2021-06-09
【プロが語る】軽自動車とコンパクトカーの、購入価格・維持費・乗り心地の違い
ひと昔前の軽自動車と言えば、手ごろな価格ではあるものの性能の面で普通車には及ばない、というイメージがあり、ある程度は割り切って乗るものという印象がありました。しかし、近年の軽自動車は装備も充実し、性能もコンパクトカーに勝るとも劣らないものも増えてきており、ファーストカーとして愛用する人も珍しくなくなってきています。
そこで今回は、人気の軽自動車とコンパクトカーを比較して、改めて購入価格や維持費、性能面での違いがどのくらいあるのかを徹底チェックしてみたいと思います。
軽自動車とコンパクトカーの購入価格・維持費を比較
軽自動車の魅力のひとつとして語られることの多いコストの低さ。しかし、実際のところ軽自動車とコンパクトカーではどのくらいコストに差ができるのかというのは意外と分かっていないもの。
そこで今回は、コンパクトカーとして最も日本で売れているトヨタ ヤリスと、同じく日本で最も売れている軽自動車、ホンダ N-BOXを例に比較してみることにしましょう。
画像引用:HONDA|Media Website
購入価格の差
まずは最も分かりやすい車両本体価格の差からチェックしてみましょう。といっても中古車では車両の状態によって価格に違いが出てしまうので、ここでは新車価格での比較とします。
両車ともグレードがさまざまありますが、ヤリスは1.5Lガソリンモデルの「Z」、「G」、「X」とある中の中間グレードとなる「G」、N-BOXも非カスタムグレードターボなしの「G」、「L」、「EX」とある中の中間グレードの「L」をチョイスしました。
その結果、ヤリス G 1,773,000円、N-BOX L 1,559,800円ということになり、N-BOXの方が20万円以上スタート価格が安いということになりました。
燃費の差
続いては燃費の差をチェックしましょう。燃費の違いはランニングコストに響いてくるものですから、燃費がいいに越したことはありませんよね。
前述のヤリスGのカタログ燃費は21.4km/L、そしてN-BOX Lのカタログ燃費は21.2km/Lということで、わずかながらヤリスの方に分がある結果となりました。しかし、0.2km/Lの差程度であれば、実燃費は乗り方によっていくらでも逆転できる範疇とも言え、燃費性能にはほとんど差がないと言えるでしょう。
なお、ヤリスにはハイブリッド仕様も存在し、そちらのカタログ燃費は35.4km/Lとズバ抜けていますが、その分車両価格がガソリンモデルに比べて35万円以上高額(つまりN-BOXより55万円以上高い)となっており、燃費の差だけで車両価格の差を埋めることは難しいと思われます。
税金・車検の差
自動車を維持していく上で毎年課税される自動車税もしくは軽自動車税。こちらも当然普通車と軽自動車では違いがあります。
1.5Lエンジンを搭載するヤリスの場合は、30,500円(令和元年10月1日以降に登録されている場合。それ以前は34,500円)となりますが、軽自動車であるN-BOXは10,800円と、およそ1/3の税額となるのです。
定期的に受けなければならない車検のときに必要な法定費用としては自動車重量税がありますが、こちらは軽自動車が年間3,300円であるのに対し、普通車は車両重量0.5トン毎に年間4,100円が課税されます(どちらもエコカー減税がない場合)。
つまり、軽自動車が2年の継続車検を受ける際は6,600円で済むところ、車両重量1トンの普通車は16,400円もかかるという計算になります。
また、強制保険とも呼ばれる自賠責保険も車検のときに加入が義務付けられていますが、これも普通車の場合は20,010円に対し、軽自動車は19,730円とこちらもわずかながら軽自動車の方が安くなっています(すべての金額は執筆時点での数字)。
そして車検時に必要な点検整備費用も軽自動車の方が安い傾向になるため、税金、車検の面では軽自動車が圧倒的に低コストと言えるでしょう。
保険の差
自動車を所有するのであればマストで加入しておきたい任意保険。以前は軽自動車については型式別料率クラスが存在せず車種問わず一律でしたが、現在では軽自動車でも型式別料率クラスが導入されたため、一律でどちらが安いかというのが難しくなってしまいました。
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軽自動車とコンパクトカーの安全性を比較
軽自動車が普通車に比べて、事故に弱いって本当?
軽自動車は薄っぺらで事故をしたときに不安、というイメージがあるかもしれませんが、それはかなり昔のお話で、現代の軽自動車については普通車並みの安全性を兼ね備えていると言っていいでしょう。
画像引用:HONDA|Media Website
日本では自動車アセスメントが衝突安全性能評価を実施しているのですが、ヤリスもN-BOXもどちらも満点の評価となる星5つを獲得しているのです。ちなみに見た目では安全そうに見える日産エクストレイルは星4つでしたから、必ずしも見た目と安全性能が比例するとは言えないことが分かりますね。
注目したい安全装備は?
前述の衝突安全性能は、万が一事故が発生してしまったときのお話ですが、最近の軽自動車には「事故を起こさせない」ための先進安全装備が多数装備されています。
最も代表的なものが「衝突被害軽減ブレーキ」で、これはクルマ側が衝突の可能性を察知したときにドライバーに危険を知らせるとともに自動的にブレーキを作動させ、衝突を回避、もしくは衝突の被害を軽減させるというもの。
画像引用:HONDA|Media Website
このほかにも車線からの逸脱を知らせてくれるものや、アクセルとブレーキの踏み間違えに対して急発進を抑制する機能なども用意されていることが多く、より安心安全なクルマとなっているのです。
軽自動車とコンパクトカーの乗り心地を比較
エンジンの差
軽自動車とコンパクトカーのエンジンの違いはやはり排気量です。軽自動車は660cc以内という制限があり、それを超えることはできませんが、コンパクトカーは1リッター~1.5リッタークラスが多く、軽自動車とは倍以上の排気量の違いがあるわけです。
画像出典:HONDA|Media Website
当然ながら排気量が大きい方がパワー的には有利となりますが、軽自動車も限られた排気量の中で最高の力を発揮できるように作られており、昔のように登り坂でジワジワ速度が低下してしまうようなものはほとんどありません。
また、多人数乗車をすることが多いユーザーなどには、ターボを備えた軽自動車もあり、下手なコンパクトカーを凌ぐ動力性能を持ち合わせているモデルもあるのです。
車内の広さ
ボディサイズにも制限のある軽自動車は、単純な室内の広さではコンパクトカーにはかないません。しかし、その限られたスペースを有効に活用するために、豊富なシートアレンジや多くの収納スペースを持ち合わせた軽自動車も多く、使い勝手の面を考えるならば軽自動車の方が優れている場合も珍しくありません。
画像引用:HONDA|Media Websaite
そのため、単純な室内空間の広さだけでなく、どのようにクルマを使いたいのかを考えてクルマ選びをすることがベストな1台を見つける近道と言えるでしょう。
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参考サイト
HONDA公式HP (参照日:2021年6月4日)
https://www.honda.co.jp/Nbox/
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