2021-11-04
カーリースで失敗するのはこんな人!後悔しないための選び方を解説
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カーリースで失敗する人がいることをご存知ですか?毎月決まった金額で車に乗ることができるなどの魅力があるカーリースですが、きちんと理解していないと後悔することもあります。失敗しないように注意点を把握しておきましょう。
「カーリースに興味があるけど、失敗したらどうしよう」と不安に思っていませんか?毎月一定の金額で車に乗ることができることから魅力を感じている人も多いかと思いますが、仕組みや規約をきちんと理解していないと「こんなはずじゃなかったのに…」と後悔してしまうことも少なくありません。
そこで本記事では、カーリースでのよくある失敗例や、後悔しないための選び方を解説します。利用を考えている人は、ぜひこの記事を参考にしながら検討してくださいね。
カーリースの仕組みをおさらい
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カーリースというサービスの存在を知っていても、仕組みについてはよくわかっていないという人も多いでしょう。
そもそもカーリースとは、一定の月額料金を支払って車を利用するサービスのことです。料金には自動車税や重量税、自賠責保険料なども含まれているため、利用者はこれらの支払いを自分で行う必要がありません。
マイカーを購入すると税金の支払いや、車検といったタイミングでまとまった金額が必要になるなど、車に関する出費は時期によって多かったり少なかったりするものです。しかし、カーリースなら車の維持費を毎月同じ金額にすることができるというのが最大の特徴であり、魅力の1つであると言えます。
なぜこのようなサービスが実現するのかと言うと、その仕組みに秘密があります。カーリースは、契約者が選んだ車をカーリース会社が購入し、契約者はその車を会社から借りる形で車を利用するのが特徴です。車の所有者はカーリース会社であるため、税金や自賠責保険料などは然るべきタイミングで会社が支払っています。契約者は、車両代金やこれらの諸費用を合計した金額を契約月数で割って算出される額を、月額料金という形で会社に支払うという仕組みです。
想定外?カーリースのよくある失敗5つ
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ここでは、カーリースでよくある5つの失敗例をご紹介します。
- 走行距離設定があった
- 途中解約で違約金が発生した
- 契約終了時の精算額が高額になった
- 故障や傷などで修理費用がかかった
- 購入した方が安かった
利用を考えている人は、同じ失敗をしないよう参考にしてくださいね。
失敗1.走行距離設定があった
走行距離無制限といったプランを提供している会社もありますが、基本的にカーリースでは走行距離に上限が定められています。
多くの場合、月1,000~2,000km程度の距離に設定されており、この上限を超えると返却時に追加代金を支払わなければなりません。特に、遠方への旅行や帰省にも車を使うという人では、走行距離をオーバーすることによる失敗が多い傾向にあります。
なぜ走行距離が設定されているかというと、返却時の車の価値を下げないためです。走行距離の上限と聞くと不便な点に思えますが、この上限があることで月額料金が安く設定されています。損をしないためには、普段どれくらい車を使っているのか計算し、自分に合った走行距離のプランを選択することが重要です。
失敗2.途中解約で違約金が発生した
カーリースは基本的に年単位で利用するものです。例えば最初に7年で契約した場合、7年間はその車に乗り続けることになります。
しかし、未来のことは誰にもわからないため、途中でライフスタイルが変わるなどして車を使用しなくなるかもしれません。マイカーなら自由なタイミングで手放したり買い替えたりすることができますが、カーリースで途中解約をする場合は基本的に違約金が必要です。
この失敗を避けるために、環境が変わりやすい人や長期契約が心配な人は、比較的短い期間のプランを検討しましょう。
失敗3.契約終了時の精算額が高額になった
カーリースでは、最初に残価設定を行います。残価設定とは、予定される走行距離などから、契約終了時に車の価値がどのくらいとなるかを算出するというものです。
例えば、200万円の車を契約したと考えましょう。この場合の月額料金は、税金や自賠責保険料などの費用に加えて、200万円の車両代金を含んで計算されると思う人が多いのではないしょうか?
しかし、残価設定を行い、契約終了後の残価が50万円と設定された場合、200万円から50万円を引いた150万円が車両価格として月額料金に反映されるようになっています。つまり、この残価設定をすることによって、料金が安くなるということです。
ただし、この残価設定はあくまでも契約終了後の車の価値を予想して決められます。もしも事故を起こしてしまったり、車に傷がついてしまったりして車の価値が残価設定額を下回ると、追加料金という形で支払いが必要になることがほとんどです。
このように、残価設定によって月額料金が安くなるという利点はあるものの、最後に多額の支払いが発生して困惑したという人は少なくありません。
失敗4.故障や傷などで修理費用がかかった
月額料金には車関連の税金や自賠責保険料が含まれているということは前述しましたが、その他の費用はプランによって含まれるものが異なることに注意が必要です。
例えば、修理や消耗品の交換などのメンテナンスにかかる費用も全て料金に含まれているプランもあれば、メンテナンス費用は一切含まれないプランもあります。こういった費用を含まないプランであれば月額料金は安くなりますが、当然ながら故障時の修理や部品交換を行う際は自分で支払いをしなければなりません。
「カーリースなら毎月の出費は一定額」と思い込んでいて、このような臨時の出費で支払いに困ってしまったという失敗談は多いです。利用する際は何が含まれているかをきちんと把握しておく必要があります。
失敗5.購入した方が安かった
実は「後から計算するとカーリースより車を購入した方が安かった…」と後悔してしまう人は多いです。
月額料金に契約月数をかけた金額だとカーリースの方が安くなるように思えることもありますが、ここまでに述べた失敗1~4のように、追加の支払いが発生することは決して少なくありません。追加で支払わなければならない金額を計算すると、総額では購入の方が安くなることは非常に多いです。
また、購入した車であれば、乗り換え時に売却することができます。売却で得た金額を考慮するとさらに購入の方が安くなる可能性が高いでしょう。
利用を考える際は、追加料金やマイカーの売却で得られる金額も想定しておくことをおすすめします。
失敗しないための選び方
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失敗談を読むと、「カーリースは利用しない方が良いのだろうか」と心配になる人も多いでしょう。しかし、これらの失敗はあくまでもサービス内容を正しく理解しないまま利用してしまったことによるものが多く、特徴をきちんと理解していれば回避できたとも考えられます。そこで、ここでは失敗しないためのポイントを解説しますので、利用を考えている人はぜひ参考にしてくださいね。
カーリースのメリットとデメリットを見極める
カーリースと言えば「毎月定額で車に乗ることができる」という点がよく知られています。しかし、当然ながら他にも多くの特徴があり、さまざまな側面から考えなければなりません。まずはカーリースの主な特徴をご覧ください。
カーリースのメリット・デメリット
メリット |
・頭金が不要で初期費用が抑えられる
・月額料金での支払いになり、月々の維持費が均一になる
・会計処理が楽になる
・新車に乗れる(中古車カーリースを除く)
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デメリット |
・途中解約には違約金が発生する
・追加の支払いがある可能性も
・総額が購入よりも高くなることがある
・さまざまな制約(カスタマイズ不可、走行距離の上限など)がある
・利用開始までに時間がかかることがある
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ここで、失敗しないためにデメリットに目を向けてみましょう。カーリースのデメリットとして、途中解約ができなかったり、カスタマイズや走行距離に制限があったりするといった制約が挙げられます。また、状況によっては解約時に追加料金が請求されることにも注意が必要です。
カーリースでは、車の所有権はあくまでも会社側にあり、契約者ではありません。そのため、マイカーのように自由に使うことはできず、会社側が定めたルールに従わなければならないのです。後から後悔しないかどうかを考えるためには、会社側が決めた制限の中で車を使用することに問題がないかを想像することが重要です。
ライフスタイルに合ったプランやサービスを選ぶ
一口にカーリースと言っても、プランやサービスは会社によってさまざまです。何が料金に含まれているのかといった費用面はもちろん、契約期間の設定も異なります。一例として、プランを比較するときにチェックしたいポイントをいくつか見てみましょう。
- ポイント1:利用できる車は新車か中古車か?
金額面では中古車の方が安いです。また、中古車であれば数ヵ月などの短期でも利用できることがありますが、反対に新車ほどの長期契約はできないなどの違いもあります。金額だけでなく期間なども考慮して選びましょう。
- ポイント2:契約期間は何年か?
会社によって、1年単位で利用者が自由に選べるところと、5年、7年、9年などいくつかの選択肢から選べるところがあります。長期的な見通しが立たない人は比較的短い年数で契約できるところを選ぶなど、生活スタイルに合わせて考えましょう
- ポイント3:途中解約ができるか?
基本的に契約した年数利用することが前提ですが、「〇年以上経過すれば解約可」など定められているプランもあり、長期契約に不安がある場合はこういった措置が用意されていると安心です。
- ポイント4:走行距離の上限は何kmか?
会社やプランによって設定されている走行距離の上限が異なります。旅行など長距離ドライブを楽しみたい人は特に注意が必要です。
- ポイント5:車検代や修理費用、消耗品交換費用が含まれているか?
車検代や修理費用が含まれているプランなら、急な出費の心配は少なくなりますが、月額料金は高くなります。車を利用する頻度や目的などを考慮して検討しましょう。
例えば、将来的に海外転勤をする可能性のある人が、10年などの長期プランで契約してしまった場合、将来的に途中解約で高額な違約金が発生する可能性が高まります。自分のライフスタイルや車の利用頻度など、いろいろな条件を加味して自分に合ったプランを選ぶようにしましょう。
契約内容をよく確認する
実際に利用したいと思えるプランを見つけたら、しっかりと契約内容を確認しましょう。前項で述べたプラン内容だけでなく、規約や罰則についても目を通しておく必要があります。
例えば、走行距離に上限が定められていると前述しましたが、走行距離の上限を超えてしまった場合の罰則や、利用中に車を傷つけてしまった場合に追加で支払う金額など、知らないと後から驚いてしまうことになりかねません。
用意されているプラン同様、利用規約も会社によって大きく異なるので、実際の契約書を確認し、しっかりと納得した上で契約するようにしてください。
カーリースを選んでも後悔しないのはこんな人
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では、実際にカーリースを選んでも後悔しないのはどのような人なのでしょうか?特徴を考慮した上でカーリースがおすすめできるのは、次のような条件に当てはまる人です。
- 維持費を毎月一定額にしたい
- 会計処理を楽にしたい
- 節税対策をしたい
- 乗り換え時の手続きを簡単にしたい
車を購入しようと思うと、最初にまとまった金額の頭金が必要です。さらに、税金の支払いや車検といったタイミングでも大きな出費が発生します。そのため、一度に大きな金額を用意することが難しいなど、毎月同じ金額で支払いを行いたい人にとってカーリースの魅力は大きいと言えるでしょう。
また、事業で車を使うという個人事業主や法人の場合、カーリースを利用することで税金対策になります。購入した車は固定資産として処理をしなければなりませんが、カーリースなら月額料金を経費として計上すれば良いので会計処理が簡易になるのです。
反対に、これらの条件に当てはまらない場合は、今一度本当に利用すべきかどうか考え直すことをおすすめします。
例えば、「安くなりそうだから」という理由でカーリースを検討していたのであれば、中古車の購入を検討するのも良いでしょう。中古車購入なら、新車購入よりも安くなることはもちろん、総額で考えるとカーリースよりも費用が抑えられることがほとんどです。もちろん、中古車購入なら車は自分の所有物になるので、契約期間や走行距離の制限を気にすることなく自由に利用できるという利点も挙げられます。
中古車を買うなら「楽天Car」がおすすめ!
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この記事では、カーリースでよくある失敗について解説しました。カーリースなら頭金を用意する必要がなく、維持費を一定にできるといった点が魅力ですが、契約内容を把握した上で検討するようにしましょう。
ライフスタイルによってはカーリースを利用することで損をしてしまうこともあるので、その場合には車の購入にも目を向けることをおすすめします。特に、費用を気にするのであれば、一度中古車の購入を検討してみてはいかがでしょうか?
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参考サイト
カーリースとは?本当のメリット・デメリットと車のリースを徹底解説!(参照日:2021-09-04)
https://car-mo.jp/mag/2018/12/5558/
楽天Carマガジンは、楽天Carが運営するウェブマガジンです。クルマの維持費をお得にする様々なコンテンツをお届けします!
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