっており、車の利用頻度が高い人なら2回目の車検までに切れている可能性が少なくありません。
つまり、2回目の車検時には自費で交換しなくてはならない部品でも、初回なら無料で交換してもらえる部品があり、追加の部品交換や整備費用が抑えられるのです。
3.減税対象の車が増えたため
車検費用の中には、次回車検までの期間分の重量税が含まれています。この重量税は、名前の通り車の重さによって課税額が変わる税金ですが、減税や免税の優遇措置が用意されています。
この減税や免税の対象となるのは、排気ガス排出量などで一定の基準を満たす環境に優しい車、いわゆる「エコカー」です。最近はエコカーが増え、税制度上の優遇を受けられる人が増加しました。
しかし、このエコカー減税制度は基準が少しずつ厳しくなっています。それによって、1回目の車検時にはエコカー減税の対象であった車でも、2回目ではエコカー減税の対象を外れているということがあるのです。初回の車検では減税や免税を受けられる車も比較的多いので、料金が安くなるということになります。
2回目以降でも車検費用を抑えるためのコツ5つ
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初回の車検は安くなりやすいことがおわかりいただけたかと思いますが、「2回目以降もできるだけ安くしたい」と考える人は多いでしょう。2回目以降は初回に比べて高くなりやすいことは確かですが、いくつかのことに気を付けておくと費用を抑えることが可能です。
ここでは、費用を抑えるコツを5つご紹介しますので、ぜひ実践してみてください。
車に負担をかける運転をしない
車は運転の仕方によって、かかる負担が大きく変わります。購入から全く同じ年数が経ち、同じ走行距離の車があったとしても、荒い運転をしているドライバーの車は、丁寧な運転を心がけているドライバーの車に比べて消耗が進んでしまっていることが多いです。
例えば、車の中で唯一地面に接するパーツであるタイヤは、急停車や急発進、車が止まった状態でハンドルを切るなどの操作を繰り返すことによって、通常以上のスピードで摩耗が進んでしまいます。当然、そうなるとタイヤの寿命が短くなって、タイヤ交換の頻度が多くなってしまうのです。
このように、車に負担がかかる運転をしていると、車の劣化が進み、不具合が発生することが増えてしまうので、車検で追加整備や部品交換が必要になる可能性が高くなります。もちろん金銭面だけでなく乗り心地や安全走行にも関わるので、日頃から丁寧な運転を心がけるようにしましょう。
定期的にメンテナンスを行う
車を所有している人の中にも、車検以外では車の点検をすることがないという人は多いでしょう。しかし、車検時の追加整備や部品交換を避け、費用を抑えるためには、日頃から定期的なメンテナンスを行うことが重要です。
普段全く車の点検をしていないと、車検時に多くの問題が一度に見つかってしまう可能性が高くなりますが、日頃から点検を心がけておくことで、小さな異変に気づくことができ、早めに対処することができます。結果として、車検時に多くの整備や部品交換が一気に必要になることを避けることができるのです。
また、国土交通省では、安全面や環境保全の面からも日常点検が欠かせないとしています。最低でも月に1度はエンジンルームの中やライト、タイヤなどの状態を確認するようにしましょう。
新車保証が切れる前にサービスを利用する
先程述べたように、新車には新車保証と呼ばれる保証サービスがあり、一定期間内なら無料で部品の交換などをしてもらうことができます。そのため、交換が必要な部品があれば、保証の期間内に交換してもらう方がお得です。
例えば、一般保証では消耗品などを除く多くのパーツが対象になっています。保証期間が終わってからだと数万円かかるような修理でも、保証期間内であれば無料です。保証の期限を迎えるまでに一度車に不調がないかを確認し、何らかの異変があれば保証サービスを利用して修理、交換をしてもらいましょう。
車検費用の内訳を理解する
車検費用と一口に言っても、その中には次のようにさまざまな料金が含まれています。
- 法定費用(重量税、自賠責保険料、印紙代)
- 車検基本料金
- その他の費用(整備・部品交換代、代車料金など)
中には安くならない項目もありますが、節約できる項目があることにお気づきでしょうか。
例えば、前述した通り車のメンテナンスを定期的に行っていれば、部品交換などの代金は安く済むでしょう。また、車を車検に出している間に借りる代車は、比較的無料のところが多いものの、別途料金を加算する業者もあります。車が必要な人は代車を無料で借りられる業者に依頼したり、数日車がなくても大丈夫だという人は代車を借りないようにしたりすることで、代車にかかるコストをゼロにすることが可能です。
このように、内訳をきちんと把握しておくと、不必要な支払いを避けることができます。業者に言われるがままにせず、予めどのような項目にお金が必要かを知っておきましょう。
複数の業者で見積もりをとる
車検の費用はどこの業者で依頼しても同じくらいだろうと思っている人もいるかもしれませんが、実は業者によって料金は大きく異なります。
まず、前項で紹介した通り、車検費用の内訳は法定費用と車検基本料金、その他の費用です。法定費用は法律で一律に定められており、どこの業者で依頼しても値段が変わることはありませんが、それ以外は各業者で料金が設定されています。
そのため、複数の業者で見積もりを取り、基本料金などの設定が安い業者に依頼すれば料金が抑えられるのです。業者によって2万円から3万円の差があることも少なくありませんので、安く車検を受けたい場合はいくつかの業者を比較してみましょう。
車検を受けるなら楽天Car車検がお得で便利!
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この記事では、車検の見積もりについて解説しました。車検の見積もりは無料なことが多いので、少しでも車検の費用を抑えるためにも、複数の業者を比較して検討するようにしましょう。
しかし、近隣の業者を1つ1つ探し、各業者に連絡をして見積もりをするのはとても大変です。たとえ安い業者が探せるとしても、あまり手間をかけたくないと思いますよね。
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車検を依頼する際は、ぜひ利用してみてくださいね。
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参考サイト
車検期間はいつからいつまで?期限日の確認方法・最適な時期は?(参照日:2021-05-06)
https://car.rakuten.co.jp/magazine/articles/2019/shaken01/
[Q]車検の有効期間は何年ですか?
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-procedure/subcategory-Vehicle-inspection/faq034
【備考】
新車・2回目以降の車検費用は下記で記載の内容から想定しています。
https://car.rakuten.co.jp/magazine/articles/2021/shaken60/?l-id=pc_c_new_02
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