2021-08-06
【徹底比較】N-BOXとスペーシアはどう違う?内装・性能を徹底比較!
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2011年に登場して以来、日本で最も売れている軽自動車として不動の人気を誇るホンダ N-BOX。2013年にスズキパレットの後継車種として登場したスペーシアも2世代目へと進化していますが、それぞれどんな特徴を持っているのでしょうか?
1.N-BOX・スペーシアそれぞれの特徴は??
N-BOXの最大の強みは?
画像引用:HONDA|Media Website
N-BOXの最大の強みは豊富なシートアレンジもさることながら、ベンチシート仕様、スーパースライドシート仕様、スロープ仕様というシートの仕様が選べるという点にあります。
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最もベーシックなベンチシート仕様も過不足なく日常使いができますが、スーパースライドシート仕様をチョイスすれば助手席が570ミリも前後にスライドできるため、後部座席に座るお子さんの世話や助手席側から運転席にアクセスできるなど、使い勝手の幅が広がります。
またスロープ仕様では、リアシートのアレンジ方法に制限が出るものの、通常は4人がしっかり乗ることができ、スロープを活用すれば車いすや自転車の積載にも重宝することでしょう。
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スペーシアの最大の強みは?
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2代目となったスペーシアは、先代に設定されていた「S-エネチャージ」を発展させたハイブリッド(マイルドハイブリッド)が全車に搭載されているのが一番の特徴と言えます。
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その結果、カタログ燃費はスーパーハイト軽ワゴンの中では唯一の大台30.0km/L(JC08モード燃費・HYBRID Gグレード)を叩き出しているのです。
また、派生車種としてSUVテイストを盛り込んだ「スペーシア ギア」が設定されているのもライバルの中では唯一の特徴。そのため、アウトドアレジャーを楽しむユーザーからも人気が集まっています。
2.N-BOX・スペーシアの乗り心地を徹底比較!
N-BOXの乗り心地は?
2代目となった現行型N-BOXでは、高張力鋼板適用率を先代の倍以上にアップしてボディ剛性の向上を図った上で、ボディ単体で約70kgもの軽量化を実現。パワートレインなども含めるとおよそ150kgもの軽量化を実現しています。また、開口部には新規接合技術を採り入れ、開口部の大きな両側スライドドア車の弱点を補いました。ボディ剛性と乗り心地は無関係のようにも感じますが、しっかりしたボディがないとどんな優れた足回りでも本来の機能が果たせないため、実は乗り心地に非常に影響のある部分なのです。
サスペンションは高応答性ダンパーや前後にスタビライザーを採用するなど、クラスを超えた足回りといえます。また、スタビライザーでロール剛性を高めることができたため、バネレートを下げることが可能になり、従来型よりソフトで快適な乗り心地となっています。
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スペーシアの乗り心地は?
一方のスペーシアも、2代目になったタイミングで新型プラットフォームであるHEARTECT(ハーテクト)を採用。軽量で強度の高い高張力鋼板と超高張力鋼板を適所に採用しつつ、先代よりも使用率を高めることにより、強く軽いボディを実現しました。
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サスペンション形式もフロントストラット、リアトーションビームの形状は踏襲しながらも、新プラットフォームに合わせたチューニングを実施し、より快適な乗り心地を達成しています。特にリアサスペンションはサスペンションストロークを拡大したほか、ウレタン製のバンプストップラバーを採用することで、突き上げ感の少ない乗り心地となりました。
3.N-BOX・スペーシアの走行性能を徹底比較!
N-BOXの走りは?
2代目N-BOXのエンジンは、従来型よりもさらに加速のレスポンスと燃費性能の向上を狙った新開発のものが搭載されています。このエンジンは燃費向上のためにロングストローク化を図り、燃焼効率を上げるタイプとなっています。
また、NAエンジンには可変バルブタイミングリフト機構である「i-VTEC」が、ターボエンジンには電動ウェイストゲートが、いずれも軽自動車としては初めて採用されています。そのため、NAエンジン、ターボエンジンともに加速レスポンスと燃費性能に優れたエンジンに仕上がっており、ターボエンジンは軽自動車最高の104N・mという高トルクを実現しました。
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またCVTも油圧と潤滑を最適化するために、2系統吐出オイルポンプシステムを導入。走行状況に応じて最適な油量の供給を可能とするとともにプーリー作動油圧の低減も図って、燃費向上に貢献しています。
スペーシアの走りは?
対するスペーシアに搭載されるエンジンは、パワーの上乗せと燃費の向上を狙ったマイルドハイブリッドシステムを搭載。減速時にISG(モーター機能付発電機)で発電し、走行中はISGがエンジンのアシストをして負荷を低減することで、パワーの上乗せと燃費の向上を実現しています。
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また、先代のS-エネチャージとは異なり、モーターのみで最大約10秒間のクリープ走行も可能となっており、より燃費性能の向上に貢献しています。
スペーシアカスタムのターボモデルに搭載されるエンジンは、小型かつ低回転向きのタービンを搭載し、重量の重いスーパーハイト軽ワゴンに適した特性となっており、前述のマイルドハイブリッドシステムと組み合わせることで数値以上の走りの良さを実現しました。
4.N-BOX・スペーシアのシートや収納を徹底比較!
N-BOXのユーティリティは?
センタータンクレイアウトによってさまざまな荷物に対応
N-BOXはフロントベンチシート仕様と、セパレート型の助手席スーパースライドシート仕様が選択可能。
リアシートは、スロープ仕様以外はチップアップ&ダイブダウン機構付スライドリアシートとなるため、長尺物から背の高いものまで、センタータンクレイアウトを活かしたアレンジで積載することが可能となります。
センタータンクレイアウトとは、従来は車体後方にあった燃料タンクを前席下にレイアウトした画期的なもので、ホンダの特許技術なのです。
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紙パックドリンクも置けるきめ細かな収納が魅力
収納は500mLの紙パック飲料も置ける助手席側の収納式ドリンクホルダーのほか、センターから助手席にかけての大型インパネトレー、ボックスティッシュも入る運転席前のアッパーボックス、ボトルホルダー付運転席ドアポケット、後部座席用ドリンクホルダーなどこちらも十分な仕様。
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また、一部グレードにコンビニフック付シートバックテーブルやスマホサイズのシートバックポケットなど、あると嬉しい装備が用意されています。
なお、スロープ仕様ではサイドトレーやタイダウンフックなどが備わるため、車いすだけでなく、自転車などの固定にも役立ちそうです。
スペーシアのユーティリティは?
乗り降りのしやすさ、居住性が向上
スペーシアは先代に比べてスライドドアの開口部が高さ、幅ともに20ミリ広くなっており、乗り降りのしやすさが向上している点がポイント。
また室内高も高くなり居住性が向上しただけでなく、新型プラットフォームの採用によって前後乗員間距離が拡大され、後席の足元空間が広がってよりリラックスした空間になったと言えるでしょう。
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運転席はチルトステアリングやシートリフターの調整幅が先代よりも向上し、ドライビングポジションの適正化を実現。小柄な人から大柄な人まで、さまざまな体型のドライバーがより適正な体勢で運転をすることができるようになり、疲労軽減や安全運転にもより貢献することでしょう。
リアシートは、独立シートスライドとワンタッチダブルフォールディング機能が備わりますが、これは室内側からでも荷室側からでも操作できるようになっている点も使い勝手の面でプラスと言えそうです。
収納も多く、スマホ充電もできる
収納に関しては、N-BOXと異なり大型の集中メーターが運転席前に備わるため、運転席前の収納は備わらないものの、助手席側にはインパネアッパーボックスに加えて引き出し式のボックス(ボックスティッシュがピッタリ入るサイズ)や、インパネセンターポケットが用意されます。
画像引用:SUZUKI|Media Websaite
各ドアにもドリンクホルダーが備わるほか、助手席下にはスズキ伝統のアンダーボックスも用意され、一部グレードではリアクォーターにポケットとアクセサリーソケットが設定され、スマホなどを充電しながら収納することもできるようになっています。
また、トランクスペースにはユーティリティナットが4か所用意されており、別売りのフックなどを装着することで、トランクスペースをより自分好みに活用することができる点も特徴のひとつです。
5.N-BOX・スペーシアの価格を徹底比較!
N-BOXとスペーシアの価格については、中古車は状態によって価格が変動するため、2021年7月時点で販売中の新車価格で比較してみましょう。
N-BOXは1,428,900円~2,230,000円という価格帯で、スペーシアは1,298,000円~1,959,100円という価格帯となっています。
価格帯だけを見るとN-BOXの方がスタート価格は高く見えますが、N-BOXは最も安価なグレードでも先進安全装備が標準装備となるのに対し、スペーシアは先進安全装備が非装着となるためで、実質的な価格差はほとんどないと言えます。
N-BOXには最も上級なグレードとして、専用の内外装を持つ「コーディネートスタイル」というものが用意されているため、上限の価格が高くなってはいますが、こちらも同等の装備を持ったグレードで比較するとそこまでの差はありません。
むしろ、N-BOXにはないハイブリッドシステムを搭載するスペーシアの方がお買い得とも言えるかもしれません。
ここまで、N-BOXとスペーシアにおける乗り心地・走行性能・内装・価格などを比較してきましたが、両車種に関してより詳しく知りたい方は、ぜひ楽天Carをチェックしてみてください。
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車種別ページはこちら。
→楽天Car(N-BOXページ)
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6.N-BOXやスペーシアを買うなら新車?中古車?
新車を選んだときの最大のメリットはグレードやボディカラー、オプションに至るまですべてを自分好みにできるというところでしょう。
もちろんそれもクルマを購入するときの楽しみのひとつであることは間違いありませんが、人気のN-BOXやスペーシアであれば、中古車市場での流通台数が多く、中古車でも自分好みの1台を見つけることができる可能性は非常に高いと言えます。
また、現物が存在する中古車であれば納期も短くて済むため、すぐに乗り出せるという点も見逃せません。
当然、新車よりも安い価格で手にすることができますから、当初のグレードよりも1つ上のものを狙うこともできるので、中古車を検討するメリットは大きいのではないでしょうか。
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参考サイト
SUZUKI公式HP(参照日:2021年7月20日)
https://www.suzuki.co.jp/car/spacia/
HONDA公式HP (参照日:2021年7月20日)
https://www.honda.co.jp/Nbox/
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