2021-07-20
車のリサイクル料金ってなに?売却時に返金されるものなの?
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車のリサイクル料金について知りたい人は、ぜひ最後までお読みください。「どのような料金なのか」「どのタイミングで支払うものなのか」「車を売却や廃車する時にどんな関係があるのか」などを丁寧に解説します。
「車のリサイクル料金ってなに?」「名前は聞いたことあるけどいつ支払うものなの?」
車を所有している人でも、リサイクル料金がどのようなものなか詳しく知らない人は意外と多いのではないのでしょうか。
リサイクル料金とは、車を適正に処分するために必要なお金のこと。間違った方法で廃棄物を処理すると、土壌汚染や地球温暖化など環境破壊につながる恐れがあります。
そこで、環境を守るために「自動車リサイクル法」が施行され、車の所有者がリサイクル料金を支払うよう定められたのです。
「なんだか難しそうな話だなぁ…」と思った人もご安心ください!この記事では、車のリサイクル料金にまつわることを丁寧に解説していきます。
- リサイクル料金は何のために使われるお金なのか?
- どのタイミングで支払うものなのか?
- 車を売却や廃車する時は何か関係があるのか?
このような内容をわかりやすくお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
1.車のリサイクル料金とは
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リサイクル料金とは車の廃棄処分にかかる費用のことで、新車または中古車を購入する際に支払わなければならないと「自動車リサイクル法」で義務付けられています。
自動車リサイクル法が施行される前は、販売業者や解体業者などの事業者が車の廃棄処分(解体や破砕)を行っていました。
しかし、廃車となる車の量が増えたことにより処分費用が高騰。不法投棄や不適正な処理をする事業者が多発したため、適切な処理を行うことを目的に平成17年(2005年)に「自動車リサイクル法」が施行されたのです。
支払われたリサイクル料金は「公益財団法人 自動車リサイクル促進センター」が預託・管理し、対象となる車を廃車する際の処分費用に充てられます。
リサイクル料金を支払うと「リサイクル券」が発行される
新車購入時にリサイクル料金を支払ったら、その証明として「リサイクル券」が発行されます。
リサイクル券は車両本体とセットになっているため、車を売却すれば次の所有者にリサイクル券が渡ります。
- 売主:車両とリサイクル券を同時に引き渡す【売主→買主】
- 買主:車両代金とリサイクル料金の預託金相当額を支払う【買主→売主】
このように、リサイクル料金の負担者が変動する仕組みは、車を売買する度に適用されます。
そして、最後に車を所有していた人(廃車手続きをした人)がリサイクル料金を負担することになるのです。
廃車する際に発生する廃棄物
廃車にあたり解体・破砕した車からは、リサイクル可能な鉄などの金属と、処分しなければならない廃棄物が発生します。
廃棄物は車両重量の20~25%ほど発生し、その主な種類は以下のとおりです。
廃棄物
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概要
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シュレッダーダスト
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【種類】解体・破砕後に残るガラスやプラスチックなどのくず
【処理法】リサイクル(リサイクル不可の場合は埋立処理)
不適正な処理をすると
⇒土壌汚染、環境汚染につながる恐れがある
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フロンガス類
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【種類】カーエアコンに使用されているガス
【処理法】高熱分解して無害化にする
不適正な処理をすると
⇒地球温暖化、オゾン層破壊につながる恐れがある
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エアバッグ類
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【種類】エアバック・シートベルトプリテンショナー装置
【処理法】適正な方法で解体、残った金属部分はリサイクル
不適正な処理をすると
⇒爆発する恐れがある恐れがある
|
適正な処理を行わなければ環境破壊へとつながるため、事前に車の所有者からリサイクル料金を徴収して処分費用に充てているのです。
2.リサイクル料金はどれくらい?
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先ほどもお伝えしたとおり、車の廃棄処分により環境破壊を防ぐためには、適正な処理をしなければいけません。そのために車の所有者にリサイクル料金を負担してもらう必要があるのです。
とはいえ、なぜ車の所有者がリサイクル料金を負担するのか、その理由がわからない人もいるのではないでしょうか。
自動車リサイクル法では、適正に車をリサイクルするための役割を自動車関連業者・関係者に義務付けています。
そのため、メーカーや販売業者、解体業者などはもちろん、車の所有者にも役割があるのです。
車の所有者は「廃棄物の排出者」となるため、リサイクル料金を支払う役割を担っていると覚えておいてくださいね。
続いて、リサイクル料金の相場を見ていきましょう。
車両の種類
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装備
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リサイクル料金の相場
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軽自動車・コンパクトカー
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エアバッグ類:4個
エアコン:あり
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7,000~16,000円
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普通乗用車
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エアバッグ類:4個
エアコン:あり
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10,000~18,000円
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中型・大型トラック
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エアバッグ類:2個
エアコン:あり
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10,000~16,000円
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大型バス
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エアバッグ類:2個
エアコン:あり
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40,000~65,000円
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上記の金額に加えて、情報管理料金130円、資金管理料金290円(使用済自動車引取時は410円)が必要です。
リサイクル料金は、車両の種類や装備によって異なります。正確な金額はリサイクル券(預託証明書)、またはリサイクル料金を検索できるサイト「自動車リサイクルシステム」にて確認してください。
リサイクル料金の確認はコチラ(外部サイト)
自動車リサイクルシステム:http://www.jars.gr.jp/gus/exju0010.html
ただし、自動車リサイクル法が施行される平成17年(2005年)よりも前に購入した車はリサイクル料金を支払っていないため、次回の車検時に支払いがあると覚えておきましょう。
また、以下の車両は自動車リサイクル法の対象外となります。
- 被牽(ひけん)引車(トレーラーなど)
- 二輪車(原動機付自転車、側車付きのものを含む)
- 大型特殊自動車
- 小型特殊自動車
- 農業・林業機械、スノーモービル、競技用車両など
これらの車両は所有していたとしても、リサイクル料金を支払う必要はありません。
3.廃車する場合の手続きとリサイクル料金について
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この章では、廃車をするために必要な手続きについて解説します。主な流れは以下のとおりです。
- 自治体に登録されている引取業者へ車を引き渡す
- 引取業者から「使用済自動車引取証明書」を受け取る
- 永久抹消登録等の手続きを行う
- 自動車重量税の還付申請を行う(車検が残っている場合)
まずは、自治体に登録されている引取業者へ車を引き渡します。その際にリサイクル券が必要になるため、あらかじめ準備しておきましょう。
引取業者を探すにはコチラ(外部サイト)
自動車リサイクルシステム:http://www2.jars.gr.jp/j/JGKS0010.html
引取業者へ車を引き渡したら、必ず「使用済自動車引取証明書」を受け取ってください。受領し忘れると、その後の手続きができなくなります。
画像引用:自動車リサイクルシステム
4.車を売却したらリサイクル料金は返金されるの?
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冒頭でもお伝えしたとおり、リサイクル料金は車の所有者が支払う仕組みになっています。
つまり、車を売却したらリサイクル料金を支払う必要がなくなるため、次の所有者からリサイクル料金の預託金相当額が戻ってくるというわけです。
「車を売却したらリサイクル券も同時に売却する」このようにイメージすると理解しやすいかもしれませんね。
ただし、新車購入時に「公益財団法人 自動車リサイクル促進センター」へ支払った情報管理料金130円と資金管理料金290円は新車購入者が負担するよう定められているため、返金されません。
車を売却した際に戻ってくるのは、以下の3種類と覚えておきましょう。
- シュレッダーダスト料金
- エアバッグ類料金
- フロン類料金
また、査定を依頼する際はリサイクル料金の返金方法についてしっかり確認することを心がけてください。
リサイクル料金の返金方法は業者によって異なります。査定額に含まれるケースもあれば、査定額とは別で提示してくるケースもあります。
中にはリサイクル料金が正しく返金されていないケースもあるため、査定項目は入念にチェックするようにしましょう。
5.リサイクル券を紛失してしまったらどうしたらいい?
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車を売却する際に必要な「リサイクル券」ですが、紛失してしまった場合は再発行できません。
ただし、リサイクル券の代わりとして使える「自動車リサイクル料金の預託状況」を発行することをは可能なのでご安心ください。
画像引用:自動車リサイクルシステム
リサイクル券を紛失してしまった人は、以下の手順で「自動車リサイクル料金の預託状況」を発行してみましょう。車検証を手元に準備しておくとスムーズに発行できます。
- 自動車リサイクルシステムにアクセス
- リサイクル料金検索をクリック
- 車台番号や登録番号など必要事項を入力
- 画面右上にある画面印刷をクリック
手続きは以上です。車検証を見ながら画面の案内どおりに入力するだけなので、どなたでも簡単に発行できます。
6.車を売るなら楽天Car車買取!
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引用:楽天Car車買取
本記事では、車のリサイクル料金について解説しました。リサイクル料金は「自動車リサイクル法」に基づき、車を購入した際に必ず支払わなければいけません。
ただし、リサイクル料金は車の所有者が支払うものなので、車を売却すれば次の所有者からリサイクル料金の預託金相当額が返金されます。
車を売却する際はどのような方法でリサイクル料金が戻ってくるのかをチェックし、不明点や疑問点がある場合は必ず業者に確認しましょう。そして、査定内容に納得できたら売却手続きに進んでください。
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楽天Car車買取
参考サイト
リサイクル料金|自動車リサイクルとは(参照日:2021-6-6)
https://www.jarc.or.jp/automobile/fee/feeindex/
軽自動車にかかるリサイクル料とは?仕組みや費用について解説!(参照日:2021-6-6)
https://www.goo-net.com/magazine/103007.html
自動車リサイクル法とは(METI/経済産業省)(参照日:2021-6-6)
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/automobile/automobile_recycle/about/recycle/recycle.html
車のリサイクル料ってなに?リサイクル預託金について解説|【初心者必見】編集部が語る自動車購入ノウハウ【MOTA】(参照日:2021-6-6)
https://autoc-one.jp/knowhow/5001454/
環境省_自動車リサイクル関連 知っておきたい自動車リサイクル法(参照日:2021-6-6)
https://www.env.go.jp/recycle/car/faq.html
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