2021-05-21
車のサビは危険!?原因・落とし方・錆止め対策を徹底解説
画像出典:Adobe Stock
車のサビの原因や対処方法がわからないと思っている方はいませんか?傷や融雪剤などが原因で発生する車のサビは、放置すると愛車をみるみるうちに蝕んでいきます。最悪の場合は交通事故を引き起こしてしまう危険性もあるのです。この記事では、サビの原因や落とし方、防錆対策などを詳しく解説します。
自分の愛車でサビを見つけたとき、正しい対処はできるでしょうか?サビはどんなに愛車を丁寧に扱っていても、ちょっとした事が原因で簡単に発生してしまいます。サビは放置しておくと走行不能になったり、最悪の場合は交通事故の原因にもなりかねません。そこで今回は、車のサビの原因・落とし方・錆止め対策について解説します!
※本記事記載の商品・サービスの価格は、2019年9月時点のものです。
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車にサビができる原因は?
画像出典:Adobe Stock ※画像はイメージです
車は製造・塗装の工程で、様々な防錆処理が施されています。しかし以下のような4つの原因で、サビが発生してしまうことがあります。
・傷、飛び石が原因で塗装を欠損した場合
・車両に水が溜まってしまった場合
・塩分や融雪剤が付着した状態が続いた場合
・鉄粉がボディに付着した場合
4つの中でも最もサビが起きやすいものは、傷や飛び石が原因によるものです。ボディは塗装が欠損してしまうと、素材である鉄板の部分が露出してしまいます。これを修理や補修をせずに放っておくと、サビが発生してしまうのです。車両に水が溜まる(ドア自体の内部が特に多い)ことが原因で発生するサビは、車両の構造に問題がある場合が多く、大半は事前に防ぐことが難しいです。
沿岸部や降雪地帯で車を使用する方は、潮風や融雪剤によってサビが発生する可能性が非常に高いです。特に車体の下回りに起こりやすいですが、定期的な洗車や下回りの防錆処理で、防ぐことができます。工場地帯に勤務されている方は、飛散している鉄粉に注意が必要です。鉄粉はボディに吸着しやすく、サビの原因になります。しかしこちらは、ボディの塗装の表面で発生するため、ねんどクリーナーや鉄粉除去剤を使用して除去することが可能です。
車のサビは放置するとどうなる?
発生したサビは、補修や修理をせずに放置しておくと、範囲が広がり最終的にはボディや車体に穴が空いてしまいます。一度発生したサビの進行スピードは速く、徐々に正常な塗装やボディの素材を侵食し腐食させます。ボディにできたサビであれば目視で確認することができるので、どんなに小さなサビでも放置せず早めに補修や修理を施してください。ボディよりも深刻になりやすいのは、車体の下回りにできたサビです。
下回りは日常生活で気づくことは難しく、気づいた時には手遅れの状態になっているケースがほとんどです。走行中の異音や違和感で気づかれる方が多く、そのほとんどはサビが原因によるものです。下回りには走行に関わる多くのパーツが集まっている部分なので、サビが原因で足回りのパーツが欠損や破損し、走行に支障をきたしたり、最悪の場合交通事故に繋がる危険性があります。下回りは定期的な点検や防錆処理を施工することをおすすめします。防錆処理については、後ほど詳しく解説します。
車のサビを落とすときに必要な道具・具体的な手順を解説
初期段階のサビに関しては、DIYでも対処することが可能です。手順は以下の通りです。
手順1:サビを落とす
手順2:サビ止めペイント行う
手順3:ボディの塗装色で塗装を行う
それぞれの手順を詳しく解説します。
手順1:サビを落とす
商品名 |
サビ落としセット
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サビ取りクリーム |
2WAYサビ取り消しゴム |
特徴 |
筆で塗って拭き取る商品。広い範囲や、少し深いサビにも効果を発揮 |
粘度の高いペーストタイプなので垂直部分への使用も垂れにくい |
消しゴムのようにこするだけ。細くカットすれば取りたい部分だけキレイにできる |
価格 |
826円(税込) |
713円(税込) |
535円(税込) |
商品ページ |
出典:楽天市場
|
出典:楽天市場
|
出典:楽天市場
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DIYで行う際は上記の商品を使用して、まずはサビを落としましょう。液体タイプ、ペーストタイプ、消しゴムタイプなどがあります。液体タイプとペーストタイプは、サビに塗って放置するだけでサビが浮いてくる仕組みで、浮いたサビを拭き取るだけで簡単に落とす事ができます。消しゴムタイプは、粗めと細めの2WAY構造で、頑固なサビを削り取る事ができます。3種類それぞれ価格も手頃なので、非常におすすめです。拭き取り用のタオルを準備することも忘れないでください。
手順2:サビ止めペイント行う
商品名 |
サビ止めペイント
|
特徴 |
塗って拭き取るだけで化学的にサビを落とし、金属素地を保護します。サビ止め油付き。 |
価格 |
648円(税込) |
商品ページ |
出典:楽天市場
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サビを落としたら、こちらの錆止めペイントを使用し、進行を抑えるために錆止めの処理を行います。塗るごとに15分以上乾燥させながら、数回に分けて重ね塗りをし、塗膜を厚くします。塗り終えてから24時間以上乾燥させたら、仕上げの行程です。
手順3:ボディの塗装色で塗装を行う
商品名 |
ボデーペン(スプレー)
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タッチアップペン
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特徴 |
広い範囲の塗装に適した、スプレータイプの塗装剤 |
狭い範囲に適した、筆塗りタイプの塗装剤 |
価格 |
1091円〜(塗装色によって異なります |
594円〜(塗装色によって異なります) |
商品ページ |
出典:楽天市場
|
出典:楽天市場
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仕上げにタッチアップペン(筆塗りタイプ)やスプレーで塗装色を塗って完成です。サビの範囲が狭い場合はタッチアップペン(筆塗りタイプ)、範囲が広い場合はスプレーを使用してください。愛車の塗装色には「カラーナンバー」という色を識別する番号が必ずあります。
今回紹介しているサビ落としの工程は、あくまでも初期段階の状態を悪化させないための、一時的な応急処置です。目視で確認できるところだけを補修できても、根本的な改善にはなっていない可能性が非常に高いです。補修を行った場所は速やかに板金・塗装修理の依頼を行ってください。
車のサビをより効果的に落とす方法とは?場所・レベルに合わせて対処しよう!
先ほど紹介したサビ落としの商品をより効果的に使用するために、以下の2点について解説していきます。
1.車のサビができる場所ごとの対処方法
2.車のサビの状態ごとの対処方法
それぞれを詳しく解説します。
車のサビができた場所ごとの対処方法
車にサビができた場所ごとの対処方法は、以下の3つについてそれぞれ解説しますね。
・場所1:ボディ全般の広い部分
・場所2:ドアエッジ部分の細かい垂直部分
・場所3:タイヤハウス内などの狭く複雑な形状部分
なお、車の下回りにできるサビの対処方法については、次の章で解説します。
場所1:ボディ全般の広い部分
サビ落としセットのような液体タイプのサビ落としがおすすめです。サビ落とし剤を筆やはけを広範囲に塗る事ができ、サビを浮き上がらせて拭き取るだけなので、広い面積のサビに非常に最適です。
場所2:ドアエッジ部分の細かい垂直部分
液体タイプだと流れ落ちてしまうドアエッジのような垂直部分には、ペーストタイプのサビ取りクリームを使用してください。サビにしっかり絡みつき、綺麗にサビを落とします。
場所3:タイヤハウス内などの狭く複雑な形状部分
商品名 |
赤サビ転換防錆剤
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特徴 |
赤サビに塗るだけで化学的にサビの進行をストップし黒色の防錆塗膜を作ります。
手の入りにくい部分のサビ処理はコレで決まり!上からボデーペンを塗り重ねることも可能です。
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価格 |
1,091円(税込) |
商品ページ |
出典:楽天市場
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タイヤハウス(タイヤが取り付けられているスペース)内のような凹凸が激しい場所で、十分に擦る事ができないような場合は、上記の赤サビ転換防錆剤がおすすめです。こちらは防錆剤を塗って乾燥させるだけで防錆塗膜を作り、赤サビの進行を抑える事ができます。
車のサビの状態に合わせた対処方法
車のサビの状態によっても、対処方法が変わってきます。以下の2つの状態に分けて対処方法を解説しますね。
・状態1:DIYで対処可能なサビ
・状態2:DIYでは対処が難しいサビ
状態1:DIYで対処可能なサビ
外傷が原因のサビは、先ほど紹介した市販のサビ落としで、十分にサビを落とす事ができるでしょう。サビを落とした後、進行を防ぐための錆止めペイントを塗り込んで乾燥させ、その上から塗装色のスプレーやタッチペンなどで仕上げれば完成です。表面からサビがなくなったからといって再発しないとは限りません。補修をしても出来るだけ板金・塗装修理店に相談をおすすめします。
状態2:DIYでは対処が難しいサビ
車体の内側からサビが進行し塗装を突き破ってしまったケースでは、ボディの鉄板に大きな損傷(穴、欠損)が予想されます。多くの場合はサビ落とし以外に大規模な穴埋め補修や塗装が必要になります。穴埋め補修は経験や知識がなければ、的確な判断やしっかりとした補修は不可能です。自分で判断ができない場合は、板金・塗装修理店への相談をおすすめします。ボディにあいた穴の修理は傷の修理に比べて手間がかかるので、価格も高くなってしまいます。損傷箇所の大きさ・損傷部分・塗装色によっても異なりますが、1箇所50,000円以上が相場になっています。
車の下回りを錆止め対策する方法とは?
「下回りのサビは重大な事故に繋がるのか...対策方法はないかな?」と思った方もいるのではないでしょうか。そこで次に、下回りのサビを防ぐ方法を解説します。足回りのサビを防ぐ方法として最も効果が期待できるのは、防錆処理です。防錆処理には「アンダーコート」と「シャーシブラック」があります。
アンダーコートは車のシャーシ(下回りの骨格部分)に吹き付ける塗料全般を指し、シャーシブラックは厚い塗装で、アンダーコートのようなコーティングはありません。
どちらも防錆処理を目的として作られていますが、成分や耐久期間に違いがあります。アンダーコートはゴム成分やワックス成分などが主成分となり、シャーシブラックと比較すると、防錆効果に加え傷などからの保護効果も期待できます。一方シャーシブラックは、シャーシ用塗料として販売されており防錆効果は期待できますが、アンダーコートのようなコーティング効果はないため、保護効果はありません。また成分の特性上、耐久期間が短いので定期的な施工が必要になります。
2つの違いを以下の表にまとめました。
|
アンダーコート |
シャーシブラック |
価格 |
15,000円〜 |
5,000〜10,000円 |
成分 |
ゴム成分やワックス成分など |
塗料 |
耐久期間 |
5年〜 |
1〜2年 |
用途 |
主に下回り |
主にシャーシ(サスペンションや骨格部分) |
価格はシャーシブラックの方が手頃なため、気軽に施工ができます。アンダーコートは使用する防錆剤によって価格に大きな差があるので、同じ車両クラスでも2〜3倍になるものもあります。用途はそれぞれ表のように決まっていますが、施工店によって差はあるので、あくまでも参考程度にお考えください。アンダーコートとシャーシブラックのおすすめ施工店は、洗車やコーティングの専門店で知られるKeeper LABOです。これらのメニューは、店舗によりますが、楽天Carの洗車・コーティング予約サービスからお得にWeb申し込みすることができます。
→楽天Carの洗車・コーティング予約サービス
なお、後ほど再度紹介しますが、アンダーコートやコーティングは、楽天Carの洗車・コーティング予約サービスからお得にWeb申し込みすることができます。
車のサビ対策は日頃の洗車がとても重要
今回は車のサビについて、大きく分けて以下の4つを詳しく解説してきました。
・サビができる原因
・サビを落とす道具と手順
・サビ落としの注意点
・下回りのサビ止め対策
サビの対処にはスピードが肝心です。もし自分の愛車にサビを発見した場合は、今回紹介した方法を参考に、早急に対処するようにしましょう。また、あまりにもサビがの状態が深刻な場合は、無理をせず板金・塗装修理店に依頼することをおすすめします。
サビの発生を早期に発見するには、日頃のチェックとボディを綺麗に保つ事が重要になります。しかし、定期的な洗車やボディのチェックを自分一人で欠かさず行うのは、手間や時間がかかりますよね。少しでもその負担を軽減するためには、プロに定期的に洗車を依頼するのも一つの手です。洗車を綺麗に仕上げてもう事ができて、サビの状況も的確に教えてくれます。もし洗車をプロに依頼する場合は、楽天Carの洗車・コーティング予約サービスがおすすめです。郵便番号を入力するだけで、近くの店舗が見つかるうえ、予約や口コミの確認もできます。また、利用金額に応じて楽天ポイントも貯まり非常にお得ですので、ぜひ使ってみてくださいね。
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参考サイト
自分で出来る車のサビ取りと修理の3段階 | 田舎の暮らしとDIYの研究所(参照日:2019.07.22)
https://countrynews.info/news/2017/06/11/rust/
車の錆びは放置厳禁! 車が錆びてしまったときの補修方法(参照日:2019.07.22)
https://www.applenet.co.jp/carlife/car-maintenance/car-rust-repair.html
いつまでも輝く愛車に乗りたい!車のサビ取りまとめ - NAVER まとめ(参照日:2019.07.22)
https://matome.naver.jp/odai/2146857175578371201
【サビ落とし】頑固なサビを強力除去 - ソフト99公式オンラインショップ(参照日:2019.07.22)
https://www.soft99shop.com/contents/blog20171111
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